PostgreSQL に既存の制約を確認してから制約を追加するサンプルコード

2024-07-27

PostgreSQL に既存制約を確認してから制約を追加する方法

PostgreSQL では、ALTER TABLE ステートメントを使用して既存のテーブルに制約を追加できます。しかし、制約が既に存在する場合、エラーが発生します。この問題を回避するには、制約が存在するかどうかを確認してから追加する必要があります。

方法

以下の2つの方法で、既存の制約を確認してから制約を追加できます。

EXISTS キーワードを使用する

EXISTS キーワードを使用して、特定の名前の制約が存在するかどうかを確認できます。構文は以下の通りです。

ALTER TABLE table_name
ADD CONSTRAINT constraint_name
CONSTRAINT_DEFINITION
[NOT VALID];

例:

-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email
UNIQUE (email)
NOT VALID;

このクエリは、unique_email という名前の制約が存在しない場合にのみ実行されます。制約が存在する場合は、エラーが発生せずに終了します

DO IF NOT EXISTS ブロックを使用する

DO IF NOT EXISTS ブロックを使用して、制約が存在しない場合にのみ ALTER TABLE ステートメントを実行できます。構文は以下の通りです。

DO $$
BEGIN
    IF NOT EXISTS (
        SELECT 1
        FROM pg_constraint
        WHERE conname = 'constraint_name'
          AND conrelid = 'table_oid'
    ) THEN
        ALTER TABLE table_name
        ADD CONSTRAINT constraint_name
        CONSTRAINT_DEFINITION;
    END IF;
END $$;
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
DO $$
BEGIN
    IF NOT EXISTS (
        SELECT 1
        FROM pg_constraint
        WHERE conname = 'unique_email'
          AND conrelid = 'table_oid'
    ) THEN
        ALTER TABLE users
        ADD CONSTRAINT unique_email
        UNIQUE (email);
    END IF;
END $$;

このクエリは、unique_email という名前の制約が存在しない場合にのみ ALTER TABLE ステートメントを実行します。制約が存在する場合は、何も実行されません

  • 上記の方法は、スキーマロックを取得しないため、並行実行に適しています。
  • NOT VALID オプションを使用すると、既存のデータに対する制約チェックをスキップできます。ただし、データ整合性の問題が発生する可能性があるため、注意して使用してください。



-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT IF NOT EXISTS unique_email
UNIQUE (email);

このコードは、unique_email という名前の制約が存在しない場合にのみ、users テーブルに UNIQUE 制約を追加します。制約が存在する場合は、エラーが発生せずに終了します

-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
DO $$
BEGIN
    IF NOT EXISTS (
        SELECT 1
        FROM pg_constraint
        WHERE conname = 'unique_email'
          AND conrelid = 'table_oid'
    ) THEN
        ALTER TABLE users
        ADD CONSTRAINT unique_email
        UNIQUE (email);
    END IF;
END $$;

説明

  • 上記のコードは、users という名前のテーブルに email という列があることを前提としています。
  • EXISTS キーワードと DO IF NOT EXISTS ブロックのいずれを使用しても、既存の制約を確認してから制約を追加できます。



PostgreSQL には、pg_constraint という名前の情報スキーマビューがあります。このビューには、データベース内のすべての制約に関する情報が含まれています。このビューを使用して、特定のテーブルに存在する制約を確認できます。

-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
SELECT *
FROM pg_constraint
WHERE conname = 'unique_email'
  AND conrelid = (
      SELECT oid
      FROM pg_class
      WHERE relname = 'users'
  );

このクエリは、unique_email という名前の制約が存在する場合、その制約に関する情報を返します。制約が存在しない場合は、何も返されません

DROP CONSTRAINT IF EXISTS ステートメントを使用する

DROP CONSTRAINT IF EXISTS ステートメントを使用して、既存の制約をドロップできます。このステートメントは、制約が存在しない場合でもエラーを発生させません。

-- users テーブルから `unique_email` という名前の制約をドロップします
DROP CONSTRAINT IF EXISTS unique_email
ON users;

pg_catalog.constraint_exists 関数を使用する

pg_catalog.constraint_exists 関数を使用して、特定の名前の制約が存在するかどうかを確認できます。この関数は、ブール値を返します。

-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
SELECT pg_catalog.constraint_exists('users', 'unique_email');

このクエリは、unique_email という名前の制約が存在する場合は true を、存在しない場合は false を返します。

CHECK 制約を使用する

CHECK 制約を使用して、列の値が特定の条件を満たしていることを確認できます。この制約を使用して、既存の制約と同様の機能を実装できます。

-- users テーブルの `email` 列がユニークであることを確認する CHECK 制約を追加します
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email
CHECK (email IS UNIQUE);

sql postgresql constraints



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