SQL ServerにおけるIF EXISTS THEN 1 ELSE 2のコード例と解説
SQL ServerにおけるIF EXISTS THEN 1 ELSE 2の解説
日本語:
SQL Serverでは、IF EXISTS
構文を使用して、特定のオブジェクトが存在するかどうかをチェックすることができます。この構文は、条件文(IF-THEN-ELSE)と組み合わせて、オブジェクトが存在するかどうかによって異なる値を返すことができます。
例:
IF EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_NAME = 'MyTable')
BEGIN
-- テーブルが存在する場合は、1を返す
SELECT 1;
END
ELSE
BEGIN
-- テーブルが存在しない場合は、2を返す
SELECT 2;
END;
解説:
IF EXISTS
: このキーワードは、括弧内のサブクエリが結果を返すかどうかをチェックします。- サブクエリ: このサブクエリは、指定されたテーブルやオブジェクトが存在するかどうかを調べます。
BEGIN
とEND
: これらは、条件文のブロックを定義します。SELECT 1
とSELECT 2
: これらのステートメントは、それぞれ条件が真または偽の場合に返される値を指定します。
用途:
- オブジェクトが存在するかどうかをチェックして、それに応じて異なる処理を実行する。
- データベースの構成や状態に基づいて、異なる結果を返す。
- 条件に基づいて、異なる値を返す関数やプロシージャを作成する。
注意点:
IF EXISTS
は、サブクエリが結果を返すかどうかをチェックするだけで、実際のデータは返しません。BEGIN
とEND
は、条件文のブロックを定義するために必須です。- 条件文のブロック内では、複数のSQLステートメントを実行することができます。
コード例:
-- テーブルが存在するかどうかをチェックする
IF EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_NAME = 'MyTable')
BEGIN
-- テーブルが存在する場合は、1を返す
SELECT 1;
END
ELSE
BEGIN
-- テーブルが存在しない場合は、2を返す
SELECT 2;
END;
-- ストアドプロシージャが存在するかどうかをチェックする
IF EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.ROUTINES WHERE ROUTINE_TYPE = 'PROCEDURE' AND ROUTINE_NAME = 'MyProcedure')
BEGIN
-- ストアドプロシージャが存在する場合は、1を返す
SELECT 1;
END
ELSE
BEGIN
-- ストアドプロシージャが存在しない場合は、2を返す
SELECT 2;
END;
-- ビューが存在するかどうかをチェックする
IF EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.VIEWS WHERE VIEW_NAME = 'MyView')
BEGIN
-- ビューが存在する場合は、1を返す
SELECT 1;
END
ELSE
BEGIN
-- ビューが存在しない場合は、2を返す
SELECT 2;
END;
各コード例の説明:
- 最初の例: テーブル
MyTable
が存在するかどうかをチェックします。 - 2番目の例: ストアドプロシージャ
MyProcedure
が存在するかどうかをチェックします。 - 3番目の例: ビュー
MyView
が存在するかどうかをチェックします。
CASE式
CASE式を使用して、条件に基づいて異なる値を返すことができます。
SELECT CASE WHEN EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_NAME = 'MyTable') THEN 1 ELSE 2 END;
COALESCE関数
COALESCE関数は、複数の値の最初の非NULL値を返します。これを利用して、オブジェクトが存在する場合には1を、存在しない場合には2を返すことができます。
SELECT COALESCE((SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_NAME = 'MyTable'), 2);
IIF関数
IIF関数は、条件に基づいて2つの値のどちらかを返します。
SELECT IIF(EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_NAME = 'MyTable'), 1, 2);
ユーザー定義関数
ユーザー定義関数を作成し、その中でオブジェクトの存在をチェックして、それに応じて異なる値を返すことができます。
CREATE FUNCTION CheckObjectExists (@ObjectName VARCHAR(MAX))
RETURNS INT
AS
BEGIN
DECLARE @Exists INT;
SELECT @Exists = CASE WHEN EXISTS (SELECT 1 FROM INFORMATION_SCHEMA.TABLES WHERE TABLE_NAME = @ObjectName) THEN 1 ELSE 2 END;
RETURN @Exists;
END;
SELECT dbo.CheckObjectExists('MyTable');
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