DECIMAL vs NUMERIC:違いは何なのか?

2024-05-15

SQL ServerにおけるDECIMALとNUMERICの違い

SQL Serverにおいて、DECIMALNUMERIC同じデータ型であり、機能面違いはありません。どちらも固定小数点数の保存に使用できます。

唯一の違いは、型名の使用法です。

  • DECIMAL: より新しい標準であり、推奨される型名です。
  • NUMERIC: 以前のSQL Serverバージョンで使用されていた型名です。SQL Server 2008以降でも引き続き使用できますが、DECIMALの使用が推奨されています。

詳細説明

  • データ型としての性質:
    • 固定小数点数: 整数部と小数部を持つ数値を保存できます。
    • 精度と位数: 保存できる桁数と小数点以下の桁数を個別に指定できます。
    • スケーリング: 小数点の位置を調整できます。
    • 演算: 加減乗除などの算術演算をサポートしています。
  • 型名の違い:
    • 互換性: DECIMALとNUMERICの型は互換性があり、明示的な型変換なしで代入できます。
    • 推奨: 新規の開発では、DECIMALの使用が推奨されています。

補足

  • どちらの型名を使用しても、パフォーマンスや精度違いはありません
  • 既存のデータベーススキーマを変更する必要がない限り、型名を変更する必要はありません
  • 可読性と将来性を考慮し、新規の開発ではDECIMALを使用することを推奨します。



DECIMALとNUMERICを使用したサンプルコード

例1:DECIMAL型を使用した固定小数点数の宣言と操作

-- DECIMAL(5,2)型変数を作成
DECLARE @price DECIMAL(5,2) = 12.34;

-- 小数点以下2桁まで表示
SELECT @price;

-- 2を乗算
SELECT @price * 2;

-- 小数点以下4桁まで表示
SET @price = @price * 2;
SELECT @price;
-- NUMERIC(5,2)型変数を作成
DECLARE @price NUMERIC(5,2) = 12.34;

-- 小数点以下2桁まで表示
SELECT @price;

-- 2を乗算
SELECT @price * 2;

-- 小数点以下4桁まで表示
SET @price = @price * 2;
SELECT @price;

例3:DECIMALとNUMERICの型変換

-- DECIMAL型変数にNUMERIC型リテラルを代入
DECLARE @price DECIMAL(5,2);
SET @price = NUMERIC(3,1) = 3.1;

-- NUMERIC型変数にDECIMAL型リテラルを代入
DECLARE @price2 NUMERIC(5,2);
SET @price2 = DECIMAL(4,2) = 4.2;

説明

  • 上記の例では、DECIMALとNUMERICを使用して固定小数点数を宣言、操作、型変換しています。
  • どちらの型を使用しても、結果は同じになります。
  • 型名の違いは、主に可読性と将来性に関わるものです。

このサンプルコードは、DECIMALとNUMERICの基本的な使用方法を理解するのに役立ちます。具体的な業務内容に合わせて、適宜カスタマイズしてください。




DECIMALとNUMERIC以外の固定小数点数データ型

  • MONEY: 金銭データの保存に特化した型です。内部的にDECIMAL(19,4)として表現されます。
  • REAL: 単精度浮動小数点数の保存に使用されます。精度は約7桁です。

各データ型の詳細

  • MONEY:
    • 主に金銭データの保存に使用されます。
    • 内部的にはDECIMAL(19,4)として表現され、小数点以下4桁まで保存できます。
    • 金銭計算に特化した演算子や関数を提供しています。
  • REAL:
    • 単精度浮動小数点数の保存に使用されます。
    • 精度は約7桁です。
    • 科学計算や工学計算など、幅広い用途で使用できます。
    • 計算速度が速いという利点があります。
  • FLOAT:
    • REAL型よりも高い精度が必要な場合に使用されます。
    • 計算速度はREAL型よりも遅くなります。

選択の指針

  • 精度: 保存が必要な桁数と小数点以下の桁数に基づいて、適切なデータ型を選択します。
  • 用途: 金銭データの場合はMONEY/SMALLMONEY、科学計算の場合はREAL/FLOATを選択するなど、用途に応じて適切なデータ型を選択します。
  • パフォーマンス: 計算速度が重要な場合はREAL/FLOATを選択肢に含めます。
  • 互換性: 既存のデータベーススキーマとの互換性を考慮する必要があります。
  • 上記のデータ型以外にも、特殊な用途向けのデータ型が存在します。
  • 詳細については、SQL Serverの公式ドキュメントを参照してください。

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