MariaDb SQLインジェクション対策のチェックリスト:あなたのWebアプリケーションは安全?

2024-07-27

MariaDb SQLインジェクション:詳細な解説

MariaDb SQLインジェクションは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、データベースに不正アクセスし、情報窃取や改ざんを行う重大なセキュリティ問題です。攻撃者は、ユーザー入力に含まれる悪意のあるSQL文を巧みに仕込むことで、本来想定されていない操作を実行し、データベースを操作します。

攻撃手法

MariaDb SQLインジェクションには、主に以下の3種類の手法があります。

  1. 単一引用符インジェクション: ユーザー入力に単一引用符(')を挿入することで、本来のSQL文を改ざんし、意図した操作以外の操作を実行します。

例:SELECT * FROM users WHERE username = 'test' AND password = 'password'

攻撃者は、' OR 1=1 -- をパスワードとして入力することで、すべてのユーザー情報を取得することができます。

影響

MariaDb SQLインジェクションの被害は甚大で、以下のような問題を引き起こします。

  • 情報漏洩: 顧客情報、クレジットカード情報、個人情報などが漏洩する可能性があります。
  • 改ざん: 商品情報、在庫情報、顧客情報などが改ざんされ、金銭的な損失や企業イメージの毀損につながる可能性があります。
  • サービス停止: データベースへの不正アクセスが集中することで、サービスが停止してしまう可能性があります。
  • 乗っ取り: 攻撃者がデータベース管理権限を取得し、システム全体を乗っ取る可能性があります。

対策

MariaDb SQLインジェクション対策には、以下の方法が有効です。

  • パラメータ化クエリを使用する: ユーザー入力値をクエリに直接代入するのではなく、パラメータとして用意することで、SQL文の改ざんを防ぎます。
  • 入力値の検証を行う: ユーザー入力値に対して、適切な長さや形式であることを検証することで、不正な値による攻撃を防ぎます。
  • WAF (Web Application Firewall) を導入する: ネットワーク層でWebアプリケーションへの不正アクセスを検知し、遮断するセキュリティ対策です。
  • データベースのバージョンを最新に保つ: ベンダーから提供されるセキュリティパッチを適用することで、脆弱性を修正することができます。

MariaDb SQLインジェクションは、Webアプリケーション開発者にとって深刻な脅威です。適切な対策を講じ、データベースを安全に保護することが重要です。

  • 具体的な対策方法は、使用しているWebアプリケーションフレームワークやデータベースの種類によって異なる場合があります。



<?php

$username = $_GET['username'];
$password = $_GET['password'];

$db = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');

if ($db->connect_error) {
    die('Connection failed: ' . $db->connect_error);
}

$sql = "SELECT * FROM users WHERE username = '$username' AND password = '$password'";
$result = $db->query($sql);

if ($result->num_rows > 0) {
    while ($row = $result->fetch_assoc()) {
        echo "username: " . $row['username'] . " - password: " . $row['password'] . "<br>";
    }
} else {
    echo "No users found";
}

$db->close();

?>

上記のコードでは、ユーザー入力値である $username$password をそのままSQLクエリに埋め込んでいます。攻撃者は、username' OR 1=1 -- と入力することで、すべてのユーザー情報を取得することができます。

<?php

$username = $_GET['username'];
$password = $_GET['password'];

$db = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');

if ($db->connect_error) {
    die('Connection failed: ' . $db->connect_error);
}

$sql = "SELECT * FROM users WHERE username = \"$username\" AND password = \"$password\"";
$result = $db->query($sql);

if ($result->num_rows > 0) {
    while ($row = $result->fetch_assoc()) {
        echo "username: " . $row['username'] . " - password: " . $row['password'] . "<br>";
    }
} else {
    echo "No users found";
}

$db->close();

?>

上記のコードは、二重引用符を使用しているため、単一引用符インジェクションと同じように脆弱です。

以下のコードは、パラメータ化クエリを使用して、MariaDb SQLインジェクションを対策したものです。

<?php

$username = $_GET['username'];
$password = $_GET['password'];

$db = new mysqli('localhost', 'username', 'password', 'database');

if ($db->connect_error) {
    die('Connection failed: ' . $db->connect_error);
}

$stmt = $db->prepare("SELECT * FROM users WHERE username = ? AND password = ?");
$stmt->bind_param("ss", $username, $password);
$stmt->execute();
$result = $stmt->get_result();

if ($result->num_rows > 0) {
    while ($row = $result->fetch_assoc()) {
        echo "username: " . $row['username'] . " - password: " . $row['password'] . "<br>";
    }
} else {
    echo "No users found";
}

$stmt->close();
$db->close();

?>



ストアドプロシージャは、データベースサーバーに保存された事前コンパイル済みのSQLプログラムです。ストアドプロシージャを使用することで、アプリケーション側でSQLクエリを直接記述する必要がなくなり、インジェクションのリスクを軽減できます。

オブジェクトリレーショナルマッピング (ORM) ツールを使用する

ORMツールは、オブジェクト指向言語とデータベース間のマッピングを自動的に行うツールです。ORMツールを使用することで、開発者はSQLクエリを直接記述する必要がなくなり、インジェクションのリスクを軽減できます。

入力値のエンコーディングを行う

入力値を適切なエンコーディング方式でエンコードすることで、特殊文字が無害な文字に変換され、インジェクション攻撃を防ぐことができます。

Webアプリケーションフレームワークのセキュリティ機能を活用する

多くのWebアプリケーションフレームワークは、SQLインジェクション対策のためのセキュリティ機能を提供しています。これらの機能を活用することで、開発者は個別に対策を講じる必要なく、インジェクションリスクを軽減できます。

定期的な脆弱性診断を実施する

Webアプリケーションを定期的に脆弱性診断を実施することで、潜在的なSQLインジェクション脆弱性を発見し、修正することができます。


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