NextcloudとMariaDBのDockerコンテナで発生するエラー「SQLSTATE[HY000] [2002] No such file or directory」の原因と解決策

2024-05-23

NextcloudとMariaDBをDockerコンテナで利用する場合、「SQLSTATE[HY000] [2002] No such file or directory」というエラーが発生することがあります。これは、NextcloudがMariaDBデータベースに接続できないことを示しており、主に以下の原因が考えられます。

  1. ネットワーク接続の問題: NextcloudコンテナとMariaDBコンテナ間でネットワーク接続が確立されていない
  2. データベース設定の問題: Nextcloudの設定ファイルに誤ったデータベース接続情報が記述されている
  3. MariaDBサービスの起動状態: MariaDBコンテナが起動していない、または適切に動作していない

解決策

以下の手順で、エラーを解決することができます。

ネットワーク接続の確認

  • docker-compose ps コマンドを実行して、NextcloudコンテナとMariaDBコンテナが起動していることを確認します。
  • docker logs nextcloud コマンドを実行して、Nextcloudコンテナのログを確認し、ネットワーク接続に関するエラーメッセージがないことを確認します。

データベース設定の確認

  • Nextcloudの設定ファイル (config/config.php など) を確認し、データベース接続情報が正しいことを確認します。
  • 特に、以下の情報を確認してください。
    • データベースホスト名: MariaDBコンテナのホスト名またはIPアドレス
    • データベース名: Nextcloudで使用されるデータベース名
    • データベースユーザー名: Nextcloudがデータベースに接続するために使用するユーザー名

MariaDBサービスの確認

  • MariaDBコンテナが起動していない場合は、docker-compose up -d コマンドを実行して起動します。
  • MariaDBコンテナが起動している場合は、docker logs mariadb コマンドを実行して、MariaDBサービスが正常に動作していることを確認します。

その他のヒント

  • 上記の手順で問題が解決しない場合は、NextcloudとMariaDBの公式ドキュメントを参照してください。
  • Nextcloudコミュニティフォーラムで助けを求めることもできます。

    補足

    • このエラーは、MySQLやPostgreSQLなどの他のデータベースシステムを使用している場合にも発生する可能性があります。
    • 上記の手順は、一般的な解決策を示すものであり、個々の環境によっては異なる場合があります。

    用語解説

    • Docker: コンテナ化技術の一つ。アプリケーションとその依存関係を単一のコンテナにパッケージ化することで、アプリケーションを簡単に移植および実行できるようにする。
    • Docker-compose: 複数のDockerコンテナを定義および管理するためのツール。
    • Nextcloud: 自宅サーバーにインストールできるオープンソースのファイルホスティングおよびコラボレーションプラットフォーム。
    • MariaDB: MySQLと互換性のあるオープンソースのデータベース管理システム。



    version: "3.9"
    
    services:
      nextcloud:
        image: nextcloud:latest
        container_name: nextcloud
        restart: unless-stopped
        ports:
          - "80:80"
        volumes:
          - ./data:/var/www/html
          - ./config:/var/www/html/config
        environment:
          - NEXTCLOUD_ADMIN_USER=admin
          - NEXTCLOUD_ADMIN_PASSWORD=password
          - NEXTCLOUD_DATABASE_HOST=mariadb
          - NEXTCLOUD_DATABASE_NAME=nextcloud
          - NEXTCLOUD_DATABASE_USER=nextcloud
          - NEXTCLOUD_DATABASE_PASSWORD=password
    
      mariadb:
        image: mariadb:latest
        container_name: mariadb
        restart: unless-stopped
        environment:
          - MYSQL_ROOT_PASSWORD=password
          - MYSQL_DATABASE=nextcloud
          - MYSQL_USER=nextcloud
          - MYSQL_PASSWORD=password
    

    This Docker Compose file will create two containers: one for Nextcloud and one for MariaDB. The Nextcloud container will be mounted with two volumes: one for data and one for configuration. The MariaDB container will be configured with a root password and a database named nextcloud.

    To run this Docker Compose file, save it as docker-compose.yml and then run the following command:

    docker-compose up -d
    

    This will start the Nextcloud and MariaDB containers and map port 80 on the host to port 80 on the Nextcloud container. You can then access Nextcloud at https://locallhost.me/.

    Here is a breakdown of the Docker Compose file:

    • The version key specifies the version of the Docker Compose file.
    • The services key is a dictionary of services. Each service is defined by a YAML block.
    • The image key specifies the Docker image to use for the service.
    • The container_name key specifies the name of the container.

    I hope this helps!




    NextcloudとMariaDBをDockerで実行するその他の方法

    上記で説明した docker-compose.yml ファイルを使用する代わりに、各コンテナを個別に起動することもできます。これを行うには、以下の手順を実行します。

    1. MariaDBコンテナを起動します。
    docker run --name mariadb -d -e MYSQL_ROOT_PASSWORD=password \
    -e MYSQL_DATABASE=nextcloud \
    -e MYSQL_USER=nextcloud \
    -e MYSQL_PASSWORD=password mariadb
    
    1. Nextcloudコンテナを起動します。
    docker run --name nextcloud -d \
    -p 80:80 \
    -v ./data:/var/www/html \
    -v ./config:/var/www/html/config \
    -e NEXTCLOUD_ADMIN_USER=admin \
    -e NEXTCLOUD_ADMIN_PASSWORD=password \
    -e NEXTCLOUD_DATABASE_HOST=mariadb \
    -e NEXTCLOUD_DATABASE_NAME=nextcloud \
    -e NEXTCLOUD_DATABASE_USER=nextcloud \
    -e NEXTCLOUD_DATABASE_PASSWORD=password nextcloud
    

    Web UIを使用してNextcloudをインストールする

    Nextcloudには、Web UIを使用してインストールできるオプションがあります。このオプションを使用するには、以下の手順を実行します。

    1. MariaDBコンテナを起動します。上記の手順 1 と同じです。
    2. Webブラウザで、MariaDBコンテナのホスト名またはIPアドレスにアクセスします。
    3. MariaDBのユーザー名とパスワードを入力してログインします。
    4. 次のコマンドを実行して、Nextcloud用のデータベースを作成します。
    CREATE DATABASE nextcloud;
    CREATE USER nextcloud@'%' IDENTIFIED BY 'password';
    GRANT ALL PRIVILEGES ON nextcloud.* TO nextcloud@'%';
    FLUSH PRIVILEGES;
    
    1. Nextcloudのインストールウィザードに従って、Nextcloudをインストールします。

    ロードバランサーを使用する

    複数のNextcloudコンテナを実行する場合は、ロードバランサーを使用してトラフィックを分散させることができます。これを行うには、以下の手順を実行します。

    1. 複数のNextcloudコンテナを起動します。上記の手順 1 または 2 と同じです。
    2. ロードバランサーコンテナを起動します。
    3. ロードバランサーコンテナをNextcloudコンテナのポートに設定します。

    注意事項

    • NextcloudとMariaDBを本番環境で使用する場合は、セキュリティ対策を講じてください。

    mysql docker docker-compose


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