SELECT 文の結果を別のテーブルへ挿入!INSERT INTO SELECT 文の使いこなし

2024-04-02

MySQL INSERT INTO SELECT 文:詳細解説

INSERT INTO SELECT 文は、SELECT 文の結果を基に、別のテーブルへデータを挿入する強力なツールです。1 つのクエリで複数のレコードを挿入したり、複雑なデータ操作を行ったりできます。

構文

INSERT INTO テーブル名 [(列名1, 列名2, ...)]
SELECT 列名1, 列名2, ...
FROM テーブル名 [WHERE 条件];

例:SELECT 文の結果を別のテーブルへ挿入

-- 従業員テーブルから、営業部の従業員のみを "sales_team" テーブルへ挿入
INSERT INTO sales_team (name, department)
SELECT name, department
FROM employees
WHERE department = 'Sales';

詳細解説

INSERT INTO

  • テーブル名: データを挿入するテーブルを指定します。
  • (列名1, 列名2, ...): 挿入する列をカンマ区切りで指定します。省略時は、SELECT 文のすべての列が挿入されます。

SELECT

  • 列名1, 列名2, ...: 挿入するデータの列を指定します。
  • WHERE 条件: 挿入するデータの条件を指定します。

動作

  • INSERT INTO SELECT 文は、SELECT 文の結果を1行ずつ処理し、INSERT 文を実行します。
  • 挿入する列の順序は、SELECT 文の列の順序と一致する必要があります。
  • データ型が一致しない場合は、エラーが発生します。

応用例

  • 複数のテーブルからデータを結合して、新しいテーブルを作成する。
  • 特定の条件を満たすデータを別のテーブルへコピーする。
  • データの更新や削除を、SELECT 文の条件に基づいて行う。

注意点

  • 挿入するデータの重複に注意が必要です。
  • 主キー制約に違反する場合は、エラーが発生します。
  • トランザクション処理を理解しておくと、安全なデータ操作が可能になります。

補足

  • INSERT INTO SELECT 文は、複雑なデータ操作を簡潔に記述できるため、効率的なデータ管理に役立ちます。
  • さまざまな条件を組み合わせることで、柔軟なデータ操作が可能になります。
  • 構文を理解し、適切なオプションを指定することで、さまざまなニーズに対応できます。
  • 上記以外にも、INSERT INTO SELECT 文には多くのオプションがあります。詳細は、MySQL のリファレンスマニュアルを参照してください。



-- 従業員テーブルと部門テーブルを結合して、"employee_details" テーブルを作成
CREATE TABLE employee_details (
  name VARCHAR(255),
  department VARCHAR(100),
  salary INT
);

INSERT INTO employee_details (name, department, salary)
SELECT e.name, d.department, e.salary
FROM employees e
INNER JOIN departments d ON e.department_id = d.id;
-- 給与が10万円以上の従業員を "high_salary_employees" テーブルへコピー
CREATE TABLE high_salary_employees (
  name VARCHAR(255),
  department VARCHAR(100),
  salary INT
);

INSERT INTO high_salary_employees (name, department, salary)
SELECT name, department, salary
FROM employees
WHERE salary >= 100000;
-- 給与が5万円以下の従業員の給与を10万円に更新
UPDATE employees
SET salary = 100000
WHERE salary <= 50000;

-- 退職した従業員データを削除
DELETE FROM employees
WHERE department = 'Sales' AND status = '離職';
  • 上記のサンプルコードは、あくまでも例です。必要に応じて修正してください。
  • 詳細については、MySQL のリファレンスマニュアルを参照してください。



INSERT INTO SELECT 文の代替方法

INSERT 文を複数回実行

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ...)
VALUES (値1, 値2, ...);

INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ...)
VALUES (値1, 値2, ...);

...

メリット:

  • シンプルで分かりやすい
  • データ量が多い場合、処理が重くなる

LOAD DATA INFILE 文

LOAD DATA INFILE 'ファイル名'
INTO TABLE テーブル名
FIELDS TERMINATED BY ','
LINES TERMINATED BY '\n'
(列名1, 列名2, ...);
  • ファイルからデータを効率的に読み込める
  • ファイル形式を事前に準備する必要がある

CSV ファイルをインポート

  • MySQL Workbench などのツールを使用
  • GUI で簡単に操作できる
  • ツールの使い方を習得する必要がある

ストアドプロシージャ

CREATE PROCEDURE 挿入手続き名(
  IN パラメータ1 型,
  IN パラメータ2 型,
  ...
)
BEGIN
  ...
  INSERT INTO テーブル名 (列名1, 列名2, ...)
  VALUES (パラメータ1, パラメータ2, ...);
  ...
END;
  • 複雑な処理をまとめて実行できる
  • SQL の知識が必要

mysql sql insert-select


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