LVM、Docker、ディスククォータなど、MariaDBユーザーのストレージ管理に役立つツール

2024-04-11

MariaDBユーザーに特定のストレージスペースを割り当てる

方法1:ディスククォータを使用する

概要:

ディスククォータは、ファイルシステムレベルでユーザーに割り当てられるストレージスペースの上限を設定できます。MariaDBユーザー用のディスククォータを設定するには、次の手順を実行します。

手順:

  1. MariaDBユーザーのホームディレクトリを作成します。
  2. /etc/fstab ファイルを開き、MariaDBユーザーのホームディレクトリにディスククォータを設定します。
  3. quotaon コマンドを実行して、ディスククォータを有効にします。

例:

# MariaDBユーザーのホームディレクトリを作成
mkdir /home/mariadb

# /etc/fstab ファイルを開き、MariaDBユーザーのホームディレクトリにディスククォータを設定
echo "/home/mariadb /home/mariadb ext4 defaults,usrquota 0 0" >> /etc/fstab

# ディスククォータを有効にする
quotaon /home/mariadb

詳細:

  • /etc/fstab ファイルのフォーマットについては、man fstab コマンドを実行してください。
  • ディスククォータの詳細については、man quota コマンドを実行してください。

方法2:MariaDBのストレージエンジンを使用する

MariaDBには、InnoDBMyISAM などのストレージエンジンがいくつかあります。これらのストレージエンジンには、テーブルサイズを制限する機能があります。

  1. データベースを作成する際に、ENGINE オプションを使用してストレージエンジンを指定し、MAX_ROWS オプションを使用してテーブルサイズの上限を設定します。
CREATE DATABASE mariadb_database ENGINE=InnoDB MAX_ROWS=1000000;

方法3:MariaDBのテーブルパーティショニングを使用する

MariaDBのテーブルパーティショニングは、テーブルデータを複数のパーティションに分割する機能です。パーティショニングを使用すると、ストレージスペースを効率的に管理できます。

  1. テーブルを作成する際に、PARTITION BY オプションを使用してパーティショニング方法を指定します。
CREATE TABLE mariadb_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255)
)
PARTITION BY RANGE (id)
(
  PARTITION p1 VALUES LESS THAN (10000),
  PARTITION p2 VALUES LESS THAN (20000),
  PARTITION p3 VALUES LESS THAN (30000)
);

注意事項

  • 上記の方法にはそれぞれメリットとデメリットがあります。使用する方法は、要件に応じて選択してください。
  • MariaDBの設定を変更する前に、必ずバックアップを取るようにしてください。



方法1:ディスククォータを使用する

# MariaDBユーザーのホームディレクトリを作成
mkdir /home/mariadb

# /etc/fstab ファイルを開き、MariaDBユーザーのホームディレクトリにディスククォータを設定
echo "/home/mariadb /home/mariadb ext4 defaults,usrquota 0 0" >> /etc/fstab

# ディスククォータを有効にする
quotaon /home/mariadb

# MariaDBユーザーを作成
useradd mariadb

# MariaDBユーザーにディスククォータを設定
quota -u mariadb -h 100M

# MariaDBユーザーのホームディレクトリを確認
ls -lh /home/mariadb

# MariaDBユーザーのディスク使用量を確認
quota -u mariadb

方法2:MariaDBのストレージエンジンを使用する

# MariaDBユーザー用のデータベースを作成
CREATE DATABASE mariadb_database ENGINE=InnoDB MAX_ROWS=1000000;

# MariaDBユーザーに権限を付与
GRANT ALL PRIVILEGES ON mariadb_database.* TO mariadb@localhost;

# MariaDBユーザーとして接続
mysql -u mariadb -p mariadb_database

# テーブルを作成
CREATE TABLE mariadb_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255)
);

# テーブルにデータ挿入
INSERT INTO mariadb_table (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO mariadb_table (id, name) VALUES (2, 'Jane Doe');

# テーブルのデータを確認
SELECT * FROM mariadb_table;

方法3:MariaDBのテーブルパーティショニングを使用する

# MariaDBユーザー用のデータベースを作成
CREATE DATABASE mariadb_database ENGINE=InnoDB;

# MariaDBユーザーに権限を付与
GRANT ALL PRIVILEGES ON mariadb_database.* TO mariadb@localhost;

# MariaDBユーザーとして接続
mysql -u mariadb -p mariadb_database

# テーブルを作成
CREATE TABLE mariadb_table (
  id INT,
  name VARCHAR(255)
)
PARTITION BY RANGE (id)
(
  PARTITION p1 VALUES LESS THAN (10000),
  PARTITION p2 VALUES LESS THAN (20000),
  PARTITION p3 VALUES LESS THAN (30000)
);

# テーブルにデータ挿入
INSERT INTO mariadb_table (id, name) VALUES (1, 'John Doe');
INSERT INTO mariadb_table (id, name) VALUES (11000, 'Jane Doe');
INSERT INTO mariadb_table (id, name) VALUES (22000, 'Peter Smith');

# テーブルのデータを確認
SELECT * FROM mariadb_table;

# パーティションごとのデータを確認
SELECT * FROM mariadb_table PARTITION p1;
SELECT * FROM mariadb_table PARTITION p2;
SELECT * FROM mariadb_table PARTITION p3;

補足




MariaDBユーザーに特定のストレージスペースを割り当てる他の方法

方法4:LVMを使用する

LVM (Logical Volume Manager) は、複数の物理ディスクをまとめて1つの論理ボリュームとして扱うことができるストレージ管理ツールです。LVMを使用して、MariaDBユーザー専用の論理ボリュームを作成することができます。

  1. LVMをインストールします。
  2. LVMボリュームグループを作成します。
  3. MariaDBユーザーにLVM論理ボリュームをマウントします。
# LVMをインストール
yum install lvm2

# LVMボリュームグループを作成
vgcreate my-vg /dev/sdX

# LVM論理ボリュームを作成
lvcreate -L 100G -n mariadb my-vg

# MariaDBユーザーにLVM論理ボリュームをマウント
mkfs.ext4 /dev/my-vg/mariadb
mkdir /home/mariadb
mount /dev/my-vg/mariadb /home/mariadb

# MariaDBユーザーに権限を付与
chown mariadb:mariadb /home/mariadb
  • vgcreate コマンドの詳細については、man vgcreate コマンドを実行してください。

方法5:Dockerを使用する

Dockerは、コンテナと呼ばれる仮想環境を作成して実行できるツールです。Dockerを使用して、MariaDBユーザー専用のコンテナを作成することができます。

  1. MariaDBのDockerイメージをダウンロードします。
# Dockerをインストール
yum install docker

# MariaDBのDockerイメージをダウンロード
docker pull mariadb

# MariaDBコンテナを作成
docker run -d -p 3306:3306 -v /home/mariadb:/var/lib/mysql mariadb

# MariaDBコンテナに接続
docker exec -it mariadb bash

# MariaDBの設定
mysql -u root -p

# データベースの作成
CREATE DATABASE mariadb_database;

# ユーザーの作成
GRANT ALL PRIVILEGES ON mariadb_database.* TO mariadb@localhost;

mariadb


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MariaDBでTableSpaceを使用するメリットとデメリット

MariaDBは、MySQL互換のオープンソースデータベースです。MySQL 5.6以前と同様に、TableSpace機能をサポートしています。ただし、MySQL 5.7以降では、TableSpace機能は非推奨となり、代わりにパーティショニング機能が推奨されています。