これさえあれば安心！DockerでPHPとMariaDBを使うためのチュートリアル

2024-04-02

DockerでPHPからMariaDBに接続できない問題

原因

ネットワーク設定

Dockerコンテナは、ホストマシンとは別のネットワーク空間で動作します。そのため、ホストマシンから直接MariaDBに接続することはできません。接続するには、以下のいずれかの方法でネットワーク設定を行う必要があります。

ポートマッピング: MariaDBのコンテナポートをホストマシンのポートにマッピングする。
docker-compose: docker-compose.yml ファイルでネットワークを定義する。

ユーザー名とパスワード

MariaDBのコンテナは、デフォルトでrootユーザーとパスワードなしで接続できます。しかし、セキュリティ上の理由から、パスワードを設定することを推奨します。パスワードを設定した場合は、PHPのコードで接続情報も更新する必要があります。

ライブラリのインストール

PHPからMariaDBに接続するには、php-mysql などのライブラリが必要です。このライブラリがインストールされていない場合は、インストールする必要があります。

その他

上記以外にも、ファイアウォールの設定や、接続文字列の設定など、様々な原因が考えられます。

解決方法

ポートマッピング

docker run -p 3306:3306 mariadb

上記のコマンドは、MariaDBのコンテナの3306ポートをホストマシンの3306ポートにマッピングします。これで、ホストマシンのlocalhost:3306に接続することで、MariaDBにアクセスできます。

docker-compose

version: '3'

services:
  mariadb:
    image: mariadb
    ports:
      - "3306:3306"

  php:
    image: php
    volumes:
      - ./app:/var/www/html
    depends_on:
      - mariadb

上記は、docker-compose.yml ファイルの例です。このファイルで、mariadb サービスと php サービスを定義しています。mariadb サービスの ports セクションで、3306ポートをホストマシンの3306ポートにマッピングしています。

MariaDBのコンテナを起動する際に、-e MYSQL_ROOT_PASSWORD=password オプションを指定することで、パスワードを設定できます。パスワードを設定した場合は、PHPのコードで接続情報も更新する必要があります。

$host = 'localhost';
$port = '3306';
$database = 'mydb';
$username = 'root';
$password = 'password';

$conn = new PDO("mysql:host=$host;port=$port;dbname=$database;charset=utf8", $username, $password);

php-mysql ライブラリは、以下のコマンドでインストールできます。

apt-get install php-mysql

ファイアウォールの設定や、接続文字列の設定など、その他の原因については、以下の情報を参考にしてください。

DockerでPHPからMariaDBに接続できない問題は、ネットワーク設定、ユーザー名とパスワード、ライブラリのインストールなどの原因が考えられます。これらの原因を解決することで、接続できるようになります。

補足

上記は、基本的な解決方法を説明しています。具体的な解決方法は、環境によって異なる場合があります。
問題解決のためには、エラーメッセージの内容をよく確認することが重要です。
必要に応じて、専門家に相談することをおすすめします。

<?php

// 接続情報
$host = 'localhost';
$port = '3306';
$database = 'mydb';
$username = 'root';
$password = 'password';

// PDOオブジェクトを作成
try {
  $conn = new PDO("mysql:host=$host;port=$port;dbname=$database;charset=utf8", $username, $password);
} catch (PDOException $e) {
  echo '接続エラー: ' . $e->getMessage();
  exit;
}

// クエリを実行
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $conn->prepare($sql);
$stmt->execute();

// 結果を出力
while ($row = $stmt->fetch()) {
  echo $row['name'] . ' - ' . $row['email'] . '<br>';
}

// 接続を閉じる
$conn = null;

?>

このコードを実行するには、以下の準備が必要です。

Dockerがインストールされていること
MariaDBのコンテナが起動していること
php-mysql ライブラリがインストールされていること

コードの説明

1-6行: 接続情報
8行: PDOオブジェクトを作成
10-12行: エラー処理
14行: クエリを準備
18-22行: 結果を出力
24行: 接続を閉じる

実行方法

上記のコードをindex.phpなどのファイルに保存します。
コンテナを起動します。

docker-compose up -d

ブラウザで http://localhost:8080/index.php を開きます。

結果

users テーブルのデータが表示されます。

補足

他の方法

Docker Compose を使用しない方法

手順

docker run -d --name mariadb mariadb

docker run -d --name php -v /app:/var/www/html php:7.4-fpm

docker exec -it php bash

<?php

// 接続情報
$host = 'mariadb';
$port = '3306';
$database = 'mydb';
$username = 'root';
$password = 'password';

// PDOオブジェクトを作成
try {
  $conn = new PDO("mysql:host=$host;port=$port;dbname=$database;charset=utf8", $username, $password);
} catch (PDOException $e) {
  echo '接続エラー: ' . $e->getMessage();
  exit;
}

// クエリを実行
$sql = 'SELECT * FROM users';
$stmt = $conn->prepare($sql);
$stmt->execute();

// 結果を出力
while ($row = $stmt->fetch()) {
  echo $row['name'] . ' - ' . $row['email'] . '<br>';
}

// 接続を閉じる
$conn = null;

?>