CentOS 7でMariaDBクラスタを構築・運用するための5つのヒント

2024-04-02

CentOS 7におけるMariaDBクラスタ設定の問題

問題1:Galera Clusterの起動に失敗する

原因

初期ノード起動時に、wsrep_cluster_address設定が正しく設定されていない場合があります。

解決策

以下の手順で、wsrep_cluster_address設定を確認・修正します。

  1. /etc/my.cnf.d/galera.cnfファイルを開きます。
  2. 設定が正しくない場合は、クラスタ内のすべてのノードのIPアドレスをカンマ区切りで指定します。
  3. 設定ファイルを保存して、MariaDBを再起動します。

問題2:データベースへの接続に失敗する

LVSの設定が正しく設定されていない場合があります。

以下の手順で、LVSの設定を確認・修正します。

  1. /etc/haproxy/haproxy.cfgファイルを開きます。
  2. listenディレクティブを確認します。

問題3:データの不整合が発生する

ネットワーク障害などの影響で、ノード間のデータ同期が正常に完了しない場合があります。

以下の方法で、データの不整合を解決できます。

  • Galera ClusterのSST機能を使用する

SST機能は、クラスタ内のすべてのノードのデータ状態を同期させる機能です。

  • 手動でデータの整合性を確認する

すべてのノードのデータ状態を比較して、不整合が発生していないことを確認します。

上記以外にも、さまざまな問題が発生する可能性があります。詳細については、以下の情報をご覧ください。

  • MariaDB公式ドキュメント

https://mariadb.com/kb/en/

  • CentOS公式ドキュメント

https://www.centos.org/docs/




Galera Clusterの設定

# /etc/my.cnf.d/galera.cnf

[mysqld]
...
wsrep_provider=galera
wsrep_cluster_name=my_cluster
wsrep_cluster_address=gcomm://192.168.1.100,192.168.1.101,192.168.1.102
wsrep_sst_method=rsync

LVSの設定

# /etc/haproxy/haproxy.cfg

global
    log /dev/log
    maxconn 2000
    user haproxy
    group haproxy

defaults
    mode http
    timeout connect 5000
    timeout client 50000
    timeout server 50000

frontend mariadb
    bind *:3306
    mode tcp
    option tcplog
    default_server mariadb_backend

backend mariadb_backend
    mode tcp
    balance roundrobin
    server node1 192.168.1.100:3306 check
    server node2 192.168.1.101:3306 check
    server node3 192.168.1.102:3306 check

データの不整合の確認

# mysql -uroot -p

mysql> SHOW GLOBAL STATUS LIKE 'wsrep_local_state_comment';

+-----------------+-------------------------------------------------------+
| Variable_name   | Value                                                 |
+-----------------+-------------------------------------------------------+
| wsrep_local_state_comment | Synced                                        |
+-----------------+-------------------------------------------------------+



MariaDBクラスタ設定のその他の方法

MariaDB Galera Clusterツールは、MariaDBクラスタの設定を簡単に行うためのツールです。

  • インストール
yum install mariadb-galera-cluster
  • 使用方法
galera-new-cluster

このコマンドを実行すると、クラスタ内のすべてのノードが自動的に設定されます。

Dockerを使用すると、MariaDBクラスタを簡単に構築・運用することができます。

  • Docker Hub
docker run -d --name mariadb-galera \
  -p 3306:3306 \
  mariadb/galera

このコマンドを実行すると、MariaDBクラスタが起動します。

クラウドサービスを使用する

Amazon Web Services (AWS)やGoogle Cloud Platform (GCP)などのクラウドサービスでは、MariaDBクラスタを簡単に構築・運用することができます。

  • AWS

Amazon Relational Database Service (RDS) for MariaDB: https://aws.amazon.com/rds/mariadb/

  • GCP

Cloud SQL for MariaDB: https://cloud.google.com/sql/docs/postgres/

CentOS 7でMariaDBクラスタを設定するには、さまざまな方法があります。ご自身の環境や目的に合った方法を選択してください。


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