T-SQL 重複行削除方法のコード例解説

2024-09-22

T-SQLで重複行を削除する方法

T-SQL (Transact-SQL) を使用して、テーブル内の重複行を削除しながら、各重複セットから1つの行を保持する方法について説明します。

一時テーブルの作成

まず、元のテーブルの構造を複製した一時テーブルを作成します。これは、削除する行を一時的に格納するために使用されます。

CREATE TABLE #TempTable (
    -- ここに元のテーブルの列を定義
);

重複行の特定

次に、元のテーブルから重複行を特定します。通常、重複行は、特定の列の値が同じである場合に識別されます。

INSERT INTO #TempTable
SELECT DISTINCT
    -- すべての列を指定
FROM
    YourTableName
WHERE
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY -- 重複を定義する列 ORDER BY -- 任意の列) = 1;
  • ROW_NUMBER() 関数は、各パーティション内で行に連続番号を割り当てます。
  • PARTITION BY 句は、重複を定義する列を指定します。
  • ORDER BY 句は、同じパーティション内の行をソートし、最初の行を保持します。

元のテーブルの更新

最後に、元のテーブルを一時テーブルの内容で更新します。これにより、重複行が削除され、各重複セットから1つの行が保持されます。

DELETE FROM YourTableName
WHERE
    YourTableName.PrimaryKey NOT IN (SELECT PrimaryKey FROM #TempTable);
  • DELETE ステートメントは、元のテーブルから指定された条件に一致する行を削除します。
  • NOT IN 演算子は、元のテーブルのプライマリキーが一時テーブルのプライマリキーに含まれていない行を削除します。

CREATE TABLE #Customers (
    CustomerID INT PRIMARY KEY,
    FirstName NVARCHAR(50),
    LastName NVARCHAR(50)
);

INSERT INTO #Customers VALUE   S
(1, 'John', 'Doe'),
(2, 'Jane', 'Smith'),
(3, 'John', 'Doe'),
(4, 'Jane', 'Smith');

-- 重複行を削除
DELETE FROM #Customers
WHERE
    CustomerID NOT IN (SELECT CustomerID FROM #TempTable);

DROP TABLE #TempTable;

この例では、#Customers テーブルに重複する顧客データが含まれていると仮定します。上記のコードを実行すると、重複する行が削除され、各顧客名に対して1つの行が保持されます。

注意:

  • 重複を定義する列を適切に選択してください。
  • ROW_NUMBER() 関数を使用する場合は、ソート順が重要です。
  • 大量のデータを処理する場合は、パフォーマンスに注意してください。



T-SQL 重複行削除方法のコード例解説

コード例 1: 一時テーブルを使用

CREATE TABLE #TempTable (
    -- ここに元のテーブルの列を定義
);

INSERT INTO #TempTable
SELECT DISTINCT
    -- すべての列を指定
FROM
    YourTableName
WHERE
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY -- 重複を定義する列 ORDER BY -- 任意の列) = 1;

DELETE FROM YourTableName
WHERE
    YourTableName.PrimaryKey NOT IN (SELECT PrimaryKey FROM #TempTable);

DROP TABLE #TempTable;

解説:

  1. 一時テーブルの作成: #TempTable という名前の一時テーブルを作成します。これは、削除する行を一時的に格納するために使用されます。
  2. 重複行の特定: INSERT INTO #TempTable ステートメントを使用して、元のテーブル YourTableName から重複行を特定し、一時テーブルに挿入します。
  3. 元のテーブルの更新: DELETE FROM YourTableName ステートメントを使用して、元のテーブルから重複行を削除します。
  4. 一時テーブルの削除: DROP TABLE #TempTable ステートメントを使用して、一時テーブルを削除します。

コード例 2: CTE (Common Table Expression) を使用

WITH CTE AS (
    SELECT
        *,
        ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY -- 重複を定義する列 ORDER BY -- 任意の列) AS RowNum
    FROM
        YourTableName
)
DELETE FROM CTE
WHERE
    RowNum > 1;
  1. CTE の定義: CTE という名前の CTE を定義します。
  2. 重複行の削除: DELETE FROM CTE ステートメントを使用して、CTE 内の重複行を削除します。
    • WHERE RowNum > 1 は、各パーティション内の2番目以降の行を削除します。



DELETE JOIN

DELETE T1
FROM
    YourTableName T1
INNER JOIN
    YourTableName T2
ON
    T1.PrimaryKey = T2.PrimaryKey
    AND T1.RowNumber > T2.RowNumber;
  • DELETE JOIN を使用して、重複する行を削除します。

OUTPUT INTO

DECLARE @DeletedRows TABLE (
    -- 削除された行の列を定義
);

DELETE FROM YourTableName
OUTPUT
    DELETED.*
INTO
    @DeletedRows
WHERE
    ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY -- 重複を定義する列 ORDER BY -- 任意の列) > 1;
  • OUTPUT INTO 句を使用して、削除された行を一時テーブルに格納します。
  • 削除された行を後処理するために使用できます。

WHILE LOOP

WHILE EXISTS (
    SELECT 1
    FROM
        YourTableName
    GROUP BY
        -- 重複を定義する列
    HAVING
        COUNT(*) > 1
)
BEGIN
    DELETE FROM YourTableName
    WHERE
        ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY -- 重複を定義する列 ORDER BY -- 任意の列) > 1;
END;
  • WHILE ループを使用して、重複行が存在する限り、繰り返し削除します。

CURSOR

DECLARE @PrimaryKey INT;

DECLARE CursorToDeleteDuplicates CURSOR FOR
SELECT
    PrimaryKey
FROM
    YourTableName
GROUP BY
    -- 重複を定義する列
HAVING
    COUNT(*) > 1;

OPEN CursorToDeleteDuplicates;

FETCH NEXT FROM CursorToDeleteDuplicates INTO @PrimaryKey;

WHILE @@FETCH_STATUS = 0
BEGIN
    DELETE FROM YourTableName
    WHERE
        PrimaryKey = @PrimaryKey
        AND ROW_NUMBER() OVER (PARTITION BY -- 重複を定義する列 ORDER BY -- 任意の列) > 1;

    FETCH NEXT FROM CursorToDeleteDuplicates INTO @PrimaryKey;
END;

CLOSE CursorToDeleteDuplicates;
DEALLOCATE CURSOR CursorToDeleteDuplicates;
  • カーソルを使用して、重複行を逐次処理し、削除します。

これらの手法は、状況に応じて選択することができます。

  • DELETE JOIN は、シンプルで効率的です。
  • OUTPUT INTO は、削除された行を後処理する必要がある場合に便利です。
  • WHILE LOOP は、複雑な条件に基づいて重複行を削除する場合に使用できます。
  • CURSOR は、特定の処理が必要な場合に使用できますが、パフォーマンスが低下する可能性があります。

sql sql-server t-sql



SQL Serverデータベースのバージョン管理:Subversion(SVN)との連携方法

この解説では、Subversion(SVN)と呼ばれるバージョン管理システムを用いて、SQL Serverデータベースのバージョン管理を行う方法について説明します。SVNは、ファイルやディレクトリのバージョン管理に広く用いられるオープンソースツールであり、データベースのバージョン管理にも活用できます。...


SQL Server 6.5 からのアップグレードに関する専門家のサポート

SQL Server 6.5 は 2000 年にリリースされた古いバージョンであり、現在ではサポートされていません。最新の機能やセキュリティパッチを利用するためには、新しいバージョンへのアップグレードが必要です。アップグレード方法アップグレード方法はいくつかありますが、一般的には以下の 2 つの方法が選択されます。...


INSERT INTOステートメントのIGNOREオプションでMySQL REPLACE INTOを代替

MySQLのREPLACE INTOコマンドは、SQL Server 2005では完全に同じように実装されていません。しかし、いくつかの代替方法を用いることで、同様の動作を実現することができます。REPLACE INTO とはREPLACE INTOは、INSERT INTOと似ていますが、以下の点が異なります。...


Subversion を使用したデータベース構造変更のバージョン管理

データベース構造変更をバージョン管理システムで管理することは、データベースの開発と運用において非常に重要です。バージョン管理システムを使用することで、以下のメリットを得ることができます。変更履歴の追跡: 過去の変更内容を詳細に追跡することができ、どの変更が問題を引き起こしたのかを特定しやすくなります。...


ALTER TABLE文でユニークインデックス列の値を入れ替える

方法1:UPDATE文を使用する最も簡単な方法は、UPDATE文を使用して、直接値を入れ替えることです。例:この方法では、WHERE条件で特定のレコードのみを対象に値を入れ替えることができます。方法2:CASE式を使用するCASE式を使用して、値を入れ替える条件を指定することもできます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



SQL Server Profilerを使ってSQL Serverテーブルの変更をチェックする

Change Trackingは、テーブルレベルで変更されたデータを追跡する機能です。有効にすると、どの行が挿入、更新、削除されたかを追跡できます。メリット比較的軽量な機能設定が簡単クエリで変更内容を取得できる変更されたデータの内容は追跡できない


SQL Server Profilerを使ってSQL Serverテーブルの変更をチェックする

Change Trackingは、テーブルレベルで変更されたデータを追跡する機能です。有効にすると、どの行が挿入、更新、削除されたかを追跡できます。メリット比較的軽量な機能設定が簡単クエリで変更内容を取得できる変更されたデータの内容は追跡できない


初心者でも安心!PHPでフラットファイルデータベースを始めるためのガイド

PHPは、Web開発に広く使用されているプログラミング言語です。SQLは、データベースとのやり取りに使用される構造化照会言語です。フラットファイルデータベースは、PHPとSQLを使用して読み書きできます。軽量で高速設定と管理が簡単習得しやすい


C#/VB.NET プログラマー必見!T-SQL CAST デコードのすべて

T-SQL CAST は、データを異なるデータ型に変換する関数です。C#/VB. NET で T-SQL CAST を使用する場合、デコードが必要になることがあります。この解説では、T-SQL CAST のデコード方法について、C#/VB


データ移行ツール、クラウドサービス、オープンソースツールを使って SQL Server 2005 から MySQL へデータを移行する

このチュートリアルでは、SQL Server 2005 から MySQL へデータを移行する方法について 3 つの方法を説明します。方法 1: SQL Server Management Studio を使用方法 2: bcp コマンドを使用