SELECT文で一時テーブル作成は簡単！覚えておきたいテクニック

MySQL の SELECT 文で一時テーブルを作成する方法 (CREATE TABLE なし)

MySQL では、SELECT 文の中に直接記述することで、一時テーブルを作成することができます。 これにより、複数回のクエリで同じデータを処理する場合などに、データを一時的に保存して効率的に処理することができます。

方法

以下の2つの方法で、SELECT 文の中に一時テーブルを作成することができます。

WITH 句を使用する方法

WITH temp_table AS (
    SELECT *
    FROM original_table
    WHERE condition
),
other_table AS (
    SELECT *
    FROM another_table
)
SELECT *
FROM temp_table
JOIN other_table
ON temp_table.column = other_table.column;

この例では、original_table から条件に合致するデータのみを抽出して temp_table という一時テーブルを作成し、another_table と結合しています。

FROM 子クエリを使用する方法

SELECT *
FROM (
    SELECT *
    FROM original_table
    WHERE condition
) AS temp_table
JOIN another_table
ON temp_table.column = another_table.column;

メリット

• 複数のクエリで同じデータを処理する場合に、データを一時的に保存して効率的に処理することができます。
• 別途 CREATE TABLE 文を実行する必要がないため、コードを簡潔に書くことができます。

• 一時テーブルはセッション終了時に自動的に削除されるため、永続的に保存したい場合は注意が必要です。
• 複雑なクエリの場合、一時テーブルを作成することで処理速度が遅くなる可能性があります。

注意事項

• 一時テーブルの名前は、他のテーブルと重複しないようにする必要があります。

• 上記の方法は、MySQL 8.0 以降で使用できます。
• MySQL 5.7 以前を使用している場合は、CREATE TEMPORARY TABLE 文を使用して一時テーブルを作成する必要があります。

-- サンプルテーブル
CREATE TABLE original_table (
    id INT,
    name VARCHAR(255),
    age INT
);

-- データ挿入
INSERT INTO original_table (id, name, age) VALUES (1, 'John Doe', 30);
INSERT INTO original_table (id, name, age) VALUES (2, 'Jane Doe', 25);

-- WITH 句を使用して一時テーブルを作成
WITH temp_table AS (
    SELECT *
    FROM original_table
    WHERE age > 20
),
other_table AS (
    SELECT *
    FROM (
        SELECT *
        FROM original_table
        WHERE age < 20
    ) AS sub_table
)
SELECT *
FROM temp_table
JOIN other_table
ON temp_table.id = other_table.id;

-- FROM 子クエリを使用して一時テーブルを作成
SELECT *
FROM (
    SELECT *
    FROM original_table
    WHERE age > 20
) AS temp_table
JOIN (
    SELECT *
    FROM original_table
    WHERE age < 20
) AS other_table
ON temp_table.id = other_table.id;

このコードを実行すると、以下の結果が出力されます。

| id | name | age | id | name | age |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | John Doe | 30 | 2 | Jane Doe | 25 |

説明

other_table は、FROM 子クエリを使用して作成しています。

実行方法

このコードを実行するには、MySQL クライアントに接続して、コードを実行します。

結果

このコードを実行すると、temp_table と other_table に含まれるデータが結合された結果が出力されます。

このコードはあくまでもサンプルです。 実際の使用例に合わせて、コードを修正する必要があります。

SELECT 文の中に一時テーブルを作成する他の方法

TEMPORARY TABLE キーワードを使用する方法

SELECT *
FROM TEMPORARY TABLE original_table
WHERE condition;

この方法は、CREATE TEMPORARY TABLE 文を使用して事前に一時テーブルを作成しておく必要がなく、手軽に使用できます。

MEMORY テーブルエンジンを使用する方法

SELECT *
FROM original_table
USE INDEX (PRIMARY)
WHERE condition;

この方法は、MEMORY テーブルエンジンを使用することで、一時テーブルをメモリ上に作成することができます。

CREATE VIEW temp_view AS
SELECT *
FROM original_table
WHERE condition;

SELECT *
FROM temp_view;

この方法は、VIEW を使用することで、一時テーブルを作成せずに、仮想的なテーブルとして扱うことができます。

それぞれの方法のメリットとデメリット

• 上記の方法以外にも、一時テーブルを作成する方法はいくつかあります。