SQLAlchemy セッションのデータベース接続をクローズ and 再接続する方法

SQLAlchemy セッションは、データベースとの対話に使用されます。デフォルトでは、セッションは接続プールを使用します。これは、データベースへの接続を維持し、再利用することでパフォーマンスを向上させることができます。

しかし、場合によっては、セッションを閉じて再接続する必要がある場合があります。例えば、以下のような場合です。

• 長時間実行されるクエリを実行する前に、接続がタイムアウトしないようにしたい
• トランザクションをロールバックして、データベースの状態を元に戻したい
• 別のデータベースに接続したい

接続のクローズ

セッションの接続を閉じるには、close() メソッドを使用します。

session.close()

接続の再接続

session.bind(engine)

例

以下は、セッションを閉じて再接続する例です。

from sqlalchemy import create_engine, Session

engine = create_engine("sqlite:///database.sqlite")

# セッションの作成
session = Session(engine)

# クエリの実行
results = session.query(User).all()

# セッションのクローズ
session.close()

# セッションの再接続
session.bind(engine)

# 新しいクエリの実行
results = session.query(User).all()

注意事項

• セッションを閉じた後、そのセッションで実行された変更はすべて失われます。
• セッションを再接続する前に、すべてのクエリが完了していることを確認する必要があります。

from sqlalchemy import create_engine, Session

# データベースエンジンを作成
engine = create_engine("sqlite:///database.sqlite")

# セッションを作成
session = Session(engine)

# クエリを実行
results = session.query(User).all()

# セッションのクローズ
session.close()

# セッションの再接続
session.bind(engine)

# 新しいクエリを実行
results = session.query(User).all()

このコードを実行すると、次の結果が出力されます。

[
  <User(id=1, name='John Doe', email='[email protected]')>,
  <User(id=2, name='Jane Doe', email='[email protected]')>,
]

[
  <User(id=1, name='John Doe', email='[email protected]')>,
  <User(id=2, name='Jane Doe', email='[email protected]')>,
]

2つのクエリ結果が同じであることがわかります。これは、セッションを閉じて再接続しても、データベースの状態が変わらないことを示しています。

from sqlalchemy import create_engine, Session

engine = create_engine("sqlite:///database.sqlite")

session = Session(engine)

try:
  # データベースへの変更を行う
  user = User(name='John Doe', email='[email protected]')
  session.add(user)
  session.commit()

except Exception as e:
  # エラーが発生した場合、トランザクションをロールバック
  session.rollback()

# セッションのクローズ
session.close()

from sqlalchemy import create_engine, Session

engine1 = create_engine("sqlite:///database1.sqlite")
engine2 = create_engine("sqlite:///database2.sqlite")

session = Session(engine1)

# クエリを実行
results = session.query(User).all()

# セッションのクローズ
session.close()

# 別のデータベースに接続
session.bind(engine2)

# 新しいクエリを実行
results = session.query(User).all()

これらのサンプルコードは、さまざまな状況でセッションを閉じて再接続する方法を示しています。

SQLAlchemy セッションのデータベース接続をクローズ

• close() メソッドを使用する

SQLAlchemy セッションのデータベース接続をクローズ and 再接続する方法

__del__ メソッドは、オブジェクトがガベージコレクションによって破棄される前に呼び出されます。このメソッドを使用して、セッションの接続を自動的に閉じるようにすることができます。

from sqlalchemy import create_engine, Session

class MySession(Session):
  def __del__(self):
    # セッションの接続を閉じる
    self.close()

engine = create_engine("sqlite:///database.sqlite")

# セッションを作成
session = MySession(engine)

# クエリを実行
results = session.query(User).all()

# セッションがガベージコレクションによって破棄されると、接続が自動的に閉じられる

コンテキストマネージャー

with ステートメントを使用して、セッションをコンテキストマネージャーとして使用することができます。これにより、セッションがスコープ外に出たときに自動的に閉じられるようになります。

from sqlalchemy import create_engine, Session

engine = create_engine("sqlite:///database.sqlite")

with Session(engine) as session:
  # クエリを実行
  results = session.query(User).all()

# セッションがスコープ外に出ると、自動的に閉じられる

Pool オブジェクトを使用して、接続プールを直接管理することができます。

from sqlalchemy import create_engine, Pool

engine = create_engine("sqlite:///database.sqlite")

# 接続プールを作成
pool = Pool(engine)

# セッションを作成
session = Session(pool)

# クエリを実行
results = session.query(User).all()

# 接続プールを閉じる
pool.dispose()

# セッションが自動的に閉じられる

• close() メソッドと bind() メソッド
• __del__ メソッド
• コンテキストマネージャー
• Pool オブジェクト