SQL MERGE ステートメントを使用して SQLite データベースをマージする

2024-07-27

複数の SQLite データベースをマージする方法

SQL MERGE ステートメントを使用する

SQLite 3.8.0 以降では、MERGE ステートメントを使用して複数のデータベースをマージすることができます。MERGE ステートメントは、INSERTUPDATE を組み合わせたもので、効率的にデータのマージを行うことができます。

MERGE INTO target_table
USING source_table
ON target_table.id = source_table.id
WHEN MATCHED THEN
  UPDATE SET target_table.column1 = source_table.column1,
              target_table.column2 = source_table.column2
WHEN NOT MATCHED THEN
  INSERT (column1, column2) VALUES (source_table.column1, source_table.column2);

この例では、source_table のデータを target_table にマージしています。ON 句で、マージする行を指定しています。WHEN MATCHED 句では、target_table にすでに存在する行を更新する方法を指定しています。WHEN NOT MATCHED 句では、target_table に存在しない行を挿入する方法を指定しています。

SQLite データベースツールを使用する

SQLite データベースをマージするためのツールがいくつかあります。これらのツールは、GUI を提供して、コマンドラインを使用することなくデータベースをマージすることができます。

これらのツールは、使い方が簡単で、初心者にもおすすめです。

スクリプトを使用する

Python や Ruby などのスクリプト言語を使用して、複数の SQLite データベースをマージすることができます。スクリプトを使用すると、複雑なマージ処理を行うことができます。

以下は、Python を使用して複数の SQLite データベースをマージする例です。

import sqlite3

def merge_databases(source_db_paths, target_db_path):
  """複数の SQLite データベースをマージします。

  Args:
    source_db_paths: マージする SQLite データベースのファイルパスのリスト
    target_db_path: マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス

  Returns:
    None
  """

  # 接続
  connection = sqlite3.connect(target_db_path)
  cursor = connection.cursor()

  # テーブル作成
  for source_db_path in source_db_paths:
    with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
      source_cursor = source_connection.cursor()
      for table_name in source_cursor.tables():
        create_table_sql = source_cursor.execute("SELECT sql FROM sqlite_master WHERE type='table' AND name='{}'".format(table_name)).fetchone()[0]
        cursor.execute(create_table_sql)

  # データ挿入
  for source_db_path in source_db_paths:
    with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
      source_cursor = source_connection.cursor()
      for table_name in source_cursor.tables():
        insert_sql = "INSERT INTO {} ({}) VALUES ({})".format(table_name, ",".join(source_cursor.fetchall()[0]), ",".join(["?" for _ in range(len(source_cursor.fetchall()[0]))]))
        for row in source_cursor.execute("SELECT * FROM {}".format(table_name)):
          cursor.execute(insert_sql, row)

  # コミット
  connection.commit()

  # 接続解除
  connection.close()


if __name__ == "__main__":
  # マージする SQLite データベースのファイルパス
  source_db_paths = ["path/to/source1.db", "path/to/source2.db"]

  # マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス
  target_db_path = "path/to/target.db"

  # マージ処理実行
  merge_databases(source_db_paths, target_db_path)

このスクリプトは、source_db_paths で指定されたすべての SQLite データベースを target_db_path にマージします。




-- テーブル作成
CREATE TABLE IF NOT EXISTS target_table (
  id INTEGER PRIMARY KEY,
  column1 TEXT,
  column2 INTEGER
);

-- データ挿入
INSERT INTO target_table (id, column1, column2) VALUES (1, "a", 10);
INSERT INTO target_table (id, column1, column2) VALUES (2, "b", 20);

-- マージ
MERGE INTO target_table
USING (
  SELECT * FROM source_table
) AS source_table
ON target_table.id = source_table.id
WHEN MATCHED THEN
  UPDATE SET target_table.column1 = source_table.column1,
              target_table.column2 = source_table.column2
WHEN NOT MATCHED THEN
  INSERT (column1, column2) VALUES (source_table.column1, source_table.column2);

-- 結果確認
SELECT * FROM target_table;

Python スクリプトを使用する

import sqlite3

def merge_databases(source_db_paths, target_db_path):
  """複数の SQLite データベースをマージします。

  Args:
    source_db_paths: マージする SQLite データベースのファイルパスのリスト
    target_db_path: マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス

  Returns:
    None
  """

  # 接続
  connection = sqlite3.connect(target_db_path)
  cursor = connection.cursor()

  # テーブル作成
  for source_db_path in source_db_paths:
    with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
      source_cursor = source_connection.cursor()
      for table_name in source_cursor.tables():
        create_table_sql = source_cursor.execute("SELECT sql FROM sqlite_master WHERE type='table' AND name='{}'".format(table_name)).fetchone()[0]
        cursor.execute(create_table_sql)

  # データ挿入
  for source_db_path in source_db_paths:
    with sqlite3.connect(source_db_path) as source_connection:
      source_cursor = source_connection.cursor()
      for table_name in source_cursor.tables():
        insert_sql = "INSERT INTO {} ({}) VALUES ({})".format(table_name, ",".join(source_cursor.fetchall()[0]), ",".join(["?" for _ in range(len(source_cursor.fetchall()[0]))]))
        for row in source_cursor.execute("SELECT * FROM {}".format(table_name)):
          cursor.execute(insert_sql, row)

  # コミット
  connection.commit()

  # 接続解除
  connection.close()


if __name__ == "__main__":
  # マージする SQLite データベースのファイルパス
  source_db_paths = ["path/to/source1.db", "path/to/source2.db"]

  # マージ結果を出力する SQLite データベースのファイルパス
  target_db_path = "path/to/target.db"

  # マージ処理実行
  merge_databases(source_db_paths, target_db_path)
  • [SQLite documentation on MERGE



CSV ファイルを使用してマージする

  1. 各 SQLite データベースを CSV ファイルにエクスポートします。
  2. CSV ファイルを結合します。
  3. 結合した CSV ファイルを SQLite データベースにインポートします。

この方法は、比較的シンプルですが、データ量が多い場合は時間がかかることがあります。

データベース管理ツールを使用する

DB Browser for SQLiteSQLiteStudio などのデータベース管理ツールを使用して、複数の SQLite データベースをマージすることができます。これらのツールは、GUI を提供して、コマンドラインを使用することなくデータベースをマージすることができます。

オンラインツールを使用する

SQLite Merger などのオンラインツールを使用して、複数の SQLite データベースをマージすることができます。これらのツールは、ブラウザ上で動作するため、特別なソフトウェアをインストールする必要はありません。

どの方法を選択するべきか

どの方法を選択するべきかは、データ量、要件、スキルレベルによって異なります。

  • データ量が少なく、シンプルなマージを行いたい場合は、SQL MERGE ステートメント を使用する方が良いでしょう。
  • データ量が多く、複雑なマージを行いたい場合は、スクリプトデータベース管理ツール を使用する方が良いでしょう。
  • 特別なソフトウェアをインストールしたくない場合は、オンラインツール を使用することができます。

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