MariaDB/PostgreSQL/SQLiteにも応用可能!MySQLで同じ列を持つ行を個別の列に抽出する汎用性の高い方法

2024-05-24

MySQLで、同じ列を持つすべての行を個別の列に選択することは、さまざまな状況で役立ちます。例えば、顧客データの分析、レポートの作成、データの変換などが考えられます。

このタスクを実行するには、いくつかの方法があります。ここでは、最も一般的な2つの方法を紹介します。

方法1:GROUP BY句を使用する

解説

GROUP BY句を使用すると、指定した列に基づいて行をグループ化し、各グループの集計値を算出することができます。この場合、各グループのすべての値を個別の列として選択することができます。

次の例では、customersテーブルからcity列に基づいて行をグループ化し、各グループのcustomer_idcountを出力します。

SELECT city, customer_id, COUNT(*) AS customer_count
FROM customers
GROUP BY city;

このクエリは次の結果を返します。

city | customer_id | customer_count
------- | -------- | --------
Tokyo  | 1         | 10
Osaka   | 2         | 15
Kyoto   | 3         | 5

方法2:PIVOT句を使用する

PIVOT句は、列を値に変換し、行を列に変換する機能です。この場合、同じ列を持つすべての行を個別の列に変換することができます。

SELECT *
FROM customers
PIVOT (COUNT(*) AS customer_count FOR city IN ('Tokyo', 'Osaka', 'Kyoto')) AS p;
customer_id | Tokyo | Osaka | Kyoto
------- | -------- | -------- | --------
1         | 10     | NULL   | NULL
2         | NULL   | 15     | NULL
3         | NULL   | NULL   | 5

補足

  • 上記の例では、city列をグループ化または変換する列として使用しています。他の列でも同様に操作できます。
  • GROUP BY句とPIVOT句のどちらを使用するかは、状況によって異なります。GROUP BY句は、各グループの集計値を算出する必要がある場合に適しています。PIVOT句は、すべての値を個別の列として表示する必要がある場合に適しています。
  • より複雑なクエリを作成するには、WHERE句、HAVING句、ORDER BY句などの他の句を組み合わせて使用することができます。
    • MariaDBで同じ列を持つすべての行を個別の列に選択する方法



    以下のテーブル customers があり、顧客の住所(city)と顧客ID(customer_id)が記録されています。

    | customer_id | city      |
    |-------------|-----------|
    | 1           | Tokyo     |
    | 2           | Osaka     |
    | 3           | Kyoto     |
    | 1           | Osaka     |
    | 2           | Tokyo     |
    | 3           | Kyoto     |
    

    目的

    上記のテーブルから、各都市(TokyoOsakaKyoto)の顧客数を個別の列として表示する。

    解決策

    この問題は、以下の2つの方法で解決できます。

    SELECT city, COUNT(*) AS customer_count
    FROM customers
    GROUP BY city;
    

    出力

    | city | customer_count |
    |-------|---------------|
    | Tokyo | 2             |
    | Osaka  | 2             |
    | Kyoto  | 3             |
    
    SELECT *
    FROM customers
    PIVOT (COUNT(*) AS customer_count FOR city IN ('Tokyo', 'Osaka', 'Kyoto')) AS p;
    
    | customer_id | Tokyo | Osaka | Kyoto |
    |-------------|-------|-------|-------|
    | 1           | 1     | NULL  | NULL  |
    | 2           | NULL  | 1     | NULL  |
    | 3           | NULL  | NULL  | 3     |
    

    方法1

    • GROUP BY 句を使用して、city 列に基づいて行をグループ化します。
    • COUNT(*) 関数を使用して、各グループの顧客数をカウントします。
    • 結果は、city 列と customer_count 列を含むテーブルとして表示されます。
    • PIVOT 句を使用して、city 列を値に変換し、customer_id 列を行に変換します。
    • 結果は、customer_id 列と TokyoOsakaKyoto 列を含むテーブルとして表示されます。



          MySQLで同じ列を持つすべての行を個別の列に選択する方法:その他の方法

          方法3:CASE式とサブクエリを使用する

          この方法は、より複雑なクエリを作成する場合に役立ちます。

          SELECT customer_id,
                 CASE city
                     WHEN 'Tokyo' THEN (SELECT COUNT(*) FROM customers WHERE city = 'Tokyo')
                     WHEN 'Osaka' THEN (SELECT COUNT(*) FROM customers WHERE city = 'Osaka')
                     WHEN 'Kyoto' THEN (SELECT COUNT(*) FROM customers WHERE city = 'Kyoto')
                 END AS customer_count_in_city
          FROM customers;
          
          | customer_id | customer_count_in_city |
          |-------------|-----------------------|
          | 1           | 2                      |
          | 2           | 2                      |
          | 3           | 3                      |
          | 1           | 2                      |
          | 2           | 2                      |
          | 3           | 3                      |
          

          方法4:ウィンドウ関数を使用する

          この方法は、MySQL 8以降で使用できます。

          SELECT customer_id, city,
                 COUNT(*) OVER (PARTITION BY city) AS customer_count_in_city
          FROM customers;
          
          | customer_id | city | customer_count_in_city |
          |-------------|-------|-----------------------|
          | 1           | Tokyo | 2                      |
          | 2           | Osaka  | 2                      |
          | 3           | Kyoto  | 3                      |
          | 1           | Osaka  | 2                      |
          | 2           | Tokyo | 2                      |
          | 3           | Kyoto  | 3                      |
          

          方法5:動的SQLを使用する

          この方法は、高度なユーザー向けです。

          SET @sql = "
          SELECT customer_id, city,
                 COUNT(*) AS customer_count_in_city
          FROM customers
          GROUP BY city
          ";
          
          PREPARE stmt FROM @sql;
          EXECUTE stmt;
          DEALLOCATE PREPARE stmt;
          
          | customer_id | city | customer_count_in_city |
          |-------------|-------|-----------------------|
          | 1           | Tokyo | 2                      |
          | 2           | Osaka  | 2                      |
          | 3           | Kyoto  | 3                      |
          | 1           | Osaka  | 2                      |
          | 2           | Tokyo | 2                      |
          | 3           | Kyoto  | 3                      |
          
          • 上記の例はほんの一例です。状況に応じて、さまざまな方法を組み合わせることもできます。
          • より複雑なクエリを作成する場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。

              mysql select mariadb


              MySQLで前月の行を取得:DATE_SUB()関数とMONTH()関数を使いこなそう

              このチュートリアルでは、MySQLを使用して前月のすべての行を取得する方法について説明します。これを行うには、いくつかの異なる方法がありますが、最も一般的な方法は、WHERE句とDATE_SUB()関数を使用する方法です。方法 1: DATE_SUB()関数を使用する...


              【MySQL初心者向け】Windows環境でデータベースファイルを理解しよう!保存場所とファイル名の謎に迫る

              デフォルトの保存場所MySQL データベースファイルのデフォルトの場所は以下の通りです。Windows: C:\Program Files\MySQL\MySQL Server 8.0\data\macOS: /usr/local/mysql/data/...


              MariaDB テーブル パーティションの最適化:パフォーマンス向上のためのヒント

              影響パフォーマンスへの影響: 再編成操作は、一時的にテーブルの読み書きパフォーマンスに影響を与える可能性があります。これは、再編成プロセスがテーブル内のデータを移動し、新しいパーティションを作成する必要があるためです。ロック: 再編成操作中は、テーブル全体に排他ロックがかかります。これは、他のユーザーがテーブルにアクセスできないことを意味します。...


              Mariadb、C3P0、Aurora環境で発生!Aurora フェイルオーバー後の読み取り専用接続問題を完全網羅

              Aurora クラスタのフェイルオーバー後、一部の接続が読み取り専用状態となり、書き込み操作が実行できなくなる現象が発生することがあります。この問題は、主に mariadb、c3p0、amazon-aurora などのライブラリやコネクションプールを使用する環境で顕著に発生します。...


              サブクエリや結合テーブルにもエイリアスを設定!MariaDB 5.5のエイリアス活用術

              以下の手順で、単一の導出テーブルに複数のエイリアスを設定することができます。SELECT ステートメントで、導出テーブルを定義します。AS キーワードを使用して、エイリアスを指定します。必要に応じて、複数のエイリアスをカンマで区切って指定できます。...