SQLiteで重複カウントと合計値を取得するベストな方法は?各方法のメリットとデメリットを徹底比較

2024-04-10

SQLiteで重複カウントと合計値を同時に取得する方法

問題:重複カウントと合計値を同時に取得したい

解決策:GROUP BYとCOUNT、SUM関数を使う

この問題は、GROUP BY句とCOUNT関数、SUM関数を組み合わせることで解決できます。具体的には、以下の手順でクエリを記述します。

  1. GROUP BY句でグループ化する列を指定
  2. COUNT関数で各グループ内のレコード件数を取得
  3. SUM関数で各グループ内の指定列の合計値を取得

以下に、具体的なクエリ例と結果の見方をご紹介します。

クエリ例

SELECT
  product_name,
  COUNT(*) AS num_purchases,
  SUM(quantity) AS total_quantity
FROM orders
GROUP BY product_name;
  • product_name:商品名
  • COUNT(*):各商品の購入回数
  • SUM(quantity):各商品の購入個数の合計

結果の見方

商品名購入回数購入個数合計
商品A1050
商品B525
商品C315

このクエリは、ordersテーブルから商品名、購入回数、購入個数合計を取得します。

  • GROUP BY product_name:商品名でグループ化
  • COUNT(*):各グループ内のレコード件数をnum_purchasesとして取得
  • SUM(quantity):各グループ内のquantity列の合計値をtotal_quantityとして取得

その他のポイント

  • 複数の列でグループ化したい場合は、GROUP BY句に複数の列名をカンマ区切りで指定できます。
  • 集計対象となる列にNULL値が含まれる場合は、COUNT()関数ではなくCOUNT(DISTINCT column_name)関数を使用する必要があります。
  • より複雑な集計処理を行う場合は、CASE式やサブクエリなどを組み合わせることができます。

GROUP BY句とCOUNT関数、SUM関数を組み合わせることで、SQLiteデータベースで重複カウントと合計値を同時に取得することができます。




import sqlite3

# データベース接続
connection = sqlite3.connect("database.sqlite")
cursor = connection.cursor()

# クエリ実行
query = """
SELECT
  product_name,
  COUNT(*) AS num_purchases,
  SUM(quantity) AS total_quantity
FROM orders
GROUP BY product_name;
"""
cursor.execute(query)

# 結果取得
results = cursor.fetchall()

# 結果表示
for row in results:
  print(f"商品名: {row[0]}")
  print(f"購入回数: {row[1]}")
  print(f"購入個数合計: {row[2]}")
  print()

# データベース接続解除
cursor.close()
connection.close()

このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

商品名: 商品A
購入回数: 10
購入個数合計: 50

商品名: 商品B
購入回数: 5
購入個数合計: 25

商品名: 商品C
購入回数: 3
購入個数合計: 15

コード解説

  • import sqlite3:SQLite3モジュールをインポート
  • database.sqlite:接続するデータベースファイル名
  • cursor.execute(query):クエリを実行
  • cursor.fetchall():結果を取得
  • for row in results:結果をループ処理
  • print(f"商品名: {row[0]}"):商品名を出力
  • cursor.close():カーソルを閉じる
  • connection.close():データベース接続を解除

改造

このコードは、必要に応じて改造することができます。例えば、

  • 集計対象となる列を変更
  • 集計条件を追加
  • 結果を別の形式で出力

など、さまざまなカスタマイズが可能です。

SQLiteデータベースでのデータ分析について、より詳しく知りたい場合は、以下の資料を参照することをおすすめします。




SQLiteで重複カウントと合計値を同時に取得する他の方法

SELECT
  product_name,
  COUNT(*) OVER (PARTITION BY product_name) AS num_purchases,
  SUM(quantity) OVER (PARTITION BY product_name) AS total_quantity
FROM orders;
  • COUNT(*) OVER (PARTITION BY product_name):各商品の購入回数

サブクエリを使う

ウィンドウ関数が利用できない場合は、サブクエリを使って重複カウントと合計値を計算できます。

SELECT
  product_name,
  (SELECT COUNT(*) FROM orders WHERE product_name = t.product_name) AS num_purchases,
  (SELECT SUM(quantity) FROM orders WHERE product_name = t.product_name) AS total_quantity
FROM orders AS t;
  • (SELECT COUNT(*) FROM orders WHERE product_name = t.product_name):各商品の購入回数

JOINを使う

複数のテーブルからデータを取得する場合は、JOINを使って重複カウントと合計値を計算できます。

SELECT
  o.product_name,
  COUNT(*) AS num_purchases,
  SUM(o.quantity) AS total_quantity
FROM orders AS o
INNER JOIN (
  SELECT product_name, COUNT(*) AS num_purchases
  FROM orders
  GROUP BY product_name
) AS t ON o.product_name = t.product_name
GROUP BY o.product_name;

方法の比較

方法メリットデメリット
ウィンドウ関数簡潔に記述できるSQLite 3.35以降が必要
サブクエリ汎用性が高い複雑になりやすい
JOIN複数のテーブルからデータを取得できる処理速度が遅くなる場合がある

SQLiteで重複カウントと合計値を同時に取得するには、いくつかの方法があります。それぞれの方法のメリットとデメリットを理解して、状況に合わせて最適な方法を選びましょう。


sqlite count sum


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