Pythonでデータベース操作をスマートに!SQLAlchemy CoreとORMの使い分け

2024-07-27

SQLAlchemy Core と ORM の違い

  • SQLAlchemy Core: SQL クエリを構築し、データベースとの接続を管理するための低レベルな API です。
  • SQLAlchemy ORM: オブジェクト指向プログラミングを使用してデータベースとやり取りするための高レベルな API です。

SQLAlchemy Core

SQLAlchemy Core は、データベースとの基本的な操作を実行するためのツールを提供します。 以下のような機能が提供されます。

  • SQL クエリの構築
  • データベースへの接続と切断
  • データの挿入、更新、削除
  • トランザクションの管理

SQLAlchemy Core は、SQL に精通している開発者にとって使いやすく、柔軟性とパフォーマンスを提供します。 ただし、データベースとのやり取りに多くのコードを書く必要があり、複雑なアプリケーションでは冗長になる可能性があります。

SQLAlchemy ORM は、オブジェクト指向プログラミングを使用してデータベースとやり取りするための抽象化レイヤーを提供します。 以下のような機能が提供されます。

  • データベーステーブルを Python クラスにマッピング
  • オブジェクトの保存、更新、削除
  • オブジェクト間の関係の定義
  • クエリの実行

SQLAlchemy ORM は、コード量を減らし、開発効率を高めることができます。 データベースとのやり取りがより直感的になり、複雑なアプリケーションを管理しやすくなります。 ただし、パフォーマンスのトレードオフが発生する可能性があり、高度な SQL クエリを実行するには制限がある場合があります。

どちらを使うべきか?

SQLAlchemy CoreSQLAlchemy ORM は、それぞれ異なる利点と欠点があります。 どちらを使うべきかは、アプリケーションの要件によって異なります。

SQLAlchemy Core は、以下の場合に適しています。

  • 高度な SQL クエリを実行する必要がある
  • パフォーマンスが重要なアプリケーション
  • データベースとの直接的な制御が必要
  • 開発効率を向上させたい
  • コード量を減らしたい
  • オブジェクト指向プログラミングを使用してデータベースとやり取りしたい



from sqlalchemy import create_engine, Table, MetaData

# エンジンの作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")

# メタデータの作成
metadata = MetaData()

# テーブルの作成
users = Table("users", metadata,
    Column("id", Integer, primary_key=True),
    Column("name", String(255)),
    Column("email", String(255)),
)

# テーブルの作成
metadata.create_all(engine)

# データの挿入
connection = engine.connect()
connection.execute(users.insert(), [
    {"name": "John Doe", "email": "[email protected]"},
    {"name": "Jane Doe", "email": "[email protected]"},
])

# データの取得
results = connection.execute(users.select())
for row in results:
    print(row)

# コネクションのクローズ
connection.close()
from sqlalchemy import create_engine, orm

# エンジンの作成
engine = create_engine("sqlite:///example.db")

# ORM の作成
Session = orm.sessionmaker(bind=engine)

# ユーザーモデルの作成
class User(orm.declarative_base()):
    __tablename__ = "users"

    id = orm.Column(Integer, primary_key=True)
    name = orm.Column(String(255))
    email = orm.Column(String(255))

# ユーザーの作成
session = Session()
user1 = User(name="John Doe", email="[email protected]")
user2 = User(name="Jane Doe", email="[email protected]")
session.add_all([user1, user2])

# ユーザーの取得
users = session.query(User).all()
for user in users:
    print(user)

# コミット
session.commit()

# セッションのクローズ
session.close()



  • 公式ドキュメントを読む: SQLAlchemy の公式ドキュメントには、Core と ORM の詳細な説明が含まれています。
  • チュートリアルを読む: SQLAlchemy のチュートリアルは、Core と ORM の使い方を段階的に学ぶのに役立ちます。
  • ブログ記事を読む: SQLAlchemy に関するブログ記事は、Core と ORM の使用方法に関する多くのヒントやコツを提供します。
  • ビデオを見る: SQLAlchemy に関するビデオは、Core と ORM の使用方法を視覚的に学ぶのに役立ちます。
  • チュートリアル:

自分に合った方法を見つける


sqlalchemy



SQLAlchemy.sql と Declarative ORM を使って Python で SQL クエリを構築する方法

SQLAlchemy. sql は、SQLAlchemy ORM とは別に、SQL クエリを構築するための Pythonic なツールを提供します。Declarative ORM と組み合わせて使用することで、SQL クエリをより柔軟かつ動的に生成することができます。...


SQLAlchemyで`LargeBinary`、`Binary`、`BLOB`型を使用してバイナリデータを保存する方法

SQLAlchemyでバイナリデータを使用するには、いくつかの方法があります。LargeBinary 型を使用するLargeBinary 型は、データベースに保存できる最大サイズのバイナリデータを表します。この型を使用するには、以下のようにコードを書きます。...


SQLAlchemyでdeclarative_baseクラスとsessionmakerクラスを組み合わせる

engine. execute() メソッドを使うtext() 関数を使うengine. execute() メソッドは、SQLクエリを直接実行するのに最もシンプルな方法です。ファイルの内容を読み込み、execute() メソッドに渡すことで、ファイルの内容をSQLクエリとして実行できます。...


中間テーブルの謎を解き明かす!SQLAlchemyで多対多リレーションシップを自在に操る

方法1:オブジェクトの追加関連付けたいオブジェクトを作成します。一方のオブジェクトの属性として、もう一方のオブジェクトを追加します。変更内容をコミットします。この方法は、シンプルで分かりやすいのが特徴です。以下は、この方法の例です。方法2:中間テーブルへの直接挿入...


SQLAlchemy におけるメタデータのその他の使用方法

メタデータは、データベースとの接続を確立する前に、または後で作成することができます。メタデータを作成するには、sqlalchemy. MetaData() オブジェクトを作成します。メタデータは、以下のような様々な目的に使用することができます。...



SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



エンティティキャッシュでデータベースへのアクセスを減らす:SQLAlchemyのエンティティキャッシュ機能

クエリキャッシュSQLAlchemyは、発行されたSQLクエリとその結果を内部的にキャッシュできます。これは、同じクエリが繰り返し実行される場合に、データベースへのアクセスを減らすのに役立ちます。エンティティキャッシュSQLAlchemyは、エンティティオブジェクトとその関連オブジェクトをキャッシュできます。これは、エンティティが頻繁にアクセスされる場合に、データベースへのアクセスを減らすのに役立ちます。


SQLAlchemyチュートリアル:`query`と`query.all`を使ってデータを取得しよう

SQLAlchemyでは、データベース操作を行うための様々な機能が提供されています。その中でも、queryとquery. allは、データの取得に頻繁に使用されるメソッドです。この解説では、queryとquery. allの違いを明確にし、ループ処理におけるそれぞれの影響について説明します。


pg_transaction_status() 関数を使用した PostgreSQL トランザクションにおける保留中の操作の確認

PostgreSQL トランザクションにおいて、コミットされていない保留中の操作を確認することは、デバッグやトラブルシューティングを行う際に役立ちます。ここでは、SQLAlchemy を使用して PostgreSQL トランザクションにおける保留中の操作を確認する方法を、分かりやすく日本語で解説します。


Python でデータベースとやり取りする: SQLAlchemy 外部方言チュートリアル

外部方言は、SQLAlchemy に新しいデータベースバックエンドを追加するためのプラグインです。 外部方言は、SQLAlchemy コアとデータベースとの間の橋渡し役として機能します。外部方言を書くには、以下の手順が必要です。データベースとの接続


SQLAlchemyでBLOBデータを専用ストレージサービスに格納する

この例では、SQLAlchemyを使用して、データベースに画像ファイルを格納する方法を紹介します。Imageクラスは、データベースのimagesテーブルに対応するエンティティクラスです。id属性は、主キーです。name属性は、画像ファイルの名前です。