【応用編】その他の方法も紹介!MySQLで既存の列にNOT NULL制約を追加する方法

2024-05-09

MySQLで既存の列にNOT NULL制約を追加する方法

MySQLデータベースで、既存の列にNOT NULL制約を追加することは、データの整合性を保ち、欠損値を回避するのに役立ちます。このチュートリアルでは、ALTER TABLEステートメントを使用して、既存の列にNOT NULL制約を追加する方法を 2 つの異なる方法で段階的に説明します。

方法 1: ALTER TABLE MODIFY を使用する

この方法は、列名とデータ型を変更せずに、既存の列にNOT NULL制約を直接追加するために最もシンプルで効率的な方法です。

ALTER TABLE table_name
MODIFY column_name datatype NOT NULL;

例:

仮に users テーブルに name という名前の列があり、そのデータ型が VARCHAR(255) で、現時点では NOT NULL 制約が設定されていないと仮定します。この列にNOT NULL制約を追加するには、以下のクエリを実行します。

ALTER TABLE users
MODIFY name VARCHAR(255) NOT NULL;

この方法は、既存の列にNOT NULL制約を追加するだけでなく、列に名前を付けたり、コメントを追加したりするなど、追加の変更を行う場合に役立ちます。

ALTER TABLE table_name
ADD CONSTRAINT constraint_name
column_name datatype NOT NULL;

上記の例と同じ users テーブルを使用して、name 列にNOT NULL制約を追加する場合、以下のクエリを実行できます。

ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT user_name_not_null
name VARCHAR(255) NOT NULL;

注意事項

  • 既存の列にNOT NULL制約を追加する前に、その列にNULL値がないことを確認してください。そうしないと、エラーが発生する可能性があります。
  • DEFAULT値が設定されている列にNOT NULL制約を追加すると、DEFAULT値が NULL 以外の値であることを確認する必要があります。
  • PRIMARY KEY または UNIQUE キーの一部である列にNOT NULL制約を追加することはできません。

このチュートリアルでは、ALTER TABLEステートメントを使用して、既存の列にNOT NULL制約を追加する方法を 2 つの異なる方法で説明しました。これらの方法は、データの整合性を保ち、欠損値を回避するのに役立ちます。




以下のサンプルコードは、users テーブルの name 列に NOT NULL 制約を追加する方法を示しています。

方法 1: ALTER TABLE MODIFY を使用する

ALTER TABLE users
MODIFY name VARCHAR(255) NOT NULL;

このクエリは、users テーブルの name 列のデータ型を VARCHAR(255) として保持し、同時に NOT NULL 制約を追加します。既存の name 列の値が NULL でないことを確認する必要があります。

方法 2: ALTER TABLE ADD CONSTRAINT を使用する

ALTER TABLE users
ADD CONSTRAINT user_name_not_null
name VARCHAR(255) NOT NULL;

このクエリは、users テーブルの name 列に user_name_not_null という名前の NOT NULL 制約を追加します。この制約により、name 列の値は NULL でなくなることが保証されます。

上記の実行前に、users テーブルが存在し、name 列が存在することを確認してください。また、name 列に NULL 値が含まれていないことを確認する必要があります。




MySQL で既存の列に NOT NULL 制約を追加するその他の方法

前述の 2 つの方法に加えて、既存の列に NOT NULL 制約を追加するには、以下の方法もご検討ください。

方法 3: DEFAULT 値を使用する

この方法は、既存の列に NOT NULL 制約を追加し、同時にその列のデフォルト値を設定する場合に役立ちます。

ALTER TABLE table_name
MODIFY column_name datatype NOT NULL DEFAULT default_value;

users テーブルの age 列に NOT NULL 制約を追加し、デフォルト値を 18 に設定するには、以下のクエリを実行します。

ALTER TABLE users
MODIFY age INT NOT NULL DEFAULT 18;

方法 4: UPDATE ステートメントを使用する

この方法は、既存の列の値をすべてチェックし、NULL 値があれば適切な値に更新してから、NOT NULL 制約を追加する場合に役立ちます。

UPDATE table_name
SET column_name = default_value -- または適切な値
WHERE column_name IS NULL;

ALTER TABLE table_name
MODIFY column_name datatype NOT NULL;

users テーブルの email 列に NOT NULL 制約を追加し、すべての NULL 値を [email protected] に置き換えるには、以下のクエリを実行します。

UPDATE users
SET email = '[email protected]'
WHERE email IS NULL;

ALTER TABLE users
MODIFY email VARCHAR(255) NOT NULL;
  • 方法 3 を使用する場合は、default_value が列のデータ型と互換性があることを確認してください。
  • 方法 4 を使用する場合は、UPDATE ステートメントがすべての NULL 値を正しく更新することを確認してください。そうしないと、エラーが発生する可能性があります。

既存の列に NOT NULL 制約を追加するには、状況に応じて適切な方法を選択することが重要です。制約を追加する前に、既存のデータと制約の影響を必ず考慮してください。


mysql constraints alter-table


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