SQL Serverで列のNULL値をNOT NULLに変更する: コード例
SQL Serverで列のNULL値を変更する
SQL Serverでは、列のNULL値をNOT NULLに変更することができます。これは、その列に値が存在することを強制し、データの整合性を確保するのに役立ちます。
手順
ALTER TABLE文を使用:
ALTER TABLE
文は、既存のテーブルの構造を変更するために使用されます。ALTER COLUMN
句を使用して、特定の列の定義を変更します。NOT NULL
制約を追加します。
例:
- 以下の例では、"Customers"テーブルの"City"列をNOT NULLに変更します。
ALTER TABLE Customers ALTER COLUMN City NVARCHAR(50) NOT NULL;
注意:
- 既存のNULL値:
- この変更を実行する前に、既存のNULL値を適切に処理する必要があります。
- 値を挿入するか、デフォルト値を設定することを検討してください。
- エラー:
- 既存のNULL値がある場合、この変更を実行するとエラーが発生します。
- 既存のNULL値を処理するまで、変更を延期してください。
-- 既存のNULL値をデフォルト値"Unknown"に更新
UPDATE Customers
SET City = 'Unknown'
WHERE City IS NULL;
-- 列をNOT NULLに変更
ALTER TABLE Customers
ALTER COLUMN City NVARCHAR(50) NOT NULL;
追加情報:
- デフォルト値:
DEFAULT
句を使用して、列にデフォルト値を設定することができます。- 例:
ALTER COLUMN City NVARCHAR(50) NOT NULL DEFAULT 'Unknown'
;
- チェック制約:
CHECK
制約を使用して、列の値が特定の条件を満たすことを保証することができます。- 例:
ALTER TABLE Customers ADD CHECK (City <> '');
SQL Serverで列のNULL値をNOT NULLに変更する: コード例
例1: 既存のNULL値をデフォルト値に更新してから列をNOT NULLに変更
-- 既存のNULL値をデフォルト値"Unknown"に更新
UPDATE Customers
SET City = 'Unknown'
WHERE City IS NULL;
-- 列をNOT NULLに変更
ALTER TABLE Customers
ALTER COLUMN City NVARCHAR(50) NOT NULL;
解説:
UPDATE
文を使用して、既存のNULL値をデフォルト値"Unknown"に更新します。ALTER TABLE
文を使用して、"City"列をNOT NULLに変更します。
例2: 列にデフォルト値を設定してからNOT NULLに変更
-- 列にデフォルト値"Unknown"を設定し、NOT NULLに変更
ALTER TABLE Customers
ALTER COLUMN City NVARCHAR(50) NOT NULL DEFAULT 'Unknown';
ALTER TABLE
文を使用して、"City"列にデフォルト値"Unknown"を設定し、同時にNOT NULLに変更します。
例3: チェック制約を使用してNULL値を防止
-- チェック制約を使用して、City列が空文字でないことを保証
ALTER TABLE Customers
ADD CHECK (City <> '');
- チェック制約は、"City"列が空文字でないことを保証します。
- 適切なデフォルト値またはチェック制約を選択してください。
- トリガーは、特定のイベントが発生したときに実行されるSQLコードのブロックです。
INSERT
、UPDATE
、DELETE
トリガーを使用して、列にNULL値が挿入または更新されるのを防ぐことができます。
CREATE TRIGGER tr_CheckCityNotNull
ON Customers
BEFORE INSERT, UPDATE
AS
BEGIN
IF EXISTS (SELECT 1 FROM inserted WHERE City IS NULL)
BEGIN
RAISERROR('City column cannot be NULL', 16, 1);
ROLLBACK TRANSACTION;
END
END;
- トリガーは、"Customers"テーブルの"INSERT"または"UPDATE"イベントの前に実行されます。
- トリガーは、挿入または更新される行の"City"列がNULLであるかどうかをチェックします。
- NULL値が検出されると、エラーメッセージを表示し、トランザクションをロールバックします。
ストアドプロシージャを使用:
- ストアドプロシージャは、データベースサーバー上で実行される事前に定義されたSQLコードのブロックです。
- ストアドプロシージャを使用して、データの挿入または更新を制御し、NULL値を防止することができます。
CREATE PROCEDURE sp_InsertCustomer
@City NVARCHAR(50)
AS
BEGIN
IF @City IS NULL
BEGIN
RAISERROR('City column cannot be NULL', 16, 1);
RETURN;
END
INSERT INTO Customers (City)
VALUES (@City);
END;
- ストアドプロシージャは、"Customers"テーブルに新しいレコードを挿入します。
- ストアドプロシージャは、"City"パラメータがNULLかどうかをチェックします。
- NULL値が検出されると、エラーメッセージを表示し、プロシージャを終了します。
- トリガーとストアドプロシージャは、データの整合性を確保するための強力なツールですが、適切に設計および実装する必要があります。
- トリガーとストアドプロシージャの使用は、アプリケーションの複雑さと要件に応じて決定してください。
sql-server t-sql null