【超解説】SQLiteの外部キー制約:名前の取得からトラブル解決まで

2024-05-18

SQLite における外部キー制約の名前を取得する方法

PRAGMA TABLE_INFO を使用する

この方法は、テーブル内のすべての情報を含むため、目的の外部キー制約を見つけるためにデータをフィルタリングする必要があります。

PRAGMA TABLE_INFO([テーブル名]);

出力結果には、列名、データ型、主キー制約情報などが含まれます。外部キー制約の情報は FOREIGN KEY 列に記載されています。

CID     NAME      TYPE        NOT NULL    DEFAULT  PRIMARY KEY    FOREIGN KEY
-------  ---------  -----------  ---------  --------  ------------  ------------
1       id         INTEGER     NOT NULL         PRIMARY KEY     REFERENCES parent_table(id)
2       name       TEXT        NOT NULL

上記の例では、id 列は parent_table テーブルの id 列を参照する外部キー制約を持っています。

SQLite データベースブラウザツールを使用する

SQLite Studio や DBeaver など、視覚的にデータベースを操作できるツールを使用すると、外部キー制約とその名前を簡単に確認できます。

補足

  • SQLite 3.18.0 以降では、PRAGMA FOREIGN_KEY_NAME を使用して外部キー制約の名前を取得できるようになりますが、まだ実験段階の機能です。
  • 外部キー制約の名前は、スキーマの変更時に自動的に更新されないことに注意してください。手動で更新する必要があります。



    -- サンプルデータベースを作成する
    CREATE TABLE parent_table (
      id INTEGER PRIMARY KEY,
      name TEXT
    );
    
    CREATE TABLE child_table (
      id INTEGER PRIMARY KEY,
      parent_id INTEGER NOT NULL,
      FOREIGN KEY (parent_id) REFERENCES parent_table(id)
    );
    
    -- 外部キー制約の名前を取得する
    PRAGMA TABLE_INFO(child_table);
    

    このコードを実行すると、以下の出力が得られます。

    CID     NAME      TYPE        NOT NULL    DEFAULT  PRIMARY KEY    FOREIGN KEY
    -------  ---------  -----------  ---------  --------  ------------  ------------
    1       id         INTEGER     NOT NULL         PRIMARY KEY
    2       parent_id  INTEGER     NOT NULL
    

    FOREIGN KEY 列に child_table テーブルの外部キー制約の名前が表示されます。この例では、外部キー制約の名前は fk_child_parent です。

    このコードはあくまでも例であり、実際の状況に合わせて変更する必要があります。例えば、複数の外部キー制約を持つテーブルの場合は、ループを使用してそれぞれの制約の名前を取得する必要があります。




    SQLite における外部キー制約の名前を取得するその他の方法

    GET_DDL ビューを使用する

    SQLite 3.31.0 以降では、GET_DDL ビューを使用してテーブルのDDLを取得できます。DDLには、外部キー制約とその名前に関する情報が含まれています。

    SELECT * FROM GET_DDL('child_table');
    
    --
    -- Table: child_table
    --
    CREATE TABLE child_table (
        id INTEGER PRIMARY KEY,
        parent_id INTEGER NOT NULL,
        FOREIGN KEY (parent_id) REFERENCES parent_table(id)
    );
    

    出力結果には、FOREIGN KEY 制約の定義とその名前が含まれています。

    SQLite マクロを使用する

    SQLite には、SQLITE_HAS_COLUMNSQLITE_GET_TABLE_COLUMN_NAME などのマクロが用意されています。これらのマクロを使用して、外部キー制約に関する情報を取得することができます。

    -- サンプルマクロ
    BEGIN
        -- 外部キー制約のカウントを取得する
        FOR EACH row IN (
            SELECT count(*) AS cnt
            FROM pragma_table_info('child_table')
            WHERE name LIKE '%FOREIGN KEY%'
        );
            -- 外部キー制約が存在する場合
            IF cnt > 0 THEN
                -- 外部キー制約の名前を取得する
                FOR EACH row IN (
                    SELECT name
                    FROM pragma_table_info('child_table')
                    WHERE name LIKE '%FOREIGN KEY%'
                );
                    -- 取得した名前を出力する
                    RAISE INFO 'Foreign key constraint name: %s', row.name;
                END FOR;
            END IF;
        END FOR;
    END;
    

    このマクロを実行すると、child_table テーブルの外部キー制約の名前が表示されます。

    サードパーティ製のライブラリを使用する

    SQLite を操作するためのサードパーティ製のライブラリの中には、外部キー制約に関する情報を取得できるものがあります。例えば、Python の pysqlite3 ライブラリには、Pragma オブジェクトを使用して foreign_key_list 属性にアクセスする機能があります。

    import sqlite3
    
    conn = sqlite3.connect('database.db')
    pragma = conn.pragma()
    
    foreign_key_list = pragma.foreign_key_list(table_name='child_table')
    
    for row in foreign_key_list:
        print(row[1])  # 外部キー制約の名前
    

    留意点

    • 上記の方法はいずれも、SQLite 3.31.0 以降でのみ使用できます。
    • マクロやライブラリを使用する場合は、その使用方法に関するドキュメントを参照してください。

      sqlite


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      PRAGMA foreign_key_list コマンドを使用するこれは、SQLiteデータベースのすべての外部キーを一覧表示する最も簡単な方法です。以下のコマンドを実行するだけです。このコマンドは、以下の情報を表示します。親テーブルの名前


      PRAGMA foreign_key_listコマンドの使用

      このエラーメッセージは、どの FOREIGN KEY 制約が違反されたのかを特定する情報を含んでいません。これは、複数の FOREIGN KEY 制約を持つテーブルの場合、問題の特定を困難にする可能性があります。この問題を解決するには、次の方法を使用できます。