さよならPostgreSQL! SQLite移行のススメ:メリット, 移行方法, ツール徹底解説
PostgreSQLデータベースをSQLiteに変換する方法
方法1:pg_dumpとsqlite3コマンドを使用する
- PostgreSQLデータベースをダンプする
pg_dump -U postgres -d your_database > your_database.sql
上記のコマンドは、postgres
ユーザーでyour_database
データベースをダンプし、your_database.sql
という名前のSQLファイルに保存します。
- SQLiteデータベースを作成する
sqlite3 your_database.sqlite
上記のコマンドは、your_database.sqlite
という名前のSQLiteデータベースを作成します。
- SQLファイルをSQLiteデータベースにインポートする
sqlite3 your_database.sqlite < your_database.sql
上記のコマンドは、your_database.sql
ファイル内のSQLステートメントをyour_database.sqlite
データベースに実行します。
方法2:Sequel gemを使用する
Sequel gemは、Ruby製のデータベースライブラリであり、PostgreSQLデータベースからSQLiteデータベースへの変換を簡単に行うことができます。
- Sequel gemをインストールする
gem install sequel
- Sequelを使って変換を行う
require 'sequel'
# PostgreSQLデータベースへの接続
PGDB = Sequel.connect(dbname: 'your_database', user: 'postgres')
# SQLiteデータベースへの接続
SQDB = Sequel.connect('sqlite3://your_database.sqlite')
# PostgreSQLデータベースからすべてのテーブルをSQLiteデータベースへコピー
PGDB.tables.each do |table|
SQDB.create_table table do |t|
PGDB[table].columns.each do |column|
t.send(column.type, column.name)
end
end
PGDB[table].each do |row|
SQDB[table].insert(row)
end
end
上記はSequelを使った変換の例です。詳細はSequelのドキュメントを参照してください。
注意事項
- PostgreSQLデータベースとSQLiteデータベースは、データ型や機能に違いがあります。変換時にデータの損失が発生する可能性があるため、事前に必ずバックアップを取ってください。
- 大規模なデータベースを扱う場合は、変換に時間がかかる場合があります。
- 上記以外にも、様々な変換ツールや方法があります。ご自身の環境や目的に合った方法を選択してください。
補足
上記の説明に加えて、以下の点にも注意する必要があります。
- PostgreSQLとSQLiteは、それぞれ異なる照合順序を使用している可能性があります。変換後、SQLiteデータベースの照合順序がアプリケーションで期待されるものと一致していることを確認する必要があります。
これらの点に注意することで、PostgreSQLデータベースをSQLiteデータベースへよりスムーズに移行することができます。
PostgreSQLデータベースをSQLiteに変換するサンプルコード(Python)
import psycopg2
import sqlite3
def postgres_to_sqlite(pg_host, pg_db, pg_user, pg_password, sqlite_db):
"""
PostgreSQLデータベースをSQLiteデータベースに変換する
Args:
pg_host (str): PostgreSQLサーバーのホスト名
pg_db (str): PostgreSQLデータベースの名前
pg_user (str): PostgreSQLユーザー名
pg_password (str): PostgreSQLユーザーのパスワード
sqlite_db (str): SQLiteデータベースのファイルパス
"""
# PostgreSQLデータベースに接続
pg_conn = psycopg2.connect(host=pg_host, database=pg_db, user=pg_user, password=pg_password)
pg_cur = pg_conn.cursor()
# SQLiteデータベースを作成
sqlite_conn = sqlite3.connect(sqlite_db)
sqlite_cur = sqlite_conn.cursor()
# PostgreSQLデータベースからすべてのテーブルをSQLiteデータベースへコピー
for table_name in pg_cur.fetchall(sql="SELECT tablename FROM pg_catalog.pg_tables"):
table_name = table_name[0]
# テーブルを作成
sqlite_cur.execute(f"CREATE TABLE {table_name} LIKE {pg_db}.{table_name}")
# データをコピー
pg_cur.execute(f"COPY {pg_db}.{table_name} TO STDOUT")
sqlite_cur.copyfrom(fp=pg_cur, table=table_name, columns=None)
# コミットとクローズ
sqlite_conn.commit()
sqlite_conn.close()
pg_conn.close()
if __name__ == "__main__":
# 変換対象のデータベース情報
pg_host = "localhost"
pg_db = "your_database"
pg_user = "postgres"
pg_password = "your_password"
# 変換後のSQLiteデータベースのファイルパス
sqlite_db = "your_database.sqlite"
# 変換を実行
postgres_to_sqlite(pg_host, pg_db, pg_user, pg_password, sqlite_db)
使用方法
- 上記のコードをエディタで保存します。
- 変換対象のデータベース情報と、変換後のSQLiteデータベースのファイルパスを編集します。
- スクリプトを実行します。
- このスクリプトは、PostgreSQLデータベースとSQLiteデータベースが同じマシンにあることを前提としています。
- 変換前に必ずバックアップを取ってください。
方法3:pg2sqliteツールを使用する
pg2sqliteは、PostgreSQLデータベースをSQLiteデータベースに変換するためのオープンソースツールです。コマンドラインインターフェースを提供しており、簡単に変換を行うことができます。
- pg2sqliteをインストールする
pip install pg2sqlite
- 変換を実行する
pg2sqlite -d your_database.sql your_database.sqlite
方法4:DBeaverを使用する
DBeaverは、様々なデータベースを操作することができるGUIツールです。PostgreSQLデータベースとSQLiteデータベースを直接接続し、データをエクスポート・インポートすることで、変換を行うことができます。
- DBeaverを起動し、PostgreSQLデータベースとSQLiteデータベースをそれぞれ接続します。
- PostgreSQLデータベースからエクスポートしたいテーブルを選択します。
- 右クリックメニューから「エクスポート」を選択します。
- エクスポート形式として「SQLite」を選択します。
- 出力先のSQLiteデータベースファイルを選択します。
- 「完了」をクリックします。
各方法の比較
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
pg_dump & sqlite3 | シンプルで分かりやすい | 大規模なデータベースの変換には時間がかかる |
pg2sqlite | コマンドラインで簡単に操作できる | インストールが必要 |
DBeaver | GUIで操作できる | DBeaverのインストールが必要 |
- データベースの規模
- 必要な機能
- 個人 の好み
によって異なります。
database postgresql sqlite