Docker ComposeでMySQL接続をスムーズに!確認方法とサンプルコード

2024-05-17

Docker Compose で MySQL 接続の準備状況を確認する方法

Docker Compose を使用して複数のコンテナを起動する場合、データベースコンテナ (MySQL など) の起動が遅れてアプリケーションコンテナが接続エラーになることがあります。

この問題を解決するために、Docker ComposeMySQL 接続の準備状況を確認する方法をいくつか紹介します。

方法 1: healthcheck を使用する

Docker Compose 3.8 以降では、healthcheck オプションを使用して、サービスが起動して使用できる状態かどうかを確認できます。

MySQL の場合は、次のように docker-compose.yml ファイルに healthcheck オプションを追加できます。

version: "3.9"

services:
  mysql:
    image: mysql:5.7
    ports:
      - "3306:3306"
    healthcheck:
      test: ["CMD", "mysqlshow", "-u", "root", "-p", "${MYSQL_ROOT_PASSWORD}", "test"]
      interval: 10s
      timeout: 5s
      retries: 5

上記の例では、以下の設定を行っています。

  • test: mysqlshow コマンドを使用して test データベースに接続し、データベースが利用可能かどうかを確認します。
  • interval: ヘルスチェックを 10 秒ごとに実行します。
  • timeout: ヘルスチェックが失敗した場合、5 秒後にタイムアウトします。
  • retries: ヘルスチェックが失敗しても、5 回まで再試行します。

方法 2: wait-for-postgres ツールを使用する

wait-for-postgres ツールを使用して、MySQL 接続の準備状況を確認することもできます。

このツールを使用するには、まず wait-for-postgres コンテナを起動する必要があります。

docker-compose up -d wait-for-postgres

次に、アプリケーションコンテナを起動する際に、wait-for-postgres コンテナの IP アドレスとポートを指定する必要があります。

version: "3.9"

services:
  application:
    image: my-application-image
    depends_on:
      - wait-for-postgres
    environment:
      DATABASE_HOST: wait-for-postgres
      DATABASE_PORT: 5432

方法 3: dockerize ツールを使用する

dockerize ツールを使用して、アプリケーションコンテナが起動する前に MySQL 接続の準備状況を確認することもできます。

このツールを使用するには、まず dockerize をインストールする必要があります。

pip install dockerize

次に、docker-compose.yml ファイルに dockerize コマンドを追加できます。

version: "3.9"

services:
  mysql:
    image: mysql:5.7
    ports:
      - "3306:3306"

  application:
    image: my-application-image
    depends_on:
      - mysql
    environment:
      DATABASE_HOST: mysql
      DATABASE_PORT: 3306
    command: ["dockerize", "-wait", "tcp://mysql:3306", "-timeout", "10s", "./app"]
  • -wait: tcp://mysql:3306 アドレスが利用可能になるまで 10 秒間待機します。
  • -timeout: 10 秒後にタイムアウトします。
  • ./app: アプリケーションコマンドを実行します。

補足

上記の方法はほんの一例です。状況に応じて、最適な方法を選択してください。

また、これらの方法は、Docker Compose 3.8 以降を使用している場合にのみ適用されます。




    version: "3.9"
    
    services:
      mysql:
        image: mysql:5.7
        ports:
          - "3306:3306"
        healthcheck:
          test: ["CMD", "mysqlshow", "-u", "root", "-p", "${MYSQL_ROOT_PASSWORD}", "test"]
          interval: 10s
          timeout: 5s
          retries: 5
    

    このコードは、以下の内容を定義しています。

    • version: Docker Compose のバージョン
    • services: サービス定義

      このコードを使用するには、以下の手順を実行する必要があります。

      1. docker-compose.yml ファイルを保存します。
      2. 現在のディレクトリから以下のコマンドを実行します。
      docker-compose up -d
      

      これで、MySQL コンテナが起動し、healthcheck オプションを使用して接続の準備状況が確認されます。

      注記

      • このコードはあくまで例であり、状況に合わせて変更する必要があります。
      • MYSQL_ROOT_PASSWORD 環境変数は、実際のパスワードに置き換える必要があります。



        Docker Compose で MySQL 接続の準備状況を確認するその他の方法

        docker logs コマンドを使用して、MySQL コンテナのログを確認できます。ログに "データベースが起動しました" などのメッセージが表示されていれば、接続準備が完了していることを示しています。

        docker logs mysql
        

        docker exec コマンドを使用して、MySQL コンテナ内にシェルを起動し、手動で接続を確認できます。

        docker exec -it mysql mysql -u root -p"$MYSQL_ROOT_PASSWORD"
        

        上記のコマンドを実行すると、MySQL プロンプトが表示されます。データベースに正常に接続できれば、接続準備が完了していることを示しています。

        mysql コマンドラインツールを使用して、MySQL コンテナに直接接続できます。

        mysql -h mysql -u root -p"$MYSQL_ROOT_PASSWORD"
        

        ウェブブラウザを使用する

        MySQL コンテナが Web 管理コンソールを公開している場合は、Web ブラウザを使用して接続を確認できます。

        Web 管理コンソールの URL は、通常、以下の方法で確認できます。

        docker-compose ps mysql
        

        出力結果の PORTS セクションに、Web 管理コンソールの URL が記載されています。

        Web ブラウザで URL を開くと、ログイン画面が表示されます。正しいユーザー名とパスワードを入力してログインできれば、接続準備が完了していることを示しています。

        注意事項

        上記の方法を使用する場合は、必ず適切なユーザー名とパスワードを使用してください。デフォルトのパスワードは root ですが、セキュリティ上の理由から変更することをお勧めします。

        Docker Compose で MySQL 接続の準備状況を確認するには、さまざまな方法があります。状況に応じて、最適な方法を選択してください。


        mysql docker docker-compose


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