SQL MERGE ステートメントを使用して SQLite データベースをマージする
複数の SQLite データベースをマージする方法
SQL MERGE ステートメントを使用する
SQLite 3.8.0 以降では、MERGE
ステートメントを使用して複数のデータベースをマージすることができます。MERGE
ステートメントは、INSERT
と UPDATE
を組み合わせたもので、効率的にデータのマージを行うことができます。
MERGE INTO target_table
USING source_table
ON target_table.id = source_table.id
WHEN MATCHED THEN
UPDATE SET target_table.column1 = source_table.column1,
target_table.column2 = source_table.column2
WHEN NOT MATCHED THEN
INSERT (column1, column2) VALUES (source_table.column1, source_table.column2);
この例では、source_table
のデータを target_table
にマージしています。ON
句で、マージする行を指定しています。WHEN MATCHED
句では、target_table
にすでに存在する行を更新する方法を指定しています。WHEN NOT MATCHED
句では、target_table
に存在しない行を挿入する方法を指定しています。
SQLite データベースツールを使用する
SQLite データベースをマージするためのツールがいくつかあります。これらのツールは、GUI を提供して、コマンドラインを使用することなくデータベースをマージすることができます。
これらのツールは、使い方が簡単で、初心者にもおすすめです。
スクリプトを使用する
Python や Ruby などのスクリプト言語を使用して、複数の SQLite データベースをマージすることができます。スクリプトを使用すると、複雑なマージ処理を行うことができます。
以下は、Python を使用して複数の SQLite データベースをマージする例です。
import sqlite3
def merge_databases(source_db_paths, target_db_path):
"""複数の SQLite データベースをマージします。
Args:
source_db_paths: マージする SQLite データベースのファイルパスのリスト
target_db_path: マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス
Returns:
None
"""
# 接続
connection = sqlite3.connect(target_db_path)
cursor = connection.cursor()
# テーブル作成
for source_db_path in source_db_paths:
with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
source_cursor = source_connection.cursor()
for table_name in source_cursor.tables():
create_table_sql = source_cursor.execute("SELECT sql FROM sqlite_master WHERE type='table' AND name='{}'".format(table_name)).fetchone()[0]
cursor.execute(create_table_sql)
# データ挿入
for source_db_path in source_db_paths:
with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
source_cursor = source_connection.cursor()
for table_name in source_cursor.tables():
insert_sql = "INSERT INTO {} ({}) VALUES ({})".format(table_name, ",".join(source_cursor.fetchall()[0]), ",".join(["?" for _ in range(len(source_cursor.fetchall()[0]))]))
for row in source_cursor.execute("SELECT * FROM {}".format(table_name)):
cursor.execute(insert_sql, row)
# コミット
connection.commit()
# 接続解除
connection.close()
if __name__ == "__main__":
# マージする SQLite データベースのファイルパス
source_db_paths = ["path/to/source1.db", "path/to/source2.db"]
# マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス
target_db_path = "path/to/target.db"
# マージ処理実行
merge_databases(source_db_paths, target_db_path)
このスクリプトは、source_db_paths
で指定されたすべての SQLite データベースを target_db_path
にマージします。
-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS target_table (
id INTEGER PRIMARY KEY,
column1 TEXT,
column2 INTEGER
);
-- データ挿入
INSERT INTO target_table (id, column1, column2) VALUES (1, "a", 10);
INSERT INTO target_table (id, column1, column2) VALUES (2, "b", 20);
-- マージ
MERGE INTO target_table
USING (
SELECT * FROM source_table
) AS source_table
ON target_table.id = source_table.id
WHEN MATCHED THEN
UPDATE SET target_table.column1 = source_table.column1,
target_table.column2 = source_table.column2
WHEN NOT MATCHED THEN
INSERT (column1, column2) VALUES (source_table.column1, source_table.column2);
-- 結果確認
SELECT * FROM target_table;
Python スクリプトを使用する
import sqlite3
def merge_databases(source_db_paths, target_db_path):
"""複数の SQLite データベースをマージします。
Args:
source_db_paths: マージする SQLite データベースのファイルパスのリスト
target_db_path: マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス
Returns:
None
"""
# 接続
connection = sqlite3.connect(target_db_path)
cursor = connection.cursor()
# テーブル作成
for source_db_path in source_db_paths:
with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
source_cursor = source_connection.cursor()
for table_name in source_cursor.tables():
create_table_sql = source_cursor.execute("SELECT sql FROM sqlite_master WHERE type='table' AND name='{}'".format(table_name)).fetchone()[0]
cursor.execute(create_table_sql)
# データ挿入
for source_db_path in source_db_paths:
with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
source_cursor = source_connection.cursor()
for table_name in source_cursor.tables():
insert_sql = "INSERT INTO {} ({}) VALUES ({})".format(table_name, ",".join(source_cursor.fetchall()[0]), ",".join(["?" for _ in range(len(source_cursor.fetchall()[0]))]))
for row in source_cursor.execute("SELECT * FROM {}".format(table_name)):
cursor.execute(insert_sql, row)
# コミット
connection.commit()
# 接続解除
connection.close()
if __name__ == "__main__":
# マージする SQLite データベースのファイルパス
source_db_paths = ["path/to/source1.db", "path/to/source2.db"]
# マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス
target_db_path = "path/to/target.db"
# マージ処理実行
merge_databases(source_db_paths, target_db_path)
- [SQLite documentation on MERGE
CSV ファイルを使用してマージする
- 各 SQLite データベースを CSV ファイルにエクスポートします。
- CSV ファイルを結合します。
- 結合した CSV ファイルを SQLite データベースにインポートします。
この方法は、比較的シンプルですが、データ量が多い場合は時間がかかることがあります。
データベース管理ツールを使用する
DB Browser for SQLite や SQLiteStudio などのデータベース管理ツールを使用して、複数の SQLite データベースをマージすることができます。これらのツールは、GUI を提供して、コマンドラインを使用することなくデータベースをマージすることができます。
オンラインツールを使用する
SQLite Merger などのオンラインツールを使用して、複数の SQLite データベースをマージすることができます。これらのツールは、ブラウザ上で動作するため、特別なソフトウェアをインストールする必要はありません。
どの方法を選択するべきか
どの方法を選択するべきかは、データ量、要件、スキルレベルによって異なります。
- データ量が少なく、シンプルなマージを行いたい場合は、SQL MERGE ステートメント を使用する方が良いでしょう。
- データ量が多く、複雑なマージを行いたい場合は、スクリプト や データベース管理ツール を使用する方が良いでしょう。
- 特別なソフトウェアをインストールしたくない場合は、オンラインツール を使用することができます。
database sqlite