データベース処理の精度アップ!SQL ServerでGETDATE()をミリ秒単位で扱うテクニック
SQL Server で GETDATE()
をミリ秒単位で表示する方法
SQL Server では、GETDATE()
関数を使用して現在の日時を取得できます。デフォルトでは、この関数は秒単位で値を返します。しかし、ミリ秒単位で値を取得することも可能です。
方法
ミリ秒単位で GETDATE()
を表示するには、以下のいずれかの方法を使用できます。
CONVERT 関数を使用する
SELECT CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121);
このクエリは、現在の日時を YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS
の形式で返します。
DATETIMEFORMAT 関数を使用する
SELECT DATETIMEFORMAT(GETDATE(), '%Y-%m-%d %H:%M:%S.%f');
STUFF 関数を使用する
SELECT STUFF(CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121), 22, 0, '.000');
FORMAT 関数を使用する (SQL Server 2018 以降)
SELECT FORMAT(GETDATE(), 'yyyy-mm-dd HH:mm:ss.fff');
例
以下の例では、上記の方法を使用して GETDATE()
をミリ秒単位で表示する方法を示します。
-- CONVERT 関数を使用する
SELECT CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121);
-- DATETIMEFORMAT 関数を使用する
SELECT DATETIMEFORMAT(GETDATE(), '%Y-%m-%d %H:%M:%S.%f');
-- STUFF 関数を使用する
SELECT STUFF(CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121), 22, 0, '.000');
-- FORMAT 関数を使用する (SQL Server 2018 以降)
SELECT FORMAT(GETDATE(), 'yyyy-mm-dd HH:mm:ss.fff');
説明
- 上記のクエリはすべて、現在の日時をミリ秒単位で返します。
- 使用する方法は、個人の好みや要件によって異なります。
CONVERT
関数は、最も汎用性の高い方法です。DATETIMEFORMAT
関数は、より柔軟な書式設定オプションを提供します。STUFF
関数は、最も簡潔な方法ですが、可読性が低くなります。FORMAT
関数は、SQL Server 2018 以降でのみ使用できます。
- ミリ秒単位で
GETDATE()
を表示する必要があるのは、パフォーマンスを測定する場合や、非常に短い時間間隔を処理する場合など、限られた状況に限られます。 - ほとんどの場合、秒単位で
GETDATE()
を表示する方が十分です。
-- 現在の日時を YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSS 形式で表示
SELECT CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121);
-- 現在の日時を YYYY-MM-DD HH:MM:SS.SSSSSS 形式で表示
SELECT DATETIMEFORMAT(GETDATE(), '%Y-%m-%d %H:%M:%S.%f');
-- 現在の日時を YYYY-MM-DD HH:MM:SS.000 形式で表示
SELECT STUFF(CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121), 22, 0, '.000');
-- 現在の日時を YYYY-MM-DD HH:MM:SS.FFF 形式で表示
SELECT FORMAT(GETDATE(), 'yyyy-mm-dd HH:mm:ss.fff');
SELECT
CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121) AS CurrentDateTime,
ROW_NUMBER() OVER (ORDER BY GETDATE()) - 1 AS Milliseconds
FROM
sys.tables;
このクエリは、sys.tables
テーブル内のすべてのテーブルに対して、現在の日時とミリ秒数を表示します。ROW_NUMBER()
関数は、各行に一意のシーケンス番号を割り当てるために使用されます。このシーケンス番号は、1 から始めて、テーブル内の行数まで続きます。GETDATE()
関数は、各行の評価時に現在の日時を返します。これらの値を組み合わせて、現在の日時をミリ秒単位で表示できます。
DATEDIFF() 関数を使用する
SELECT
CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121) AS CurrentDateTime,
DATEDIFF(MICROSECOND, '0000-01-01 00:00:00.000', GETDATE()) AS Milliseconds
FROM
sys.tables;
このクエリは、sys.tables
テーブル内のすべてのテーブルに対して、現在の日時とミリ秒数を表示します。DATEDIFF()
関数は、2 つの日付または時刻間の差を計算するために使用されます。このクエリでは、DATEDIFF()
関数は、0000-01-01 00:00:00.000
(これは 1970 年 1 月 1 日 00:00:00.000 ミリ秒) と GETDATE()
の間の差をミリ秒単位で計算します。
CAST() 関数と POWER() 関数を使用する
SELECT
CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121) AS CurrentDateTime,
CAST(POWER(10, 3) * (DATEPART(MICROSECOND, GETDATE()) + 1000 * (DATEPART(SECOND, GETDATE()) + 60 * (DATEPART(MINUTE, GETDATE()) + 60 * DATEPART(HOUR, GETDATE())))) AS VARCHAR(20)) AS Milliseconds
FROM
sys.tables;
このクエリは、sys.tables
テーブル内のすべてのテーブルに対して、現在の日時とミリ秒数を表示します。このクエリは、より複雑な方法でミリ秒を計算します。まず、DATEPART()
関数を使用して、現在の日時を年、月、日、時、分、秒、ミリ秒の各コンポーネントに分解します。次に、これらのコンポーネントを組み合わせて、ミリ秒数を表す単一の値を作成します。最後に、CAST()
関数を使用して、この値を文字列に変換します。
CLR メソッドを使用する
CREATE ASSEMBLY myAssembly
AUTHORIZATION dbo
WITH PERMISSION_SET = SAFE
AS
EXTERNAL_NAME 'C:\path\to\myAssembly.dll';
CREATE FUNCTION GetMilliseconds()
RETURNS BIGINT
AS EXTERNAL ASSEMBLY myAssembly, FUNCTION GetMilliseconds();
SELECT
CONVERT(VARCHAR(23), GETDATE(), 121) AS CurrentDateTime,
GetMilliseconds() AS Milliseconds
FROM
sys.tables;
このクエリは、myAssembly
という名前の CLR アセンブリを作成し、GetMilliseconds
という名前の CLR メソッドを呼び出してミリ秒を取得します。この方法は、より高度な開発者向けであり、CLR と SQL Server の使用方法に関する深い知識が必要です。
注意事項
- 上記の方法はすべて、SQL Server 2008 以降で使用できます。
- これらの方法のパフォーマンスは、使用するクエリやシステムの負荷によって異なる場合があります。
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