【超解説】MySQLのループ処理を極める!FORループ、WHILEループ、ストアドプロシージャなどを駆使した高度なテクニック
MySQLにおけるFORループの例:詳細解説
LOOP構文
MySQLでは、LOOP
とEND LOOP
で囲まれたブロック内に処理を記述することでFORループを作成します。ループ変数は、SET
ステートメントを使用してループの開始値と終了値を設定します。
-- 1から10までの整数をループで表示する例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE test_loop()
BEGIN
SET loop_counter = 1;
LOOP
SELECT loop_counter;
SET loop_counter = loop_counter + 1;
IF loop_counter > 10 THEN
LEAVE LOOP;
END IF;
END LOOP;
END $$
DELIMITER ;
CALL test_loop();
REPEAT
構文を使用すると、ループ条件がFALSE
になるまで処理を繰り返すことができます。
-- 特定の文字列が現れるまでループする例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE test_repeat()
BEGIN
SET search_string = '特定の文字列';
REPEAT
SELECT * FROM my_table;
IF FIND_IN_SET(search_string, column_value) THEN
LEAVE REPEAT;
END IF;
UNTIL NOT FOUND_ROW();
END $$
DELIMITER ;
CALL test_repeat();
FOR EACH
構文は、カーソルを使用して結果セットの各行に対して処理を実行する場合に便利です。
-- customersテーブルのすべての顧客に対して処理を実行する例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE process_customers()
BEGIN
FOR EACH customer_row IN SELECT * FROM customers
DO
-- 各顧客に対して処理を実行
SELECT customer_row.id, customer_row.name;
END FOR;
END $$
DELIMITER ;
CALL process_customers();
ストアドプロシージャとFORループの組み合わせ
FORループは、ストアドプロシージャ内で複雑な処理を分割するために有効です。ストアドプロシージャを呼び出すことで、ループを再利用したり、他の処理と組み合わせたりすることができます。
注意点
- ループ条件を適切に設定しないと、無限ループが発生する可能性があります。
- ループ内でデータベースを更新する場合は、トランザクション処理を適切に使用する必要があります。
- 複雑なループ処理の場合は、パフォーマンスを考慮する必要があります。
上記以外にも、MySQLには様々なループ処理を実行するための方法があります。それぞれの状況に合わせて適切な方法を選択することで、効率的かつ柔軟なプログラムを作成することができます。
MySQLにおけるFORループのサンプルコード
-- 1から10までの整数をループで表示する例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE test_loop()
BEGIN
SET loop_counter = 1;
LOOP
SELECT loop_counter;
SET loop_counter = loop_counter + 1;
IF loop_counter > 10 THEN
LEAVE LOOP;
END IF;
END LOOP;
END $$
DELIMITER ;
CALL test_loop();
出力:
1
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3
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6
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8
9
10
特定の文字列が現れるまでループ
-- 特定の文字列が現れるまでループする例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE test_repeat()
BEGIN
SET search_string = '特定の文字列';
REPEAT
SELECT * FROM my_table;
IF FIND_IN_SET(search_string, column_value) THEN
LEAVE REPEAT;
END IF;
UNTIL NOT FOUND_ROW();
END $$
DELIMITER ;
CALL test_repeat();
customersテーブルのすべての顧客に対して処理を実行
-- customersテーブルのすべての顧客に対して処理を実行する例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE process_customers()
BEGIN
FOR EACH customer_row IN SELECT * FROM customers
DO
-- 各顧客に対して処理を実行
SELECT customer_row.id, customer_row.name;
END FOR;
END $$
DELIMITER ;
CALL process_customers();
-- ストアドプロシージャとFORループを組み合わせる例
DELIMITER $$
CREATE PROCEDURE process_orders(customer_id INT)
BEGIN
DECLARE order_cursor CURSOR FOR SELECT * FROM orders WHERE customer_id = customer_id;
DECLARE CONTINUE HANDLER FOR SQLSTATE '02000' SET done = TRUE;
OPEN order_cursor;
done: LOOP
FETCH order_cursor INTO order_id, order_date, order_amount;
IF done THEN
LEAVE done;
END IF;
-- 各注文に対して処理を実行
SELECT order_id, order_date, order_amount;
END LOOP;
CLOSE order_cursor;
END $$
DELIMITER ;
-- すべての顧客の注文を処理する
CALL process_orders(1);
CALL process_orders(2);
CALL process_orders(3);
その他のFORループの例
- 特定の条件を満たす行に対して処理を実行する
- 複数のテーブルからデータを結合して処理する
- 集計処理を実行する
これらのサンプルコードを参考に、様々な状況に合わせてFORループを活用してください。
MySQLにおけるループ処理のその他の方法
WHILE
ループは、条件が真の場合に処理を繰り返し実行します。ループ条件を適切に設定しないと、無限ループが発生する可能性があるため注意が必要です。
-- 特定の条件を満たすまでループする例
SELECT * FROM my_table
WHERE status = '処理中';
WHILE FOUND_ROW() DO
-- 処理を実行
UPDATE my_table
SET status = '完了'
WHERE id = LAST_INSERT_ID();
-- 次の行を処理
FETCH;
END WHILE;
カーソルを使用すると、結果セットの行を1行ずつ処理することができます。ループ内でカーソルを操作することで、様々な処理を実行できます。
-- customersテーブルのすべての顧客に対して処理を実行する例
DECLARE customer_cursor CURSOR FOR SELECT * FROM customers;
OPEN customer_cursor;
FETCH customer_cursor INTO customer_id, customer_name;
WHILE FOUND_ROW() DO
-- 各顧客に対して処理を実行
SELECT customer_id, customer_name;
-- 次の行を処理
FETCH customer_cursor;
END WHILE;
CLOSE customer_cursor;
レクリカーション
再帰呼び出しを使用して、階層構造データを処理する場合などに有効です。
-- 特定のディレクトリツリー内のすべてのファイルを再帰的に表示する例
CREATE PROCEDURE list_files(directory_path VARCHAR(255))
BEGIN
DECLARE file_cursor CURSOR FOR SELECT * FROM file_table WHERE directory_path = directory_path;
OPEN file_cursor;
FETCH file_cursor INTO file_id, file_name;
WHILE FOUND_ROW() DO
-- ファイル情報を表示
SELECT file_id, file_name;
-- サブディレクトリ内のファイルを再帰的に表示
CALL list_files(file_name);
-- 次の行を処理
FETCH file_cursor;
END WHILE;
CLOSE file_cursor;
END $$
DELIMITER ;
CALL list_files('/var/www/html');
ストアドプロシージャ
複雑な処理を複数のストアドプロシージャに分割することで、プログラムをよりモジュール化し、保守性を向上させることができます。
トリガー
INSERT、UPDATE、DELETEなどの操作が発生した際に自動的に実行されるトリガーを使用することで、データ更新に伴う処理を自動化することができます。
mysql for-loop