PostgreSQL に既存の制約を確認してから制約を追加するサンプルコード
PostgreSQL に既存制約を確認してから制約を追加する方法
PostgreSQL では、ALTER TABLE
ステートメントを使用して既存のテーブルに制約を追加できます。しかし、制約が既に存在する場合、エラーが発生します。この問題を回避するには、制約が存在するかどうかを確認してから追加する必要があります。
方法
以下の2つの方法で、既存の制約を確認してから制約を追加できます。
EXISTS キーワードを使用する
EXISTS
キーワードを使用して、特定の名前の制約が存在するかどうかを確認できます。構文は以下の通りです。
ALTER TABLE table_name
ADD CONSTRAINT constraint_name
CONSTRAINT_DEFINITION
[NOT VALID];
例:
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email
UNIQUE (email)
NOT VALID;
このクエリは、unique_email
という名前の制約が存在しない場合にのみ実行されます。制約が存在する場合は、エラーが発生せずに終了します。
DO IF NOT EXISTS ブロックを使用する
DO IF NOT EXISTS
ブロックを使用して、制約が存在しない場合にのみ ALTER TABLE
ステートメントを実行できます。構文は以下の通りです。
DO $$
BEGIN
IF NOT EXISTS (
SELECT 1
FROM pg_constraint
WHERE conname = 'constraint_name'
AND conrelid = 'table_oid'
) THEN
ALTER TABLE table_name
ADD CONSTRAINT constraint_name
CONSTRAINT_DEFINITION;
END IF;
END $$;
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
DO $$
BEGIN
IF NOT EXISTS (
SELECT 1
FROM pg_constraint
WHERE conname = 'unique_email'
AND conrelid = 'table_oid'
) THEN
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email
UNIQUE (email);
END IF;
END $$;
このクエリは、unique_email
という名前の制約が存在しない場合にのみ ALTER TABLE
ステートメントを実行します。制約が存在する場合は、何も実行されません。
- 上記の方法は、スキーマロックを取得しないため、並行実行に適しています。
NOT VALID
オプションを使用すると、既存のデータに対する制約チェックをスキップできます。ただし、データ整合性の問題が発生する可能性があるため、注意して使用してください。
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT IF NOT EXISTS unique_email
UNIQUE (email);
このコードは、unique_email
という名前の制約が存在しない場合にのみ、users
テーブルに UNIQUE
制約を追加します。制約が存在する場合は、エラーが発生せずに終了します。
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
DO $$
BEGIN
IF NOT EXISTS (
SELECT 1
FROM pg_constraint
WHERE conname = 'unique_email'
AND conrelid = 'table_oid'
) THEN
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email
UNIQUE (email);
END IF;
END $$;
説明
- 上記のコードは、
users
という名前のテーブルにemail
という列があることを前提としています。 EXISTS
キーワードとDO IF NOT EXISTS
ブロックのいずれを使用しても、既存の制約を確認してから制約を追加できます。
PostgreSQL には、pg_constraint
という名前の情報スキーマビューがあります。このビューには、データベース内のすべての制約に関する情報が含まれています。このビューを使用して、特定のテーブルに存在する制約を確認できます。
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
SELECT *
FROM pg_constraint
WHERE conname = 'unique_email'
AND conrelid = (
SELECT oid
FROM pg_class
WHERE relname = 'users'
);
このクエリは、unique_email
という名前の制約が存在する場合、その制約に関する情報を返します。制約が存在しない場合は、何も返されません。
DROP CONSTRAINT IF EXISTS ステートメントを使用する
DROP CONSTRAINT IF EXISTS
ステートメントを使用して、既存の制約をドロップできます。このステートメントは、制約が存在しない場合でもエラーを発生させません。
-- users テーブルから `unique_email` という名前の制約をドロップします
DROP CONSTRAINT IF EXISTS unique_email
ON users;
pg_catalog.constraint_exists 関数を使用する
pg_catalog.constraint_exists
関数を使用して、特定の名前の制約が存在するかどうかを確認できます。この関数は、ブール値を返します。
-- users テーブルに `unique_email` という名前の制約が存在するかどうかを確認します
SELECT pg_catalog.constraint_exists('users', 'unique_email');
このクエリは、unique_email
という名前の制約が存在する場合は true
を、存在しない場合は false
を返します。
CHECK 制約を使用する
CHECK
制約を使用して、列の値が特定の条件を満たしていることを確認できます。この制約を使用して、既存の制約と同様の機能を実装できます。
-- users テーブルの `email` 列がユニークであることを確認する CHECK 制約を追加します
ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT unique_email
CHECK (email IS UNIQUE);
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