MySQLでSQLの大文字と小文字を区別する文字列比較を行う4つの方法

2024-04-02

MySQLでSQLの大文字と小文字を区別する文字列比較を行う方法

MySQLで文字列比較を行う際、デフォルトでは大文字と小文字が区別されません。しかし、特定の状況では、大文字と小文字を区別して比較する必要がある場合があります。この場合、以下の方法で対応できます。

方法

  1. 照合順序の変更

MySQLでは、文字列の比較方法を指定する照合順序と呼ばれる設定があります。デフォルトの照合順序では大文字と小文字が区別されませんが、BINARY照合順序を使用すると、大文字と小文字を区別して比較できます。

-- テーブル作成
CREATE TABLE my_table (
  name VARCHAR(255)
);

-- 照合順序をBINARYに変更
ALTER TABLE my_table CHANGE COLUMN name name VARCHAR(255) COLLATE BINARY;

-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE name = 'MySQL';
  1. BINARY()関数

BINARY()関数は、文字列をバイナリ値に変換します。バイナリ値は、文字コードに基づいてバイト単位で比較されるため、大文字と小文字が区別されます。

-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE name = BINARY('MySQL');
  1. CASE式

CASE式を使用して、文字列を大文字に変換してから比較することもできます。

-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE CASE name WHEN 'mysql' THEN TRUE END;

注意点

  • 照合順序を変更すると、既存のデータの比較結果が変わってしまう可能性があります。変更する前に、影響範囲を調査する必要があります。
  • BINARY()関数とCASE式は、照合順序を変更するよりも処理速度が遅くなる可能性があります。

関連用語

  • MySQL
  • SQL
  • 照合順序
  • 大文字小文字

補足

  • 上記の方法は、MySQLだけでなく、他の多くのデータベースでも使用できます。
  • 大文字と小文字を区別するかどうかは、アプリケーションの要件によって異なります。



-- テーブル作成
CREATE TABLE my_table (
  name VARCHAR(255)
);

-- 照合順序をBINARYに変更
ALTER TABLE my_table CHANGE COLUMN name name VARCHAR(255) COLLATE BINARY;

-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE name = 'MySQL';

-- 照合順序を元に戻す
ALTER TABLE my_table CHANGE COLUMN name name VARCHAR(255) COLLATE utf8mb4_general_ci;
-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE name = BINARY('MySQL');
-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE CASE name WHEN 'mysql' THEN TRUE END;

実行例

-- テーブル作成
CREATE TABLE my_table (
  name VARCHAR(255)
);

-- データ挿入
INSERT INTO my_table (name) VALUES ('MySQL'), ('mysql');

-- 照合順序による比較
SELECT * FROM my_table WHERE name = 'MySQL';

-- 結果: 1行

-- BINARY()関数による比較
SELECT * FROM my_table WHERE name = BINARY('MySQL');

-- 結果: 1行

-- CASE式による比較
SELECT * FROM my_table WHERE CASE name WHEN 'mysql' THEN TRUE END;

-- 結果: 1行
  • 上記のサンプルコードは、MySQL 8.0で動作確認しています。
  • 照合順序は、データベースのバージョンや環境によって異なる場合があります。



LIKE演算子は、ワイルドカードを使用して文字列のパターンマッチを行うことができます。大文字と小文字を区別するには、BINARYキーワードを組み合わせて使用します。

-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE name LIKE BINARY '%MySQL%';
-- 大文字と小文字を区別して比較
SELECT * FROM my_table WHERE name REGEXP '^MySQL$' i;

SOUNDEX()関数は、文字列の発音を基づいて比較を行うことができます。大文字と小文字は区別されません。

-- 発音に基づいて比較
SELECT * FROM my_table WHERE SOUNDEX(name) = SOUNDEX('MySQL');

DIFFERENCE()関数は、2つの文字列の異なる文字数を返します。大文字と小文字は区別されません。

-- 異なる文字数を比較
SELECT * FROM my_table WHERE DIFFERENCE(name, 'MySQL') = 0;

LPAD()関数とRPAD()関数は、文字列を指定された長さになるように左パディングまたは右パディングを行います。大文字と小文字を区別するには、BINARYキーワードを組み合わせて使用します。

-- 左パディングして比較
SELECT * FROM my_table WHERE LPAD(name, 10, ' ') = LPAD('MySQL', 10, ' ');

-- 右パディングして比較
SELECT * FROM my_table WHERE RPAD(name, 10, ' ') = RPAD('MySQL', 10, ' ');
  • 上記の方法にはそれぞれ、メリットとデメリットがあります。使用する方法は、状況に応じて選択する必要があります。
  • LIKE演算子、REGEXP演算子、SOUNDEX()関数、DIFFERENCE()関数、LPAD()関数、RPAD()関数は、照合順序の影響を受けません。

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