パフォーマンス重視ならMATERIALIZED VIEW!MySQLでサブトータルと総計を高速に更新
MySQLでサブトータルと総計を出力する方法
WITH ROLLUP句を使用する
WITH ROLLUP句は、GROUP BY
句に指定した列に加えて、すべてのNULL値を含むグループを追加することで、各グループの小計と全体の合計を出力することができます。
SELECT
category,
SUM(sales) AS sales_amount,
COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY category
WITH ROLLUP;
このクエリは、以下の結果を出力します。
| category | sales_amount | order_count |
|---|---|---|
| ジュース | 1000 | 10 |
| 菓子 | 1500 | 12 |
| 雑貨 | 500 | 5 |
| NULL | 3000 | 27 |
category
列には、グループ分けの基準となったカテゴリが表示されます。sales_amount
列には、各グループの売上合計が表示されます。
最後の行は、NULL
というカテゴリの行で、全体の合計を表します。
補足:
WITH ROLLUP
句は、MySQL 5.0.15以降で使用できます。GROUP BY
句で指定したすべての列にNULL
値が存在する場合は、最後の行は出力されません。
CASE式と副問い合わせを使用する
CASE式と副問い合わせを使用する方法では、各行の売上合計を算出した後、CASE
式を使用して小計と合計を判別します。
SELECT
category,
SUM(sales) AS sales_amount,
(
CASE
WHEN category IS NULL THEN '合計'
ELSE category
END
) AS group_type
FROM orders
GROUP BY category
ORDER BY group_type;
| group_type | sales_amount |
|---|---|
| ジュース | 1000 |
| 菓子 | 1500 |
| 雑貨 | 500 |
| 合計 | 3000 |
group_type
列には、小計と合計の判別結果が表示されます。
- この方法は、
WITH ROLLUP
句よりも柔軟性がありますが、複雑さも増します。 - 副問い合わせを使用するため、パフォーマンスが低下する可能性があります。
適切な方法を選択する
上記の2つの方法は、それぞれ一長一短があります。
- シンプルでわかりやすい方法:
WITH ROLLUP
句を使用する - 柔軟性が高い方法: CASE式と副問い合わせを使用する
状況に合わせて、適切な方法を選択してください。
MySQLでサブトータルと総計を出力するには、WITH ROLLUP
句またはCASE式と副問い合わせを使用することができます。それぞれの特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択してください。
WITH ROLLUP句を使用する
SELECT
category,
SUM(sales) AS sales_amount,
COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY category
WITH ROLLUP;
- このクエリは、
orders
テーブルからデータを取得します。 category
列でグループ分けを行い、各グループの売上合計と注文数合計を算出します。WITH ROLLUP
句を使用することで、各グループの小計と全体の合計を出力します。
出力結果:
| category | sales_amount | order_count |
|---|---|---|
| ジュース | 1000 | 10 |
| 菓子 | 1500 | 12 |
| 雑貨 | 500 | 5 |
| NULL | 3000 | 27 |
CASE式と副問い合わせを使用する
SELECT
category,
SUM(sales) AS sales_amount,
(
CASE
WHEN category IS NULL THEN '合計'
ELSE category
END
) AS group_type
FROM orders
GROUP BY category
ORDER BY group_type;
説明:
CASE
式を使用して、各行の売上合計を小計と合計に判別します。ORDER BY
句を使用して、group_type
列を昇順にソートします。
| group_type | sales_amount |
|---|---|
| ジュース | 1000 |
| 菓子 | 1500 |
| 雑貨 | 500 |
| 合計 | 3000 |
- 特定の条件でサブトータルと総計を出力する
SELECT
category,
SUM(sales) AS sales_amount,
COUNT(*) AS order_count
FROM orders
WHERE order_date >= '2023-01-01'
GROUP BY category
WITH ROLLUP;
- 複数の列でグループ分けを行う
SELECT
country,
city,
SUM(sales) AS sales_amount,
COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY country, city
WITH ROLLUP;
- 集計関数以外の式を使用する
SELECT
category,
AVG(sales) AS average_sales,
COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY category
WITH ROLLUP;
これらのサンプルコードを参考に、状況に合わせて適切なクエリを作成してください。
MySQLでサブトータルと総計を出力するその他の方法
ウィンドウ関数を使用する
MySQL 8.0以降では、ウィンドウ関数を使用して、サブトータルと総計をより簡単に計算することができます。
SELECT
category,
SUM(sales) OVER (PARTITION BY category) AS sales_amount,
SUM(sales) OVER () AS total_sales
FROM orders;
PARTITION BY category
句を使用して、category
列ごとにウィンドウを分割します。SUM(sales) OVER (PARTITION BY category)
句を使用して、各グループの売上合計を算出します。SUM(sales) OVER ()
句を使用して、全体の売上合計を算出します。
| category | sales_amount | total_sales |
|---|---|---|
| ジュース | 1000 | 3000 |
| 菓子 | 1500 | 3000 |
| 雑貨 | 500 | 3000 |
- ウィンドウ関数は、複雑な集計処理を行う場合に有効です。
- MySQL 8.0以降で使用できます。
結合を使用する
サブクエリを使用して、サブトータルと総計を算出し、メインクエリと結合する方法もあります。
SELECT
o.category,
o.sales_amount,
(
SELECT SUM(sales)
FROM orders AS s
) AS total_sales
FROM orders AS o;
- メインクエリで
category
列とsales
列を取得します。 - サブクエリで全体の売上合計を算出します。
- メインクエリとサブクエリを
category
列で結合します。
| category | sales_amount | total_sales |
|---|---|---|
| ジュース | 1000 | 3000 |
| 菓子 | 1500 | 3000 |
| 雑貨 | 500 | 3000 |
- 結合を使用する方法は、比較的シンプルな方法です。
MATERIALIZED VIEWを使用する
サブトータルと総計を頻繁に参照する場合は、MATERIALIZED VIEWを作成することで、パフォーマンスを向上させることができます。
CREATE MATERIALIZED VIEW sales_summary
AS
SELECT
category,
SUM(sales) AS sales_amount,
COUNT(*) AS order_count
FROM orders
GROUP BY category;
- このクエリは、
orders
テーブルからサブトータルと総計を算出し、sales_summary
というマテリアライズドビューを作成します。
使用方法:
SELECT * FROM sales_summary;
- MATERIALIZED VIEWは、更新されたベーステーブルに基づいて自動的に更新されます。
適切な方法を選択する
- 高速な方法: ウィンドウ関数を使用する
- 結合が簡単な方法: 結合を使用する
- パフォーマンスが高い方法: MATERIALIZED VIEWを使用する
MySQLでサブトータルと総計を出力するには、様々な方法があります。それぞれの方法の特徴を理解し、状況に合わせて適切な方法を選択することで、効率的にデータ分析を行うことができます。
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