[上級者向け] MySQL/MariaDBの列クエリ状況を徹底調査: ログ分析、コードレビュー、ツール活用まで
MySQL/MariaDB で明示的にクエリされる列を特定する方法
方法 1: EXPLAIN PLAN を使用する
MySQL/MariaDB には、クエリの実行計画を表示する EXPLAIN PLAN
ステートメントがあります。このステートメントを使用すると、各テーブルで使用されるインデックス、テーブルの読み取り方法、およびクエリの実行にかかる推定コストに関する情報を確認できます。
EXPLAIN PLAN
SELECT *
FROM customers;
このクエリを実行すると、次のような出力が表示されます。
id | select_type | table | type | possible_keys | key | key_len | ref | rows | filtered | extra |
----+-------------+-------+------+--------------+------+---------+------+-------+------------+-------+
1 | SIMPLE | customers | ALL | NULL | NULL | NULL | NULL | 1000 | 100.00% | NULL |
この出力から、customers
テーブルのすべての列がクエリで使用されていることがわかります。
方法 2: INFORMATION_SCHEMA テーブルを使用する
MySQL/MariaDB には、データベースに関するメタデータを格納する INFORMATION_SCHEMA
スキーマがあります。このスキーマには、各クエリで使用される列に関する情報を提供する COLUMNS
テーブルが含まれています。
SELECT TABLE_SCHEMA, TABLE_NAME, COLUMN_NAME
FROM INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'
AND TABLE_NAME = 'your_table_name'
AND COLUMN_NAME IN (
SELECT COLUMN_NAME
FROM INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE TABLE_SCHEMA = 'information_schema'
AND TABLE_NAME = 'COLUMNS'
AND COLUMN_NAME = 'REFERENCED_COLUMN_NAME'
);
このクエリを実行すると、your_table_name
テーブルで明示的にクエリされる列のリストが表示されます。
方法 3: パフォーマンス スキーマを使用する
MySQL/MariaDB には、データベースのパフォーマンスに関する情報を提供するパフォーマンス スキーマが含まれています。このスキーマには、各クエリで使用される列に関する情報を提供する events_statements_summary_by_digest
テーブルが含まれています。
SELECT DIGEST_TEXT, SUM(ROWS_SENT) AS ROWS_SENT
FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest
GROUP BY DIGEST_TEXT
ORDER BY ROWS_SENT DESC;
このクエリを実行すると、最も頻繁に実行されるクエリとそのクエリで使用される列のリストが表示されます。
注意事項
これらの方法は、すべてのクエリで動作するわけではありません。たとえば、サブクエリやビューを使用するクエリの場合、これらの方法で正確な結果が得られない場合があります。
MySQL/MariaDB で明示的にクエリされる列を特定するには、さまざまな方法があります。どの方法を使用するかは、特定のニーズと要件によって異なります。
EXPLAIN PLAN
SELECT *
FROM customers;
SELECT TABLE_SCHEMA, TABLE_NAME, COLUMN_NAME
FROM INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE TABLE_SCHEMA = 'your_database_name'
AND TABLE_NAME = 'your_table_name'
AND COLUMN_NAME IN (
SELECT COLUMN_NAME
FROM INFORMATION_SCHEMA.COLUMNS
WHERE TABLE_SCHEMA = 'information_schema'
AND TABLE_NAME = 'COLUMNS'
AND COLUMN_NAME = 'REFERENCED_COLUMN_NAME'
);
SELECT DIGEST_TEXT, SUM(ROWS_SENT) AS ROWS_SENT
FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest
GROUP BY DIGEST_TEXT
ORDER BY ROWS_SENT DESC;
説明
- EXPLAIN PLAN ステートメント は、クエリの実行計画を表示します。この出力には、各テーブルで使用されるインデックス、テーブルの読み取り方法、およびクエリの実行にかかる推定コストに関する情報が含まれています。
- INFORMATION_SCHEMA テーブル は、データベースに関するメタデータを格納します。このテーブルには、各クエリで使用される列に関する情報を提供する
COLUMNS
テーブルが含まれています。
MySQL/MariaDB で明示的にクエリされる列を特定するその他の方法
クエリログを分析する
MySQL/MariaDB は、実行されるすべてのクエリに関するログを生成できます。これらのログを分析することで、どの列がクエリで使用されているかを特定できます。
コードレビューを行う
アプリケーションコードをレビューすることで、どの列がクエリで使用されているかを特定できます。
静的コード解析ツールを使用すると、アプリケーションコードを分析して、どの列がクエリで使用されているかを特定できます。
それぞれの方法の利点と欠点
それぞれの方法には、それぞれ利点と欠点があります。
方法 | 利点 | 欠点 |
---|---|---|
クエリログを分析する | すべてのクエリを分析できる | ログファイルが大きくなる可能性がある |
コードレビューを行う | どの列がクエリで使用されているかを正確に特定できる | 時間と労力がかかる |
静的コード解析ツールを使用する | コードレビューよりも効率的 | すべてのクエリを特定できない可能性がある |
データベースプロファイラを使用する | パフォーマンス上の問題を特定できる | 設定と実行に時間がかかる |
トレースツールを使用する | どの列がいつクエリされるかを正確に特定できる | 複雑で時間とリソースがかかる |
補足
また、これらの方法は、データベースのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。これらの方法を使用する前に、データベースのパフォーマンスを監視することをお勧めします。
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