【初心者向け】MySQL/MariaDBで集計クエリを簡単にするビューとストアドプロシージャ

2024-06-25

MySQL/MariaDB で集計クエリ用のビューまたはストアドプロシージャを作成する方法

MySQL/MariaDB では、集計クエリを繰り返し実行する必要がある場合、ビューまたはストアドプロシージャを使用して効率化することができます。

ビュー

  • 表のサブセットを定義する仮想テーブル
  • クエリ結果を保存しない
  • 既存の表を参照して集計クエリを定義できる

ストアドプロシージャ

  • 事前に定義された一連の SQL ステートメント
  • データ操作や制御ロジックを含むことができる
  • 集計クエリを実行し、結果を返すことができる
  • 単純な集計クエリの場合は、ビューが軽量でシンプルです。
  • データ操作や制御ロジックが必要な場合は、ストアドプロシージャが適しています。
  • 複数の集計クエリを組み合わせる必要がある場合は、ストアドプロシージャが柔軟性があります。

CREATE VIEW sales_report AS
SELECT
    product_id,
    SUM(quantity) AS total_sales
FROM orders
GROUP BY product_id;

このビューは、各製品の合計販売数量を示す sales_report という名前の仮想テーブルを作成します。

CREATE PROCEDURE get_sales_report(IN product_id INT)
BEGIN
    SELECT
        product_id,
        SUM(quantity) AS total_sales
    FROM orders
    WHERE product_id = product_id
    GROUP BY product_id;
END;

使用方法

SELECT * FROM sales_report;
CALL get_sales_report(1);

利点

  • 集計クエリを繰り返し実行する必要がなくなる
  • コードの重複を削減できる
  • クエリのパフォーマンスを向上させることができる
  • データアクセスを制御できる

注意点

  • ビューは更新できない
  • ストアドプロシージャは複雑になる可能性がある
  • セキュリティに注意する必要がある
  • より複雑な集計クエリには、ウィンドウ関数を使用することができます。
  • 集計クエリのパフォーマンスを向上させるために、インデックスを作成することができます。



    ビュー

    例1:各製品の合計販売数量を表示するビュー

    CREATE VIEW sales_report AS
    SELECT
        product_id,
        SUM(quantity) AS total_sales
    FROM orders
    GROUP BY product_id;
    

    説明:

    • このビューは sales_report という名前で、orders テーブルから各製品の合計販売数量を集計します。
    • product_id 列は、製品を識別するために使用されます。
    • SUM(quantity) 式は、各製品の注文された数量の合計を計算します。
    • GROUP BY product_id 句は、結果を製品 ID ごとにグループ化します。

    例2:顧客ごとに注文数を集計するビュー

    CREATE VIEW customer_orders AS
    SELECT
        customer_id,
        COUNT(*) AS order_count
    FROM orders
    GROUP BY customer_id;
    
    • COUNT(*) 式は、各顧客の注文数をカウントします。

    ストアドプロシージャ

    例1:指定された製品 ID の合計販売数量を返すストアドプロシージャ

    CREATE PROCEDURE get_sales_report(IN product_id INT)
    BEGIN
        SELECT
            product_id,
            SUM(quantity) AS total_sales
        FROM orders
        WHERE product_id = product_id
        GROUP BY product_id;
    END;
    
    • このストアドプロシージャは get_sales_report という名前で、指定された製品 ID の合計販売数量を返します。
    • IN product_id INT パラメータは、合計販売数量を取得する製品 ID を指定します。
    • SELECT ステートメントは、orders テーブルから製品 ID と合計販売数量を取得します。
    • WHERE 句は、結果を指定された製品 ID に絞り込みます。

    例2:顧客 ID と注文日ごとに注文合計金額を返すストアドプロシージャ

    CREATE PROCEDURE get_order_totals_by_customer_and_date(IN customer_id INT, IN order_date DATE)
    BEGIN
        SELECT
            customer_id,
            order_date,
            SUM(amount) AS total_amount
        FROM orders
        WHERE customer_id = customer_id
            AND order_date = order_date
        GROUP BY customer_id, order_date;
    END;
    
    • このストアドプロシージャは get_order_totals_by_customer_and_date という名前で、顧客 ID と注文日ごとに注文合計金額を返します。
    • IN customer_id INT および IN order_date DATE パラメータは、注文合計金額を取得する顧客 ID と注文日を指定します。

    使用方法

    SELECT * FROM sales_report;
    

    このクエリは、sales_report ビューからすべてのデータを取得します。

    CALL get_sales_report(1);
    

    このプロシージャ呼び出しは、製品 ID 1 の合計販売数量を取得します。

    CALL get_order_totals_by_customer_and_date(123, '2023-12-31');
    

    このプロシージャ呼び出しは、顧客 ID 123 で 2023 年 12 月 31 日に注文された商品の合計金額を取得します。

    これらの例は、MySQL/MariaDB で集計クエリ用のビューとストアドプロシージャを作成する方法を始めるための出発点




    MySQL/MariaDB で集計クエリを実行するその他の方法

    サブクエリは、別のクエリの結果を内包するクエリです。集計クエリをより複雑なクエリの一部に組み込む場合に役立ちます。

    例:

    SELECT customer_id,
           (SELECT SUM(quantity) FROM orders WHERE customer_id = c.customer_id) AS total_orders
    FROM customers AS c;
    

    このクエリは、customers テーブルから各顧客の ID と、その顧客が注文した商品の合計数量を取得します。

    ウィンドウ関数は、特定の行のグループに対する集計計算を実行するために使用されます。より柔軟で強力な集計機能を提供します。

    SELECT
        product_id,
        SUM(quantity) OVER (PARTITION BY product_id) AS total_sales
    FROM orders;
    

    CUBE/ROLLUP/GROUPING 演算子

    これらの演算子は、多次元集計を実行するために使用されます。より複雑な階層型データの集計に役立ちます。

    SELECT
        product_id,
        SUM(quantity) AS total_sales,
        category_id
    FROM orders
    GROUP BY product_id, WITH ROLLUP (category_id);
    

    集計関数

    MySQL/MariaDB は、SUM、COUNT、AVG、MIN、MAX などのさまざまな集計関数を提供します。これらの関数は、集計クエリを実行するために単独で使用できます。

    SELECT
        product_id,
        SUM(quantity) AS total_sales
    FROM orders
    GROUP BY product_id;
    

    最適な方法を選択

    集計クエリを実行する方法はいくつかあります。最適な方法は、具体的な要件とデータ構造によって異なります。

    • 単純な集計クエリの場合は、サブクエリまたは集計関数が最適な場合があります。
    • より複雑な集計クエリの場合は、ウィンドウ関数、CUBE/ROLLUP/GROUPING 演算子、ビュー、またはストアドプロシージャが適している場合があります。

      これらの追加の方法と、従来のビューとストアドプロシージャを組み合わせることで、MySQL/MariaDB でさまざまな集計クエリを効率的に実行することができます。


      mysql mariadb


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