ステップバイステップガイド:MariaDBマルチソースレプリケーション環境から不要なConnection_nameを削除する方法

2024-06-13

マルチソースレプリケーションにおけるMariaDBの特定のConnection_nameの削除方法

このチュートリアルでは、マルチソースレプリケーション環境において、MariaDBスレーブサーバーから特定のConnection_nameを削除する方法を説明します。

前提条件

  • MariaDBスレーブサーバーが実行されている
  • 削除対象のConnection_nameの情報を持っている

手順

  1. stop slaveコマンドを実行
STOP SLAVE;
  1. CHANGE MASTER TOコマンドを使用して、削除対象のConnection_nameを設定していないマスタサーバーに切り替える
CHANGE MASTER TO
  MASTER_HOST='<master_server_host>',
  MASTER_USER='<master_user>',
  MASTER_PASSWORD='<master_password>',
  MASTER_PORT=<master_server_port>,
  MASTER_LOG_FILE='<master_log_file>',
  MASTER_LOG_POS=<master_log_pos>;
  1. SLAVE_IGNORE_SERVER_IDオプションを使用して、削除対象のConnection_nameに対応するサーバーIDを無視するように設定する
SET GLOBAL slave_ignore_server_id=<server_id_to_ignore>;
  1. RESET SLAVEコマンドを実行
RESET SLAVE;
  1. START SLAVEコマンドを実行して、レプリケーションを再開する
START SLAVE;

説明

上記のステップは、以下の操作を行います。

  1. stop slaveコマンド は、スレーブサーバーのレプリケーションスレッドを停止します。
  2. CHANGE MASTER TOコマンド は、スレーブサーバーがレプリケーションを行うマスタサーバーを変更します。この場合、削除対象のConnection_nameを設定していないマスタサーバーに切り替えます。
  3. SLAVE_IGNORE_SERVER_IDオプション は、スレーブサーバーが特定のサーバーIDからのレプリケーション要求を無視するように設定します。この場合、削除対象のConnection_nameに対応するサーバーIDを無視するように設定します。

注意事項

  • 上記の手順を実行する前に、必ずバックアップを取っておいてください。
  • 複数のConnection_nameを削除する場合は、上記の手順をそれぞれの実行する必要があります。



    CREATE USER 'replication_user'@'%' IDENTIFIED BY 'replication_password';
    GRANT REPLICATION SLAVE ON *.* TO 'replication_user'@'%';
    FLUSH PRIVILEGES;
    

    スレーブサーバーの設定

    CHANGE MASTER TO
      MASTER_HOST='<master_server_host>',
      MASTER_USER='replication_user',
      MASTER_PASSWORD='replication_password',
      MASTER_PORT=<master_server_port>,
      MASTER_LOG_FILE='<master_log_file>',
      MASTER_LOG_POS=<master_log_pos>;
    
    START SLAVE;
    

    Connection_nameの削除

    STOP SLAVE;
    
    DELETE FROM mysql.slave_master_info
    WHERE Connection_name = '<connection_name>';
    
    RESET SLAVE;
    
    START SLAVE;
    

    上記のコードは、マスタサーバーでレプリケーションユーザーを作成し、権限を付与します。

    上記のコードは、スレーブサーバーでCHANGE MASTER TOコマンドを使用してマスタサーバーを設定し、START SLAVEコマンドを実行してレプリケーションを開始します。

    上記のコードは、STOP SLAVEコマンドでレプリケーションを停止し、DELETE FROM mysql.slave_master_infoステートメントを使用してmysql.slave_master_infoテーブルからConnection_nameを削除します。その後、RESET SLAVEコマンドでレプリケーション状態をリセットし、START SLAVEコマンドでレプリケーションを再開します。

    • 上記のコードはあくまで一例であり、環境に合わせて変更する必要があります。



    マルチソースレプリケーションにおけるMariaDBの特定のConnection_nameの削除方法:代替方法

    方法 1:mysql.rds_reset_external_source_for_channelプロシージャを使用する

    この方法は、Amazon RDS for MySQLを使用している場合にのみ適用されます。

    CALL mysql.rds_reset_external_source_for_channel('<channel_name>');
    

    方法 2:RESET SLAVE ALLコマンドを使用する

    この方法は、すべてのConnection_nameを削除します。

    RESET SLAVE ALL;
    
    • 方法 1を使用する場合は、削除対象のConnection_nameに対応するチャネル名を指定する必要があります。
    • 方法 2を使用する場合は、すべてのConnection_nameが削除されるため、注意が必要です。

      上記の情報に加えて、以下の点にも注意する必要があります。


        mysql replication mariadb


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