MySQLでINSERT INTOとSELECTを組み合わせたデータ挿入とデフォルト値の活用

2024-06-30

MySQLにおける INSERT INTO...SELECT ステートメントとデフォルト値の活用

さらに、このステートメントとデフォルト値を組み合わせることで、選択したデータにデフォルト値を追加で挿入することもできます。デフォルト値は、明示的に指定されていないカラムに自動的に割り当てられる値です。

ステートメントの構文

INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table
[WHERE condition];
  • target_table: 挿入先のテーブル名
  • column1, column2: ターゲットテーブルのカラム名
  • source_table: 選択元となるテーブル名
  • WHERE condition: 挿入するレコードを絞り込む条件 (オプション)

デフォルト値は、以下の2つの方法で指定できます。

  1. カラムリストを省略する: カラムリストを省略すると、すべてのカラムにデフォルト値が挿入されます。
  2. DEFAULT キーワードを使用する: 個々のカラムにデフォルト値を挿入したい場合は、DEFAULT キーワードをカラム名の後ろに記述します。
INSERT INTO target_table (column1, column2, column3)
VALUES (10, 'デフォルト値', DEFAULT);

この例では、column1 には値 10column2 には文字列 'デフォルト値'column3 にはテーブルのデフォルト値が挿入されます。

具体的な例

以下は、customers テーブルからデータを選択し、orders テーブルに新しいレコードとして挿入する例です。この例では、order_date カラムにはデフォルト値が挿入されます。

INSERT INTO orders (customer_id, product_id, order_date)
SELECT customer_id, product_id, DEFAULT
FROM customers;

この例では、customers テーブルのすべてのレコードが orders テーブルに新しいレコードとして挿入されます。order_date カラムには、orders テーブルで定義されているデフォルト値が挿入されます。

INSERT INTO...SELECT ステートメントとデフォルト値を組み合わせることで、複雑なデータ操作を簡潔に記述し、効率的にデータ処理を行うことができます。この機能を習得することで、MySQLでのデータ操作の幅が広がり、より柔軟なデータ管理が可能になります。




Example 1: Inserting all columns and default values from one table to another

INSERT INTO orders (customer_id, product_id, order_date)
SELECT customer_id, product_id, DEFAULT
FROM customers;

This code will insert all rows from the customers table into the orders table. The order_date column in the orders table will be populated with the default value for that column.

Example 2: Inserting specific columns and default values

INSERT INTO orders (customer_id, product_id)
SELECT customer_id, product_id
FROM customers;
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, order_date)
SELECT customer_id, product_id, '2024-06-30'
FROM customers;
INSERT INTO orders (customer_id, product_id, order_date)
VALUES (1, 123, DEFAULT),
       (2, 456, '2024-07-01'),
       (3, 789, DEFAULT);

This code will insert three rows into the orders table. The first row will have the customer_id set to 1, the product_id set to 123, and the order_date populated with the default value. The second row will have the customer_id set to 2, the product_id set to 456, and the order_date set to the explicit value '2024-07-01'. The third row will have the customer_id set to 3, the product_id set to 789, and the order_date populated with the default value.

These examples demonstrate the flexibility of the INSERT INTO...SELECT statement with default values. By combining selected data, explicit values, and default values, you can efficiently insert data into your MySQL tables while maintaining control over the specific values for each column.




LOAD DATA ステートメント:

  • 利点:
    • 大量のデータを高速に挿入する場合に有効です。
    • ファイル形式のデータを直接テーブルにロードできます。
  • 欠点:
    • データ形式が厳密に規定されているため、柔軟性に欠けます。
    • エラー処理が複雑になる可能性があります。
LOAD DATA INFILE 'data.csv'
INTO TABLE target_table
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n';

REPLACE ステートメント:

  • 利点:
    • 欠点:
      • 既存のデータを意図せずに削除してしまう可能性があります。
      • データの整合性に注意する必要があります。
    REPLACE INTO target_table (column1, column2, ...)
    VALUES (value1, value2, ...);
    

    INSERT ... ON DUPLICATE KEY UPDATE ステートメント:

    • 利点:
      • 既存のデータと新しいデータの整合性を保ちながら、レコードを更新できます。
    • 欠点:
      • REPLACE ステートメントよりも処理速度が遅くなる可能性があります。
      • 更新対象のカラムを明確に指定する必要があります。
    INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
    VALUES (value1, value2, ...)
    ON DUPLICATE KEY UPDATE
    column1 = VALUES(column1),
    column2 = VALUES(column2),
    ...;
    

    カーソルを使用した逐次挿入:

    • 利点:
      • 複雑なデータ操作や条件分岐を伴う挿入処理に適しています。
      • 逐一レコードを処理するため、メモリ使用量を抑えることができます。
    • 欠点:
      • INSERT INTO ステートメントよりも処理速度が遅くなります。
    DECLARE cursor_name CURSOR FOR
    SELECT column1, column2, ...
    FROM source_table;
    
    OPEN cursor_name;
    
    FETCH cursor_name INTO @column1, @column2, ...;
    
    WHILE FOUND_ROW() DO
        INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
        VALUES (@column1, @column2, ...);
    
        FETCH cursor_name INTO @column1, @column2, ...;
    END WHILE;
    
    CLOSE cursor_name;
    

    上記以外にも、トリガーやストアドプロシージャなどを利用した方法もあります。

    適切な方法は、挿入するデータ量、処理速度、データ整合性の要件、および開発者のスキルレベルによって異なります。それぞれの方法の利点と欠点を理解し、状況に応じて最適な方法を選択することが重要です。

    補足:

    • 上記の方法は、MySQL 5.7以降で使用できます。
    • 使用する前に、MySQLのドキュメントで詳細を確認することをお勧めします。

      mysql insert-into


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