【初心者向け】MySQL/MariaDBで結合時のフィールド変換を徹底解説！サンプルコード付き

MySQL/MariaDB で結合時にフィールドを文字列に変換する方法

CONCAT関数は、複数の文字列を結合する関数です。構文は以下の通りです。

CONCAT(arg1, arg2, ..., argN)

ここで、arg1、arg2、... argN は結合したい文字列です。

以下、結合時にフィールドを文字列に変換する具体的な例をいくつかご紹介します。

例1：数値型フィールドを文字列型に変換する

次の例では、customers テーブルと orders テーブルを結合し、customer_id フィールドと order_id フィールドを結合して表示します。customer_id フィールドは数値型ですが、CONCAT関数を使用して文字列に変換することで、エラーを回避しています。

SELECT customers.name, orders.order_id
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = CONCAT('C', orders.customer_id);

例2：複数のフィールドを結合して文字列を作成する

次の例では、customers テーブルと orders テーブルを結合し、customer_id フィールド、first_name フィールド、last_name フィールドを結合して文字列を作成します。

SELECT CONCAT(orders.customer_id, '-', customers.first_name, ' ', customers.last_name) AS customer_info
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

例3：IFNULL関数を使用してNULL値を処理する

SELECT CONCAT(orders.customer_id, '-', IFNULL(customers.first_name, ''), ' ', IFNULL(customers.last_name, '')) AS customer_info
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

これらの例はほんの一例です。状況に応じて、さまざまな方法でCONCAT関数を使用することができます。

補足

• CONCAT関数は、MySQL 5.0以降で使用できます。
• CONCAT関数以外にも、FORMAT関数やSTR関数を使用して、フィールドを文字列に変換することができます。
• 結合する列のデータ型が一致している場合は、CONCAT関数を使用する必要はありません。

例：顧客情報と注文情報を結合して表示

この例では、customers テーブルと orders テーブルを結合し、顧客情報と注文情報を結合して表示します。

テーブル定義

CREATE TABLE customers (
  customer_id INT PRIMARY KEY,
  first_name VARCHAR(50) NOT NULL,
  last_name VARCHAR(50) NOT NULL
);

CREATE TABLE orders (
  order_id INT PRIMARY KEY,
  customer_id INT NOT NULL,
  FOREIGN KEY (customer_id) REFERENCES customers(customer_id)
);

データ挿入

INSERT INTO customers (customer_id, first_name, last_name)
VALUES
  (1, 'John', 'Doe'),
  (2, 'Jane', 'Smith'),
  (3, 'Peter', 'Jones');

INSERT INTO orders (order_id, customer_id)
VALUES
  (1, 1),
  (2, 1),
  (3, 2),
  (4, 3);

クエリ

SELECT
  CONCAT(orders.customer_id, '-', customers.first_name, ' ', customers.last_name) AS customer_info,
  orders.order_id
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

結果

customer_info | order_id
-------------+----------
1-John Doe   | 1
1-John Doe   | 2
2-Jane Smith | 3
3-Peter Jones | 4

説明

このクエリは、以下の処理を実行します。

1. customers テーブルと orders テーブルを customer_id 列で結合します。
2. 結合された結果から、以下の列を選択します。
   • orders.order_id: 注文ID
3. 選択した列を customer_info および order_id という名前の列として表示します。

ポイント

• この例では、CONCAT関数を使用して、customer_id、first_name、last_name フィールドの値を結合して顧客情報を作成しています。
• IFNULL関数を使用して、NULL値を空文字に置き換えることもできます。

このサンプルコードを参考に、状況に合わせて結合時のフィールド変換を自由に行ってみてください。

MySQL/MariaDB で結合時にフィールドを文字列に変換するその他の方法

CAST関数を使用する

CAST(value AS data_type)

ここで、value は変換する値、data_type は変換先のデータ型です。

以下、CAST関数を使用してフィールドを文字列に変換する例です。

SELECT CAST(customers.customer_id AS CHAR) AS customer_id, orders.order_id
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

このクエリは、customers.customer_id フィールドを CHAR 型に変換してから結合を実行します。

SUBSTRING_INDEX関数を使用する

SUBSTRING_INDEX関数は、文字列の一部を抽出する関数です。構文は以下の通りです。

SUBSTRING_INDEX(string, delimiter, count)

ここで、string は抽出する文字列、delimiter は抽出対象の区切り文字、count は抽出する部分のインデックスです。

SELECT SUBSTRING_INDEX(customers.customer_id, 'C', 1) AS customer_id, orders.order_id
FROM customers
JOIN orders
ON customers.customer_id = orders.customer_id;

各方法の比較

状況に応じて、最適な方法を選択してください。