float、real、double precisionデータ型の比較
SQL Serverで10進数を格納する方法
数値データ型
- decimal(p, s): 固定小数点型。pは有効桁数、sは小数点以下の桁数を指定します。
- numeric(p, s): decimalとほぼ同じですが、一部の古いデータベースではdecimalがサポートされていない場合があります。
- money:通貨値を格納するために使用されます。精度19、スケール4です。
例:
-- decimal(10, 2)型で10進数を格納
DECLARE @value DECIMAL(10, 2)
SET @value = 123.45
-- numeric(10, 2)型で10進数を格納
DECLARE @value NUMERIC(10, 2)
SET @value = 123.45
-- money型で通貨値を格納
DECLARE @value MONEY
SET @value = 12345.67
- float(n): nは有効桁数を指定します。
- real: float(24)と同義です。
- double precision: float(53)と同義です。
浮動小数点データ型は、指数表記で非常に大きな値や非常に小さな値を格納することができます。ただし、精度が制限されるため、正確な値が必要な場合は使用しないことをお勧めします。
-- float(8)型で10進数を格納
DECLARE @value FLOAT(8)
SET @value = 12345678.90
-- real型で10進数を格納
DECLARE @value REAL
SET @value = 12345678.90
-- double precision型で10進数を格納
DECLARE @value DOUBLE PRECISION
SET @value = 12345678.90
- varchar(n): 最大n文字までの可変長文字列を格納できます。
文字列データ型は、10進数を含む任意の文字列を格納することができます。ただし、数値演算に使用できないため、計算を行う場合は数値データ型を使用する必要があります。
-- char(10)型で10進数を格納
DECLARE @value CHAR(10)
SET @value = '12345678.90'
-- varchar(10)型で10進数を格納
DECLARE @value VARCHAR(10)
SET @value = '12345678.90'
使用するデータ型は、格納する10進数の値の範囲と精度、およびその値をどのように使用するかにによって異なります。
- 精度が重要で、計算を行う場合は、decimalデータ型を使用します。
- 非常に大きな値や非常に小さな値を格納する場合は、浮動小数点データ型を使用します。
- 10進数を含む任意の文字列を格納する場合は、文字列データ型を使用します。
-- decimal(10, 2)型で10進数を格納
DECLARE @value1 DECIMAL(10, 2)
SET @value1 = 123.45
-- numeric(10, 2)型で10進数を格納
DECLARE @value2 NUMERIC(10, 2)
SET @value2 = 123.45
-- money型で通貨値を格納
DECLARE @value3 MONEY
SET @value3 = 12345.67
-- float(8)型で10進数を格納
DECLARE @value4 FLOAT(8)
SET @value4 = 12345678.90
-- real型で10進数を格納
DECLARE @value5 REAL
SET @value5 = 12345678.90
-- double precision型で10進数を格納
DECLARE @value6 DOUBLE PRECISION
SET @value6 = 12345678.90
-- char(10)型で10進数を格納
DECLARE @value7 CHAR(10)
SET @value7 = '12345678.90'
-- varchar(10)型で10進数を格納
DECLARE @value8 VARCHAR(10)
SET @value8 = '12345678.90'
-- 各変数の値を出力
SELECT @value1, @value2, @value3, @value4, @value5, @value6, @value7, @value8
このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。
123.45
123.45
12345.67
12345678.9
12345678.9
12345678.9
12345678.90
12345678.90
- このサンプルコードでは、さまざまなデータ型を使用して10進数を格納する方法を示しています。
- 詳細については、SQL Server のドキュメントを参照してください。
SQL Serverで10進数を格納するその他の方法
nvarchar(max) データ型は、最大2^31-1文字までの文字列を格納できます。10進数は文字列として格納できるので、非常に大きな10進数を格納する場合に有効です。
DECLARE @value VARCHAR(MAX)
SET @value = '12345678901234567890.1234567890'
XML データ型は、XML 文書を格納できます。10進数は XML 文書の一部として格納できるので、複雑なデータ構造を格納する場合に有効です。
DECLARE @value XML
SET @value = '<value>1234567890.1234567890</value>'
CLR データ型は、.NET Framework の型を格納できます。.NET Framework には、10進数を格納するためのさまざまな型が用意されているので、.NET Framework の機能を利用したい場合に有効です。
DECLARE @value DECIMAL(18, 2)
SET @value = 1234567890.1234567890
-- CLR データ型を使用して @value を格納
DECLARE @clrValue AS [System.Decimal]
SET @clrValue = @value
注意事項
- これらの方法は、上記の標準的な方法よりも複雑です。
- 使用する前に、それぞれの方法のメリットとデメリットを理解する必要があります。
SQL Serverで10進数を格納するには、さまざまな方法があります。使用する方法は、格納する10進数の値の範囲と精度、およびその値をどのように使用するかにによって異なります。
sql sql-server types