MySQLでテーブル数を素早く確認する方法(2つの主要な方法と応用例)

2024-05-14

MySQLでテーブル数をカウントするクエリ

方法1:INFORMATION_SCHEMAデータベースを使用する

MySQLには、データベースとその内容に関する情報を格納する INFORMATION_SCHEMA という特別なデータベースがあります。このデータベースの TABLES テーブルには、すべてのテーブルに関する情報が格納されており、テーブル数をカウントするために使用できます。

SELECT COUNT(*) AS テーブル数
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES
WHERE TABLE_SCHEMA = 'データベース名';

このクエリは、現在のデータベース (データベース名 に置き換える) に存在するすべてのテーブル数をカウントし、テーブル数 という名前の列で結果を返します。

方法2:システムテーブルを使用する

MySQL 5.0以降では、sys.tables というシステムテーブルも使用できます。このテーブルには、すべてのデータベースに存在するすべてのテーブルに関する情報が格納されています。

SELECT COUNT(*) AS テーブル数
FROM sys.tables;

一般的に、方法1 を使用する方が推奨されます。これは、INFORMATION_SCHEMA データベースはすべてのデータベースに標準で存在するため、データベース名さえわかればクエリを実行できるからです。一方、sys.tables テーブルはMySQL 5.0以降でのみ使用可能であり、データベース名を取得する追加のステップが必要となります。

補足事項

  • 上記のクエリは、現在のスキーマに存在するテーブルのみをカウントします。すべてのデータベースに存在するすべてのテーブルをカウントするには、WHERE 句を削除する必要があります。
  • テーブル名のプレフィックスを使用して、特定のグループに属するテーブルのみをカウントすることもできます。例えば、すべての t_ で始まるテーブル数をカウントするには、次のようにクエリを変更します。
SELECT COUNT(*) AS テーブル数
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES
WHERE TABLE_SCHEMA = 'データベース名'
AND TABLE_NAME LIKE 't_%';



-- データベース名に "mydb" を置き換える
SELECT COUNT(*) AS テーブル数
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES
WHERE TABLE_SCHEMA = 'mydb';

このクエリを実行すると、次のような出力が得られます。

+---------+
| テーブル数 |
+---------+
|       10 |
+---------+

この例では、現在のデータベースには10個のテーブルが存在します。

以下のコードは、sys.tables システムテーブルを使用して、MySQLサーバー全体に存在するすべてのテーブル数をカウントするクエリを実行する例です。

SELECT COUNT(*) AS テーブル数
FROM sys.tables;
+---------+
| テーブル数 |
+---------+
|      150 |
+---------+

これらのコード例を参考に、状況に合わせてクエリを調整してください。




MySQLでテーブル数をカウントするその他の方法

SHOW TABLES ステートメントは、現在のデータベースに存在するすべてのテーブルの名前を表示します。このステートメントの出力行数をカウントすることで、テーブル数を取得することができます。

SELECT COUNT(*) AS テーブル数
FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES;

この方法は、シンプルな方法ですが、以下の点に注意する必要があります。

  • システムテーブルやビューはカウントされない
  • テーブル名のみが表示され、その他のテーブル情報は取得されない

ADMIN コマンドを使用する

MySQLの ADMIN コマンドは、データベースに関する情報を表示するために使用できます。TABLES コマンドを使用して、現在のデータベースに存在するすべてのテーブルに関する情報を表示することができます。この出力から、テーブル数を手動でカウントすることもできます。

ADMIN TABLES

この方法は、詳細なテーブル情報を確認できるという利点がありますが、手動でカウントする必要があるため、テーブル数が多い場合は非効率的です。

サードパーティ製のツールを使用する

MySQLを管理するためのサードパーティ製のツールの中には、テーブル数をカウントする機能が備わっているものがあります。これらのツールを使用すると、GUI上で簡単にテーブル数をカウントすることができます。

パフォーマンススキーマを使用する

MySQL 5.0.7以降では、パフォーマンススキーマというスキーマが導入されました。このスキーマには、events_statements_summary_by_digest というテーブルがあり、このテーブルを使用して、実行された SHOW TABLES ステートメントの数をカウントすることができます。

SELECT SUM(COUNT_STAR) AS テーブル数
FROM performance_schema.events_statements_summary_by_digest
WHERE SCHEMA_NAME = 'データベース名'
AND DIGEST LIKE '%SHOW TABLES%';

この方法は、複雑で、パフォーマンススキーマが有効化されている必要があるため、あまり一般的ではありません。

  • テーブル数が多い場合は、INFORMATION_SCHEMA データベースまたは sys.tables テーブルを使用するのが最も効率的です。
  • テーブル名のみを知りたい場合は、SHOW TABLES ステートメントを使用するのが簡単です。
  • 詳細なテーブル情報を確認したい場合は、ADMIN コマンドを使用するか、サードパーティ製のツールを使用します。
  • パフォーマンススキーマが有効化されている場合は、events_statements_summary_by_digest テーブルを使用することができます。

上記以外にも、MySQLでテーブル数をカウントする方法はいくつかありますが、紹介した方法は最も一般的によく使用されるものです。


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