MySQLでシリアル化データを保存する:BLOB、JSON、VARBINARYの比較

2024-06-19

MySQLデータベースでシリアル化されたデータを格納する列型

適切な列型を選択しないと、以下の問題が発生する可能性があります。

  • データ破損
  • データの喪失
  • パフォーマンスの低下

シリアル化されたデータを格納するために一般的に使用されるMySQL列型は以下の3つです。

BLOB型

  • BLOB型は、バイナリデータを格納するために使用される汎用的な列型です。
  • シリアル化されたデータはバイナリデータであるため、BLOB型は適切な選択肢となります。
  • BLOB型には4つのサブタイプがあります。
    • TINYBLOB:最大255バイトのデータを格納できます。
  • シリアル化されたデータのサイズがわからない場合は、MEDIUMBLOBまたはLONGBLOBを使用することをお勧めします。

JSON型

  • JSON型は、JSON(JavaScript Object Notation)データを格納するために使用される列型です。
  • JSONは、構造化データを記述するための軽量なデータ交換形式です。
  • シリアル化されたデータがJSON形式である場合は、JSON型を使用すると便利です。
  • JSON型は、MySQL 5.7.7以降で使用できます。

VARBINARY型

  • BLOB型と同様に、シリアル化されたデータを格納するために使用できます。
  • VARBINARY型は、BLOB型よりも古い列型です。
  • シリアル化されたデータのサイズがわかっている場合は、そのサイズに合ったBLOBサブタイプを選択してください。
  • データのサイズがわからない場合、またはJSON形式ではない場合は、MEDIUMBLOBを選択してください。

その他の考慮事項

  • データベースのスキーマを設計する際には、将来のデータ成長の可能性を考慮する必要があります。
  • シリアル化されたデータは、圧縮して格納することができます。これにより、ストレージスペースを節約できます。
  • シリアル化されたデータのセキュリティを考慮する必要があります。暗号化を使用して、データを保護することができます。



    CREATE TABLE users (
      id INT PRIMARY KEY AUTO_INCREMENT,
      name VARCHAR(255) NOT NULL,
      email VARCHAR(255) NOT NULL,
      data MEDIUMBLOB
    );
    
    INSERT INTO users (name, email, data)
    VALUES ('John Doe', '[email protected]',
      SERIALIZE(
        STRUCT(
          'address' => '123 Main Street',
          'phone' => '555-1234',
          'hobbies' => ['reading', 'writing', 'coding']
        )
      )
    );
    
    SELECT * FROM users;
    
    UPDATE users
    SET data = SERIALIZE(
      STRUCT(
        'address' => '456 Elm Street',
        'phone' => '555-5678',
        'hobbies' => ['running', 'biking', 'swimming']
      )
    )
    WHERE id = 1;
    
    DELETE FROM users WHERE id = 1;
    

    このコードは、次のことを行います。

    1. usersという名前のテーブルを作成します。
    2. このテーブルには、idnameemaildataという4つの列があります。
    3. id列はプライマリキーであり、自動的にインクリメントされます。
    4. nameemail列は必須です。
    5. data列は、MEDIUMBLOB型です。
    6. data列には、シリアル化されたデータが格納されます。
    7. INSERTステートメントを使用して、新しいレコードをusersテーブルに挿入します。
    8. このレコードには、John Doeという名前、[email protected]という電子メールアドレス、およびシリアル化されたデータが含まれています。
    9. シリアル化されたデータには、addressphonehobbiesという3つのキーを持つ構造体が含まれています。
    10. SELECTステートメントを使用して、usersテーブルからすべてのレコードを選択します。

    このコードは、シリアル化されたデータをMySQLデータベースに格納および操作する方法の例です。




    シリアル化されたデータをMySQLデータベースに格納するその他の方法

    カスタムデータ型を使用する

    MySQL 5.7以降では、カスタムデータ型を作成することができます。カスタムデータ型を使用すると、シリアル化されたデータを格納するために独自の列型を定義することができます。

    サードパーティ製のライブラリを使用する

    シリアル化されたデータを処理するためのサードパーティ製のライブラリがいくつかあります。これらのライブラリを使用すると、シリアル化されたデータをより簡単に格納および操作することができます。

    データベーススキーマを正規化する

    シリアル化されたデータを格納する場合は、データベーススキーマを正規化する必要があります。これにより、データの冗長性を排除し、データ整合性を向上させることができます。

    最適な方法を選択

    使用する方法は、シリアル化されたデータの量、データの構造、およびアプリケーションの要件によって異なります。

      シリアル化されたデータをMySQLデータベースに格納するには、さまざまな方法があります。最適な方法は、個々のニーズによって異なります。


      mysql database


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