MariaDB 関数:結果セット、JSON、カーソル、TEMPORARY TABLE を使ってテーブルを返す

2024-05-18

MariaDB 関数からテーブルを返す方法

結果セットを返す

以下のコードは、users テーブルからすべてのユーザーを返す get_all_users 関数を示しています。

CREATE FUNCTION get_all_users()
RETURNS TABLE
BEGIN
  SELECT * FROM users;
END;

この関数を呼び出すには、次のクエリを使用します。

SELECT * FROM get_all_users();

このクエリは、users テーブルのすべての行を返します。

複数の結果セットを返す

MariaDB 関数は、複数の結果セットを返すこともできます。これを行うには、UNION オペレータを使用します。

CREATE FUNCTION get_users_and_orders()
RETURNS TABLE
BEGIN
  SELECT * FROM users
  UNION
  SELECT * FROM orders;
END;
SELECT * FROM get_users_and_orders();

JSON を返す

MariaDB 関数は、JSON 形式のデータを返すこともできます。これを行うには、**JSON_OBJECT()関数とJSON_ARRAY()` 関数を使用します。

CREATE FUNCTION get_all_users_json()
RETURNS JSON
BEGIN
  DECLARE users_json JSON;
  SET users_json = JSON_ARRAY();

  SELECT JSON_OBJECT('id', id, 'name', name, 'email', email)
  INTO ROW users_json_row
  FROM users;

  JSON_APPEND(users_json, '$', users_json_row);

  RETURN users_json;
END;
SELECT get_all_users_json();

注意点

  • MariaDB 関数は、ストアド プロシージャと同様に、データベース内のデータを操作するために使用できます。
  • MariaDB 関数は、SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE などの SQL ステートメントを実行できます。
  • MariaDB 関数は、他の MariaDB 関数を呼び出すことができます。

これらの詳細については、MariaDB の公式ドキュメントを参照してください: https://mariadb.com/kb/en/documentation/




サンプルコード:MariaDB 関数からテーブルを返す

  1. get_all_usersusers テーブルからすべてのユーザーを返す
  2. get_users_and_ordersusers テーブルと orders テーブルのデータを返す

get_all_users 関数

CREATE FUNCTION get_all_users()
RETURNS TABLE
BEGIN
  SELECT * FROM users;
END;

この関数は、users テーブルからすべてのユーザーを返すシンプルなものです。

get_users_and_orders 関数

CREATE FUNCTION get_users_and_orders()
RETURNS TABLE
BEGIN
  SELECT * FROM users
  UNION
  SELECT * FROM orders;
END;

get_all_users_json 関数

CREATE FUNCTION get_all_users_json()
RETURNS JSON
BEGIN
  DECLARE users_json JSON;
  SET users_json = JSON_ARRAY();

  SELECT JSON_OBJECT('id', id, 'name', name, 'email', email)
  INTO ROW users_json_row
  FROM users;

  JSON_APPEND(users_json, '$', users_json_row);

  RETURN users_json;
END;

関数呼び出し

これらの関数は、次のクエリを使用して呼び出すことができます。

-- get_all_users 関数
SELECT * FROM get_all_users();

-- get_users_and_orders 関数
SELECT * FROM get_users_and_orders();

-- get_all_users_json 関数
SELECT get_all_users_json();

実行例

-- get_all_users 関数

| id | name | email |
| --- | --- | --- |
| 1 | John Doe | johndoe@example.com |
| 2 | Jane Doe | janedoe@example.com |
| 3 | Peter Jones | peterjones@example.com |

-- get_users_and_orders 関数

| id | name | email | order_id | product_id | quantity |
| --- | --- | --- | --- | --- | --- |
| 1 | John Doe | johndoe@example.com | 1 | 123 | 1 |
| 2 | Jane Doe | janedoe@example.com | 2 | 456 | 2 |
| 3 | Peter Jones | peterjones@example.com | 3 | 789 | 3 |

-- get_all_users_json 関数

[
  { "id": 1, "name": "John Doe", "email": "[email protected]" },
  { "id": 2, "name": "Jane Doe", "email": "[email protected]" },
  { "id": 3, "name": "Peter Jones", "email": "[email protected]" }
]

この例は、各関数の使用方法と、それぞれが返すデータを示しています。

このサンプルコードは、MariaDB 関数を使用してテーブルを返す方法を理解するのに役立ちます。




MariaDB 関数からテーブルを返す:その他の方法

カーソルを使用する

MariaDB カーソルを使用して、結果セットを反復処理し、行ごとにデータを処理することができます。

CREATE FUNCTION get_all_users_with_cursor()
RETURNS CURSOR
BEGIN
  DECLARE cursor_user CURSOR FOR SELECT * FROM users;

  OPEN cursor_user;

  RETURN cursor_user;
END;
CALL get_all_users_with_cursor();

このクエリは、cursor_user カーソルを返します。このカーソルを使用して、以下のクエリのように、users テーブルの各行を反復処理できます。

FETCH ALL FROM cursor_user;

TEMPORARY TABLE を使用する

MariaDB TEMPORARY TABLE を使用して、結果セットを一時的に保存し、そのテーブルを返すことができます。

以下のコードは、users テーブルからすべてのユーザーを TEMPORARY TABLE に保存し、そのテーブルを返す get_all_users_to_temp_table 関数を示しています。

CREATE FUNCTION get_all_users_to_temp_table()
RETURNS TABLE
BEGIN
  CREATE TEMPORARY TABLE tmp_users LIKE users;

  INSERT INTO tmp_users SELECT * FROM users;

  RETURN tmp_users;
END;
SELECT * FROM get_all_users_to_temp_table();

このクエリは、tmp_users TEMPORARY TABLE のすべての行を返します。

ストアド プロシージャを使用する

MariaDB ストアド プロシージャを使用して、テーブルを返すこともできます。ストアド プロシージャは、複数のステートメントを含むことができるため、より複雑なロジックを実装するのに適しています。

CREATE PROCEDURE get_all_users_sp()
BEGIN
  SELECT * FROM users;
END;
CALL get_all_users_sp();

MariaDB 関数からテーブルを返すには、さまざまな方法があります。それぞれの方法には、長所と短所があります。最良の方法は、特定のニーズによって異なります。


function mariadb


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