SQLAlchemyでquery.update()とRETURNING句を使って更新情報を取得する方法

2024-06-15

SQLAlchemyにおけるquery.update()とRETURNINGの使い方

SQLAlchemyでは、query.update()メソッドを使用してデータベースのレコードを更新できます。しかし、デフォルトでは、更新されたレコードの内容を取得することはできません。そこで、RETURNING句を使用することで、更新後のレコードを取得することができます。

RETURNING句は、UPDATE文またはDELETE文で更新または削除されたレコードを取得するために使用されるSQL構文です。PostgreSQL、Oracle、SQL Serverなどのデータベースでサポートされています。

SQLAlchemyでは、query.update()メソッドのreturning()メソッドを使用してRETURNING句を指定することができます。

from sqlalchemy import update, text

# 更新対象のレコードを取得
stmt = update(User).where(User.id == 1)

# 更新内容を指定
stmt = stmt.values(name="Taro Yamada")

# RETURNING句で更新後レコードを取得
stmt = stmt.returning(User.name, User.email)

# UPDATE文を実行
result = session.execute(stmt)

# 更新後レコードを取得
updated_user = result.fetchone()

print(updated_user.name)  # Taro Yamada
print(updated_user.email)  # [email protected]

上記の例では、Userテーブルのidが1のレコードをname="Taro Yamada"に更新し、更新後レコードのnameとemail`を取得しています。

注意点

  • RETURNING句は、PostgreSQL、Oracle、SQL Serverなどのデータベースでのみサポートされています。
  • RETURNING句を使用する場合は、update()メソッドの戻り値が変更されることに注意する必要があります。戻り値は、更新された行数ではなく、RETURNING句で指定された列の値を含むタプルになります。

    上記以外にも、SQLAlchemyでRETURNING句を使用する方法はいくつかあります。詳細は、SQLAlchemyドキュメントを参照してください。



    from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, update, text

# データベース接続
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")
metadata = MetaData()

# テーブル定義
users_table = Table("users", metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

# メタデータ作成
metadata.create_all(engine)

# セッション作成
session = create_session(bind=engine)

# 更新対象のレコードを取得
stmt = update(users_table).where(users_table.id == 1)

# 更新内容を指定
stmt = stmt.values(name="Taro Yamada")

# RETURNING句で更新後レコードを取得
stmt = stmt.returning(users_table.name, users_table.email)

# UPDATE文を実行
result = session.execute(stmt)

# 更新後レコードを取得
updated_user = result.fetchone()

# 結果を出力
print(f"更新後ユーザー名: {updated_user.name}")
print(f"更新後メールアドレス: {updated_user.email}")

# セッションクローズ
session.close()

    上記のコードは、以下の内容を実行します。

    1. PostgreSQLデータベースへの接続
    2. usersテーブルの定義
    3. usersテーブルにレコードを1件挿入
    4. idが1のレコードをname="Taro Yamada"`に更新
    5. 更新後レコードのnameとemailを取得
    6. 結果を出力
    7. セッションクローズ

    変更点

    • サンプルコードをより分かりやすくするために、いくつかの変更を加えました。
    • テーブル名、カラム名、接続情報などを変更してください。
    • エラー処理を追加するなど、必要に応じてコードをカスタマイズしてください。

    補足

    • このコードは、PostgreSQL 10.0以降で使用できます。


    SQLAlchemyでquery.update()とRETURNING句を使用するその他の方法

    from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, text

# データベース接続
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")
metadata = MetaData()

# テーブル定義
users_table = Table("users", metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

# メタデータ作成
metadata.create_all(engine)

# セッション作成
session = create_session(bind=engine)

# UPDATE文を生成
stmt = text(
    """
    UPDATE users
    SET name = :name
    WHERE id = :id
    RETURNING name, email
    """,
    name="Taro Yamada",
    id=1,
)

# UPDATE文を実行
result = session.execute(stmt)

# 更新後レコードを取得
updated_user = result.fetchone()

# 結果を出力
print(f"更新後ユーザー名: {updated_user.name}")
print(f"更新後メールアドレス: {updated_user.email}")

# セッションクローズ
session.close()

    説明

    この方法は、execute()メソッドを使用して、任意のSQL文を実行することができます。RETURNING句を含むUPDATE文も実行できます。

    利点

    • より柔軟なクエリを実行できます。

    欠点

    • query.update()メソッドよりも冗長です。

    core.update()を使用する

    from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, update, text
from sqlalchemy.sql import func

# データベース接続
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")
metadata = MetaData()

# テーブル定義
users_table = Table("users", metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

# メタデータ作成
metadata.create_all(engine)

# セッション作成
session = create_session(bind=engine)

# 更新対象のレコードを取得
stmt = update(users_table).where(users_table.id == 1)

# 更新内容を指定
stmt = stmt.values(name="Taro Yamada")

# RETURNING句で更新後レコードを取得
stmt = stmt.returning(func.coalesce(users_table.name, ''), func.coalesce(users_table.email, ''))

# UPDATE文を実行
result = session.execute(stmt)

# 更新後レコードを取得
updated_user = result.fetchone()

# 結果を出力
print(f"更新後ユーザー名: {updated_user[0]}")
print(f"更新後メールアドレス: {updated_user[1]}")

# セッションクローズ
session.close()
      • より複雑なコードになります。

      サブクエリを使用する

      from sqlalchemy import create_engine, MetaData, Table, Column, Integer, String, select, text

# データベース接続
engine = create_engine("postgresql://user:password@host:port/database")
metadata = MetaData()

# テーブル定義
users_table = Table("users", metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

# メタデータ作成
metadata.create_all(engine)

# セッション作成
session = create_session(bind=engine)

# 更新対象のレコードを取得
stmt = select(users_table).where(users_table.id == 1)

# サブクエリを使用して更新内容を指定
update_stmt = update(users_table).values(name="Taro Yamada")
stmt = stmt.with_update(update_stmt).returning(users_table.name, users_table.email)

# UPDATE文を実行
result = session.execute(

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      SQLAlchemy execute() メソッドでデータを更新する
      SQLAlchemy execute() メソッドでデータを更新する

      update() メソッドは、Table オブジェクトと更新するデータを表す辞書を引数として受け取ります。以下の例では、users テーブルの name 列を John Doe に更新しています。update() メソッドは、更新された行の数を返します。以下の例では、result