特権の少ないユーザーのための安全なデータベースアクセス: MySQL/MariaDB で列更新権限を制限する方法

2024-06-19

MySQL/MariaDB で特定のテーブルの1つの列の更新権限を制限する方法

方法1:COLUMN_PRIVILEGES テーブルを使用する

この方法は、MySQL 5.7以降で利用可能です。COLUMN_PRIVILEGES テーブルを使用して、特定の列に対する更新権限を付与します。

-- user_name に更新を許可する列を指定して、UPDATE 権限を付与します
GRANT UPDATE(`column_name`) ON `database_name`.`table_name` TO `user_name`;

例:

-- 'user1' に 'users' テーブルの 'email' 列の更新を許可します
GRANT UPDATE(`email`) ON `mydb`.`users` TO `user1`;

方法2:GRANT オプションを使用する

この方法は、すべての MySQL バージョンで使用できますが、COLUMN_PRIVILEGES テーブルを使用する方法よりも詳細な制御を提供します。

-- user_name に特定の列に対する更新権限を付与します
GRANT UPDATE(column_name) ON database_name.table_name TO user_name;
-- 'user1' に 'users' テーブルの 'email' 列と 'phone' 列の更新を許可します
GRANT UPDATE(`email`, `phone`) ON `mydb`.`users` TO `user1`;

注意事項:

  • 上記のいずれの方法を使用する場合でも、user_name には、更新を許可するユーザーの名前を、database_name にはデータベースの名前、table_name にはテーブルの名前を、column_name には更新を許可する列の名前を置き換える必要があります。
  • ユーザーに権限を付与する前に、そのユーザーに必要な他の権限が付与されていることを確認してください。たとえば、ユーザーが列を更新できるようにするには、SELECT 権限も必要です。
  • GRANT コマンドの詳細については、MySQL/MariaDB のドキュメントを参照してください。

補足:

  • 上記の方法では、更新操作のみを制限します。挿入や削除操作を制限するには、INSERT および DELETE 権限をそれぞれ調整する必要があります。
  • より高度なアクセス制御が必要な場合は、ロールを使用して権限を割り当てることもできます。



方法1:COLUMN_PRIVILEGES テーブルを使用する

-- データベース 'mydb' に接続します
USE mydb;

-- 'user1' ユーザーを作成します
CREATE USER 'user1'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';

-- 'user1' ユーザーに 'users' テーブルの 'email' 列の更新権限を付与します
GRANT UPDATE(`email`) ON `users` TO `user1`;

-- 権限が付与されたことを確認します
SHOW GRANTS FOR `user1`@'localhost';

方法2:GRANT オプションを使用する

-- データベース 'mydb' に接続します
USE mydb;

-- 'user1' ユーザーを作成します
CREATE USER 'user1'@'localhost' IDENTIFIED BY 'password';

-- 'user1' ユーザーに 'users' テーブルの 'email' 列と 'phone' 列の更新権限を付与します
GRANT UPDATE(`email`, `phone`) ON `users` TO `user1`;

-- 権限が付与されたことを確認します
SHOW GRANTS FOR `user1`@'localhost';

注:

  • 上記のコードは、MySQL 8.0以降で実行することを想定しています。古いバージョンの MySQL を使用している場合は、必要に応じて構文を調整する必要があります。
  • パスワード 'password' は、安全なパスワードに置き換える必要があります。



MySQL/MariaDB で特定のテーブルの1つの列の更新権限を制限するその他の方法

トリガーを使用して、列が更新される前にチェックを実行し、更新を許可するかどうかを決定できます。この方法は、複雑なロジックを実装する必要がある場合に役立ちます。

ビューを使用する:

更新可能なビューを作成して、特定の列を表示できます。ユーザーはこのビューに対してのみ更新権限を付与され、元の表を直接更新することはできません。

代替キーを使用して、列の一意性を保証できます。これにより、ユーザーが同じ値で複数の行を更新することを防ぐことができます。

チェック制約を使用して、列の値が特定の条件を満たしていることを確認できます。これにより、ユーザーが無効な値を列に更新することを防ぐことができます。

ストアドプロシージャを使用して、列の更新を制御するロジックをカプセル化できます。この方法は、複雑な更新ロジックを実装する必要がある場合に役立ちます。

  • シンプルで直感的な方法は、GRANT オプションを使用することです。
  • よりきめ細かな制御が必要な場合は、COLUMN_PRIVILEGES テーブルを使用する方法を検討してください。
  • 複雑なロジックを実装する必要がある場合は、トリガービューストアドプロシージャなどの方法を使用することができます。

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