SQLでPostgreSQLテーブルを丸ごとコピーする方法:初心者でも安心!
PostgreSQLテーブルをSQLで完全コピーする方法
方法1:CREATE TABLE + INSERT を使用する
この方法は、テーブルの構造とデータをコピーする最もシンプルな方法です。以下の手順で行います。
- コピー先のテーブルを作成する
CREATE TABLE コピー先_テーブル (
LIKE 元_テーブル
);
このコマンドは、元_テーブル
の構造をコピーした空のテーブルコピー先_テーブル
を作成します。
- 元テーブルのデータをコピーする
INSERT INTO コピー先_テーブル
SELECT * FROM 元_テーブル;
方法2:pg_dumpとpg_restoreを使用する
この方法は、テーブルだけでなく、スキーマ、制約、インデックスなどのデータベースオブジェクトもすべてコピーする場合に便利です。以下の手順で行います。
- 元テーブルをダンプする
pg_dump -d 元_データベース -t 元_テーブル > 元_テーブル.dump
このコマンドは、元_データベース
にある元_テーブル
をダンプし、元_テーブル.dump
という名前のファイルに保存します。
- コピー先のデータベースに復元する
pg_restore -d コピー_データベース 元_テーブル.dump
このコマンドは、元_テーブル.dump
ファイルの内容をコピー_データベース
に復元します。
一般的には、以下の点を考慮して方法を選択することをお勧めします。
- コピーする内容: テーブルの構造とデータのみをコピーする場合は、方法1がおすすめです。スキーマ、制約、インデックスなどの他のデータベースオブジェクトもすべてコピーする場合は、方法2が必要です。
- データ量: コピーするデータ量が多い場合は、方法2の方が高速で効率的になる可能性があります。
注意事項
- いずれの方法を使用する前に、必ずコピー先のデータベースに十分な空き容量があることを確認してください。
- 方法2を使用する場合は、
pg_dump
とpg_restore
のバージョンが互換性があることを確認してください。 - 重要なデータをコピーする場合は、必ず事前にバックアップを取ってください。
PostgreSQLテーブルを完全にコピーする際のサンプルコード
方法1:CREATE TABLE + INSERT を使用する
-- コピー元データベースに接続
psql -d 元_データベース
-- コピー先のテーブルを作成
CREATE TABLE コピー先_テーブル (
LIKE 元_テーブル
);
-- 元テーブルのデータをコピー
INSERT INTO コピー先_テーブル
SELECT * FROM 元_テーブル;
このコードは、元_データベース
にある元_テーブル
をコピー先_データベース
のコピー先_テーブル
にコピーします。
方法2:pg_dumpとpg_restoreを使用する
# コピー元データベースに接続
psql -d 元_データベース
-- 元テーブルをダンプ
pg_dump -d 元_データベース -t 元_テーブル > 元_テーブル.dump
# コピー先のデータベースに接続
psql -d コピー_データベース
-- コピー先のデータベースに復元
pg_restore -d コピー_データベース 元_テーブル.dump
注記:
- 上記のコードはあくまで例であり、状況に応じて変更する必要があります。
- 実際の操作を行う前に、必ずバックアップを取ってください。
方法3:FOREIGN DATA WRAPPERを使用する
この方法は、リモートにあるPostgreSQLテーブルをあたかもローカルにあるかのようにクエリできるようにするものです。以下の手順で行います。
CREATE FOREIGN DATA WRAPPER my_wrapper
SERVER TYPE postgres
OPTIONS (
host 'remote_host',
database 'remote_database',
user 'remote_user',
password 'remote_password'
);
このコマンドは、remote_host
にあるremote_database
データベースに接続するためのFOREIGN DATA WRAPPER my_wrapper
を作成します。
CREATE EXTERNAL TABLE my_table
SERVER my_wrapper
OPTIONS (
table_name 'remote_table'
);
このコマンドは、remote_database
にあるremote_table
テーブルを参照する外部テーブルmy_table
を作成します。
SELECT * FROM my_table;
このコマンドは、remote_table
のデータを選択して、あたかもローカルにあるかのように処理します。
方法4:pg_conduitを使用する
この方法は、異なるデータベース間でデータを同期するためのツールです。以下の手順で行います。
- pg_conduitをインストールする
pip install pg-conduit
- 同期設定ファイルを作成する
sources:
- source_db:
host: localhost
database: source_database
user: source_user
password: source_password
tables:
- source_table
targets:
- target_db:
host: localhost
database: target_database
user: target_user
password: target_password
tables:
- target_table
このファイルは、同期するソースデータベースとターゲットデータベース、および同期するテーブルを定義します。
- 同期を実行する
pg_conduit sync
このコマンドは、source_table
のデータをtarget_table
に同期します。
方法5:自分でスクリプトを書く
この方法は、もっとも柔軟性がありますが、複雑さも伴います。以下の手順で行います。
- 元テーブルのスキーマを取得する
SELECT * FROM information_schema.columns
WHERE table_name = '元_テーブル';
このコマンドは、元_テーブル
のスキーマに関する情報を取得します。
CREATE TABLE コピー先_テーブル (
-- スキーマ情報に基づいて列を定義
);
INSERT INTO コピー先_テーブル
SELECT * FROM 元_テーブル;
このコードは、上記の手順1で取得したスキーマ情報を使用して、コピー先_テーブル
を作成し、元_テーブル
のデータをコピーします。
最適な方法は、状況によって異なります。以下に、各方法の利点と欠点をご紹介します。
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
CREATE TABLE + INSERT | シンプルでわかりやすい | 制約やインデックスなどのデータベースオブジェクトはコピーされない |
pg_dumpとpg_restore | スキーマ、制約、インデックスなどのデータベースオブジェクトもすべてコピーできる | データ量が多い場合は時間がかかる |
FOREIGN DATA WRAPPER | リモートにあるテーブルをあたかもローカルにあるかのようにクエリできる | セットアップが複雑 |
pg_conduit | 異なるデータベース間でデータを同期できる | 設定ファイルの作成が必要 |
自分でスクリプトを書く | 最も柔軟性がある | 複雑で、知識が必要 |
- pg_conduitのドキュメント: [https://
sql postgresql data-migration