SQLで時間なしの日付を選択する方法 (日本語)

2024-08-27

SQL Server 2005などのデータベースで、時間成分を含まない日付のみを抽出したい場合、以下の方法を使用します。

DATEPART関数を使用する

  • DATEPART関数を使用して、日付の年、月、日を個別に取得し、それを結合します。
SELECT DATEPART(year, date_column) + '-' + DATEPART(month, date_column) + '-' + DATEPART(day, date_column) AS date_without_time
FROM your_table;
  • date_columnは、日付と時刻を含む列の名前です。
  • date_without_timeは、時間なしの日付を格納する新しい列の名前です。

CONVERT関数を使用する

  • CONVERT関数を使用して、日付の形式を指定し、時間成分を省略します。
SELECT CONVERT(DATE, date_column) AS date_without_time
FROM your_table;
  • DATEは、日付のみの形式を指定します。

CAST関数を使用する

SELECT CAST(date_column AS DATE) AS date_without_time
FROM your_table;

例:

CREATE TABLE my_table (
    id INT PRIMARY KEY,
    date_column DATETIME
);

INSERT INTO my_table (id, date_column)
VALUES (1, '2023-12-31 12:34:56');

SELECT * FROM my_table;

上記のテーブルに対して、時間なしの日付を抽出するには、以下のようにします。

-- DATEPART関数を使用
SELECT DATEPART(year, date_column) + '-' + DATEPART(month, date_column) + '-' + DATEPART(day, date_column) AS date_without_time
FROM my_table;

-- CONVERT関数を使用
SELECT CONVERT(DATE, date_column) AS date_without_time
FROM my_table;

-- CAST関数を使用
SELECT CAST(date_column AS DATE) AS date_without_time
FROM my_table;



SQLで日付のみ抽出する方法:コード例の詳細解説

コード例1: DATEPART関数による抽出

SELECT DATEPART(year, date_column) + '-' + DATEPART(month, date_column) + '-' + DATEPART(day, date_column) AS date_without_time
FROM your_table;
  • DATEPART(year, date_column): date_columnから年を取得します。
  • + '-' +: 取得した年、月、日をハイフンで連結し、一つの文字列として日付を表現します。
  • AS date_without_time: 結果の列にdate_without_timeという名前を付けます。

このコードのメリット:

  • 柔軟性が高い: 年、月、日の部分を自由に加工したり、別の文字で連結したりできます。
  • 標準的な関数: 多くのデータベースシステムでDATEPART関数がサポートされています。

デメリット:

  • 文字列操作が必要: 日付を文字列として扱い、連結する処理が必要になります。
  • 性能: 複数の関数呼び出しと文字列操作を行うため、大量のデータに対して実行する場合、パフォーマンスが若干低下する可能性があります。

コード例2: CONVERT関数による抽出

SELECT CONVERT(DATE, date_column) AS date_without_time
FROM your_table;
  • CONVERT(DATE, date_column): date_columnの日時データをDATE型に変換します。DATE型は時間成分を持たない日付のみを表すため、自動的に時間部分が切り捨てられます。
  • シンプル: 一つの関数呼び出しで日付のみを抽出できます。
  • 効率性: DATEPART関数と比較して、より効率的に処理できます。
SELECT CAST(date_column AS DATE) AS date_without_time
FROM your_table;
  • CAST(date_column AS DATE): CONVERT関数と同様に、date_columnの日時データをDATE型に変換します。
  • CONVERT関数とほぼ同じ: 働きはCONVERT関数とほとんど変わりません。

どの方法を選ぶべきか?

  • シンプルさ: CONVERT関数やCAST関数は、記述が簡単で分かりやすいです。
  • 柔軟性: DATEPART関数は、日付の各部分を個別に操作したい場合に便利です。
  • 性能: 大量のデータを扱う場合は、CONVERT関数やCAST関数の方が効率が良い場合があります。

一般的には、CONVERT関数またはCAST関数が推奨されます。 これらの関数は、シンプルで効率的であり、多くのデータベースシステムでサポートされています。

  • 日付のフォーマット: CONVERT関数やCAST関数では、DATE型に変換することで、システムのデフォルトの日付フォーマットで結果が返されます。
  • 異なるデータベースシステム: 他のデータベースシステム(MySQLなど)では、日付操作の関数が異なる場合があります。
  • インデックス: date_columnにインデックスが設定されている場合、CONVERT関数やCAST関数を使用することで、インデックスを有効活用できる可能性があります。
  • パフォーマンスチューニング: 大量のデータを扱う場合は、実行計画を確認し、必要に応じてインデックスを作成したり、クエリを最適化したりすることで、パフォーマンスを向上させることができます。



SQLで日付のみ抽出する代替方法

これまで、DATEPART関数、CONVERT関数、CAST関数を使った日付抽出について解説してきましたが、他にも様々な方法で日付のみを抽出することができます。

サブクエリを利用した方法

SELECT * 
FROM your_table
WHERE date_column IN (
  SELECT CONVERT(DATE, date_column)
  FROM your_table
);
  • 解説:
    • 内側のサブクエリで、date_columnDATE型に変換し、日付のみの集合を作成します。
    • 外側のクエリで、元のテーブルから日付がサブクエリの結果に含まれるレコードを抽出します。
    • 他の条件と組み合わせる際に便利です。

日付範囲指定

SELECT *
FROM your_table
WHERE date_column >= '2023-12-31'
  AND date_column < '2024-01-01';
  • 解説:
    • 指定した日付の範囲内に含まれるレコードを抽出します。
    • 範囲の開始時刻は0時、終了時刻は0時直前とすることで、その日の日付のみを抽出できます。

関数によるフォーマット

SELECT FORMAT(date_column, 'yyyy-MM-dd')
FROM your_table;
  • 解説:
    • FORMAT関数を使用して、日付を指定したフォーマットで表示します。
    • データベースシステムによって、利用できるフォーマットが異なります。

文字列操作関数

SELECT LEFT(CONVERT(VARCHAR, date_column, 120), 10)
FROM your_table;
  • 解説:
    • 日付を文字列に変換し、左から10文字を抽出することで、年月日部分だけを取得します。
    • CONVERT関数のスタイル120は、YYYY-MM-DD形式で日付を文字列に変換します。
  • 柔軟性: サブクエリや日付範囲指定は、他の条件と組み合わせやすいです。
  • パフォーマンス: 大量データを扱う場合は、インデックスや実行計画を考慮する必要があります。
  • データベースシステム: 使用しているデータベースシステムによって、サポートされる関数が異なります。

一般的には、CONVERT関数またはCAST関数が推奨されます。 しかし、特定の状況下では、他の方法の方が適している場合があります。

注意点:

  • データベースシステムのバージョン: 古いバージョンのデータベースシステムでは、一部の関数がサポートされていない場合があります。
  • データ型: 日付のデータ型がDATETIME型でない場合は、適切な型変換が必要になります。
  • パフォーマンス: 複雑なクエリや大量のデータに対しては、インデックスを作成したり、クエリを最適化したりすることで、パフォーマンスを向上させることができます。

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