LEAVE、RETURN、そしてRAISE:MySQLストアドプロシージャの多彩な終了処理テクニック

2024-06-18

MySQL ストアド プロシージャの終了方法

ストアド プロシージャの実行中に予期しないエラーが発生したり、処理を正常に終了したい場合は、適切に終了させることが重要です。

ここでは、MySQL ストアド プロシージャを終了する 2 つの主要な方法について説明します。

LEAVE コマンドは、ストアド プロシージャの現在の実行を即座に終了するために使用されます。 ストアド プロシージャから制御を呼び出し元に返します。

-- 例:ストアド プロシージャをエラーで終了する

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  -- 何か処理を行う

  IF some_error_condition THEN
    LEAVE my_procedure; -- エラーが発生したらストアド プロシージャを終了
  END IF;

  -- 処理を続行する
END;

RETURN キーワードは、ストアド プロシージャから値を返して終了するために使用されます。

ストアド プロシージャが正常に終了したことを示すために、RETURN 0; などの値を返すのが一般的です。

-- 例:ストアド プロシージャから値を返して終了する

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  -- 何か処理を行う

  -- 処理が成功したら 0 を返す
  RETURN 0;
END;

補足事項:

  • 上記の方法は、ストアド プロシージャ本体からのみ使用できます。
  • SIGNAL コマンドを使用して、エラーを呼び出し元に伝播させることもできます。
  • CALL ステートメントを使用してストアド プロシージャを呼び出すことができます。
  • ストアド プロシージャは、さまざまなタスクを実行するために使用できます。 例:データの挿入、更新、削除、複雑な計算の実行など。
  • ストアド プロシージャは、データベース コードをよりモジュール化し、保守しやすくすることができます。



LEAVE コマンドを使用する

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  DECLARE v_salary INT;

  -- 給与を取得する
  SELECT salary INTO v_salary FROM employees WHERE employee_id = 1;

  -- 給与が 50000 より低い場合は、エラーで終了する
  IF v_salary < 50000 THEN
    LEAVE my_procedure; -- エラーが発生したらストアド プロシージャを終了
  END IF;

  -- 給与に 10% の昇給を適用する
  UPDATE employees SET salary = salary * 1.1 WHERE employee_id = 1;

  -- 成功メッセージを出力する
  SELECT '給与の更新に成功しました。';
END;

RETURN キーワードを使用する

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  DECLARE v_updated_rows INT;

  -- 顧客レコードを更新する
  UPDATE customers SET email = '[email protected]' WHERE customer_id = 1;

  -- 更新された行数を取得する
  SELECT ROW_COUNT() INTO v_updated_rows;

  -- 更新された行数が 0 の場合は、エラーを返す
  IF v_updated_rows = 0 THEN
    RETURN 1; -- エラーを返す
  END IF;

  -- 成功メッセージを出力する
  SELECT '顧客レコードの更新に成功しました。';

  -- 正常終了を示すために 0 を返す
  RETURN 0;
END;

説明:

  • 上記の例では、2 つのストアド プロシージャ my_procedure を作成しています。
  • 最初のストアド プロシージャは、従業員の給与が 50000 より低い場合はエラーで終了し、それ以外の場合は給与に 10% の昇給を適用します。
  • 2 番目のストアド プロシージャは、顧客レコードを更新し、更新された行数が 0 の場合はエラーを返します。

具体的な状況に合わせて、適切な方法を選択してください。




MySQL ストアド プロシージャを終了するその他の方法

以下に、いくつかの例を紹介します。

RAISE キーワードを使用して、条件エラーまたは警告をシグナルし、ストアド プロシージャを終了することができます。

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  DECLARE v_age INT;

  -- 年齢を取得する
  SELECT age INTO v_age FROM employees WHERE employee_id = 1;

  -- 年齢が 21 歳未満の場合は、エラーをシグナルする
  IF v_age < 21 THEN
    RAISE ERROR '従業員は 21 歳以上である必要があります。';
  END IF;

  -- 処理を続行する
END;

GOTO ステートメントを使用して、ストアド プロシージャ内の別のラベルにジャンプし、処理を終了することができます。

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  DECLARE v_balance DECIMAL(10,2);

  -- 残高を取得する
  SELECT balance INTO v_balance FROM accounts WHERE account_id = 1;

  -- 残高が不足している場合は、エラーラベルにジャンプする
  IF v_balance < 100 THEN
    GOTO insufficient_funds;
  END IF;

  -- 処理を続行する

insufficient_funds:
  -- 残高不足の処理を行う
  SELECT '残高不足です。';

  -- ストアド プロシージャを終了する
  LEAVE my_procedure;
END;

シグナル ハンドラーを使用する

SIGNALHANDLER ステートメントを使用して、カスタム エラー処理を実装し、ストアド プロシージャを終了することができます。

CREATE PROCEDURE my_procedure()
BEGIN
  DECLARE SQLSTATE VARCHAR(22);

  -- 何か処理を行う

  -- エラーが発生した場合、シグナルを発生させる
  SIGNAL SQLSTATE '45000' SET MESSAGE_TEXT = '予期しないエラーが発生しました。';

  -- エラー処理を行う
  HANDLER FOR SQLSTATE '45000'
    SELECT 'エラーが発生しました。詳細についてはシステム管理者に連絡してください。';

    -- ストアド プロシージャを終了する
    LEAVE my_procedure;
  END HANDLER;

  -- 処理を続行する
END;

注意事項:

  • 複雑なストアド プロシージャの場合は、適切な終了処理を実装することが重要です。

mysql sql stored-procedures


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