MySQLでCURDATE()関数を利用したチェック制約の使用方法

2024-05-24

MySQLでCURDATE()関数を利用したチェック制約の使用方法

CURDATE()関数は、現在のシステム日付をYYYY-MM-DD形式で取得する関数です。この関数は、データベースにおけるレコードの挿入や更新時に、日付情報の整合性を保つために役立ちます。

チェック制約は、データベーステーブルの列に制約を設ける機能です。この制約により、列に入力される値の整合性を保証することができます。CURDATE()関数は、このチェック制約の中で、以下の2つの主要な用途で利用することができます。

  1. 新規レコードの挿入時に、デフォルト値として現在の日付を設定する
  2. 既存レコードの更新時に、更新日時を現在の日付に自動更新する

具体的な使用方法

以下の例は、CURDATE()関数を用いたチェック制約の具体的な使用方法を示しています。

例:新規レコード挿入時のデフォルト値設定

CREATE TABLE orders (
  order_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  customer_id INT NOT NULL,
  order_date DATE DEFAULT CURDATE(),
  total_amount DECIMAL(10,2) NOT NULL
);

この例では、ordersテーブルにorder_dateという列を作成し、この列にCURDATE()関数をデフォルト値として設定しています。これにより、新規レコードを挿入する際に、order_date列に自動的に現在の日付が設定されます。

例:既存レコード更新時の自動更新

CREATE TABLE users (
  user_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
  username VARCHAR(50) NOT NULL UNIQUE,
  email VARCHAR(100) NOT NULL UNIQUE,
  last_login_date DATE NOT NULL,
  CONSTRAINT chk_last_login_date CHECK (last_login_date <= CURDATE())
);

この例では、usersテーブルにlast_login_dateという列を作成し、この列にチェック制約を設定しています。このチェック制約により、last_login_date列の値が現在の日付よりも過去にならないように制限されています。

補足

  • CURDATE()関数は、MySQLだけでなく、MariaDBやPostgreSQLなどの他の主要なデータベース管理システムでも利用することができます。
  • チェック制約は、データベースの整合性を保ち、データの信頼性を向上させるために役立ちます。
  • CURDATE()関数は、チェック制約の中で、動的に更新される日付情報を利用する必要がある場合に特に有用です。

    上記以外にも、CURDATE()関数は様々な用途で利用することができます。詳細は、MySQLのマニュアルやその他の資料を参照してください。




    CREATE TABLE orders (
      order_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      customer_id INT NOT NULL,
      order_date DATE DEFAULT CURDATE(),
      total_amount DECIMAL(10,2) NOT NULL
    );
    
    INSERT INTO orders (customer_id, total_amount)
    VALUES (123, 100.00);
    
    SELECT * FROM orders;
    

    出力

    order_id | customer_id | order_date       | total_amount
    ---------+-------------+-----------------+---------------
    1        | 123         | 2024-05-23       | 100.00
    
    CREATE TABLE users (
      user_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      username VARCHAR(50) NOT NULL UNIQUE,
      email VARCHAR(100) NOT NULL UNIQUE,
      last_login_date DATE NOT NULL,
      CONSTRAINT chk_last_login_date CHECK (last_login_date <= CURDATE())
    );
    
    INSERT INTO users (username, email)
    VALUES ('johndoe', '[email protected]');
    
    UPDATE users
    SET last_login_date = NOW()
    WHERE user_id = 1;
    
    SELECT * FROM users;
    
    user_id | username       | email                 | last_login_date
    ---------+---------------+-----------------------+-----------------
    1        | johndoe        | [email protected]    | 2024-05-23 14:01:00
    

    説明

    1. ordersというテーブルを作成します。
    2. order_id列を主キーとして定義します。
    3. customer_id列をNOT NULL制約と外部キー制約で定義します。
    4. order_date列をDATE型として定義し、デフォルト値としてCURDATE()関数を設定します。
    5. total_amount列をDECIMAL(10,2)型として定義し、NOT NULL制約で定義します。
    6. INSERT INTO ordersステートメントを使用して、新しいレコードをordersテーブルに挿入します。
    7. SELECT * FROM ordersステートメントを使用して、ordersテーブルのすべてのレコードを表示します。
    1. username列をVARCHAR(50)型として定義し、NOT NULL制約とUNIQUE制約で定義します。
    2. last_login_date列をDATE型として定義し、NOT NULL制約で定義します。
    3. chk_last_login_dateというチェック制約を作成し、last_login_date列の値が現在の日付よりも過去にならないように制限します。
    4. UPDATE usersステートメントを使用して、last_login_date列を現在の日付に更新します。
    • これらのサンプルコードは、MySQL 8.0.26で動作確認されています。
    • 実際の環境に合わせて、テーブル名や列名、データ型などを変更する必要があります。



      CURDATE()関数以外の代替方法

      TRIGGERは、データベース操作に対して自動的に実行される一連のSQLステートメントです。CURDATE()関数を用いたチェック制約と同じ機能を実現するために、TRIGGERを使用することができます。

      CREATE TABLE orders (
        order_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
        customer_id INT NOT NULL,
        order_date DATE NOT NULL,
        total_amount DECIMAL(10,2) NOT NULL
      );
      
      CREATE TRIGGER set_order_date
      BEFORE INSERT ON orders
      FOR EACH ROW
      BEGIN
        SET NEW.order_date = CURDATE();
      END;
      
      INSERT INTO orders (customer_id, total_amount)
      VALUES (123, 100.00);
      
      SELECT * FROM orders;
      
      order_id | customer_id | order_date       | total_amount
      ---------+-------------+-----------------+---------------
      1        | 123         | 2024-05-23       | 100.00
      
      1. set_order_dateというTRIGGERを作成します。
      2. このTRIGGERは、ordersテーブルに新しいレコードが挿入される前に実行されます。
      3. TRIGGERは、NEW.order_date列に現在の日付を設定します。
      CREATE TABLE users (
        user_id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
        username VARCHAR(50) NOT NULL UNIQUE,
        email VARCHAR(100) NOT NULL UNIQUE,
        last_login_date DATE NOT NULL,
        CONSTRAINT chk_last_login_date CHECK (last_login_date <= CURDATE())
      );
      
      CREATE TRIGGER update_last_login_date
      BEFORE UPDATE ON users
      FOR EACH ROW
      BEGIN
        SET NEW.last_login_date = CURDATE();
      END;
      
      INSERT INTO users (username, email)
      VALUES ('johndoe', '[email protected]');
      
      UPDATE users
      SET last_login_date = NOW()
      WHERE user_id = 1;
      
      SELECT * FROM users;
      
      user_id | username       | email                 | last_login_date
      ---------+---------------+-----------------------+-----------------
      1        | johndoe        | [email protected]    | 2024-05-23 14:01:00
      
      1. `SELECT * FROM users

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