Cookie、WebSockets、Service Workers…クライアントサイドでデータを扱うテクニック大公開!
クライアントサイドブラウザデータベース:オプションと詳細解説
従来は、クライアントサイドのデータ保存といえば、クッキーやローカルストレージが一般的でした。しかし、これらの技術にはそれぞれ制限があり、複雑なアプリケーションでの利用には適していません。
そこで近年注目を集めているのが、Web StorageとIndexedDBという新しい技術です。これらの技術は、より多くのデータを保存し、より複雑なクエリを実行することができます。
以下では、クライアントサイドブラウザデータベースの代表的なオプションと、それぞれの詳細について解説します。
Web Storage
Web Storageは、localStorageとsessionStorageの2つのAPIで構成されています。
- localStorage: ブラウザが閉じられるまでデータを保存します。
Web Storageは、キーと値のペアを保存するシンプルなAPIです。データは文字列としてのみ保存できますが、JSON.stringifyを使用してオブジェクトを保存することもできます。
Web Storageは、以下の利点があります。
- 非常に使いやすい
- すべてのブラウザでサポートされている
一方、以下の欠点もあります。
- 保存できるデータ量が少ない(localStorageは5MB、sessionStorageは1MB程度)
- データを暗号化できない
IndexedDB
IndexedDBは、より高度なクライアントサイドブラウザデータベースです。オブジェクトストアと呼ばれる構造を使用してデータを保存し、インデックスを使用して高速な検索を可能にします。
IndexedDBは、以下の利点があります。
- 大量のデータを保存できる
- 複雑なクエリを実行できる
- Web Storageよりも複雑
上記以外にも、いくつかのクライアントサイドブラウザデータベースオプションがあります。
- IDB Camp: IndexedDBをより使いやすくするためのライブラリ
- PouchDB: JavaScript用のオープンソースNoSQLデータベース
- WebSQL: 古いブラウザ向けのIndexedDBの代替技術
どのオプションを選ぶべきか?
最適なオプションは、アプリケーションのニーズによって異なります。
- シンプルなデータ保存: Web Storageがおすすめです。
- 大量のデータを保存する必要がある場合、または複雑なクエリを実行する必要がある場合は、IndexedDBがおすすめです。
- 使いやすさを重視する場合は、IDB Campのようなライブラリを使用することを検討してください。
プラグイン
さらに、クライアントサイドブラウザデータベースの機能を拡張するプラグインもいくつかあります。
- Web Storage Persistent: localStorageデータを永続的に保存するプラグイン
- IndexedDB GUI: IndexedDBデータベースを視覚的に管理できるプラグイン
// localStorageにデータを保存
localStorage.setItem('name', 'John Doe');
localStorage.setItem('age', 30);
// localStorageからデータを取得
const name = localStorage.getItem('name');
const age = localStorage.getItem('age');
console.log(name, age); // John Doe 30
// localStorageからデータを削除
localStorage.removeItem('name');
// IndexedDBデータベースを開く
const db = indexedDB.open('myDatabase', 1);
// データベースが開いたら、オブジェクトストアを作成する
db.onupgradeneeded = function(event) {
const objectStore = event.target.result.createObjectStore('users', {
keyPath: 'id'
});
};
// データベースが開いたら、操作を実行する
db.onsuccess = function(event) {
const tx = event.target.result.transaction('users', 'readwrite');
const objectStore = tx.objectStore('users');
// データを保存
objectStore.add({ id: 1, name: 'John Doe', age: 30 });
// データを取得
objectStore.get(1).then(function(user) {
if (user) {
console.log(user.name, user.age); // John Doe 30
} else {
console.log('User not found');
}
});
};
クライアントサイドブラウザデータベース以外の代替手段
サーバーサイドストレージ
最も一般的な方法は、サーバーサイドでデータを保存することです。これには、以下のようなデータベース技術を使用することができます。
- MySQL
- PostgreSQL
- MongoDB
- Microsoft SQL Server
サーバーサイドストレージは、以下の利点があります。
- データを安全に保存できる
- クライアントサイドブラウザデータベースよりもネットワークレイテンシが大きくなる
- アプリケーションの複雑性が増す
ハイブリッドアプローチ
クライアントサイドブラウザデータベースとサーバーサイドストレージを組み合わせることもできます。このアプローチは、以下の場合に役立ちます。
- データをオフラインで利用できるようにする必要がある
- ユーザーインターフェースを高速化する必要がある
このアプローチでは、よく使用するデータをクライアントサイドに保存し、それ以外のデータをサーバーサイドに保存します。
上記以外にも、いくつかの代替手段があります。
- Cookie: 小さなデータ量を保存するために使用できます。
- WebSockets: クライアントとサーバー間のリアルタイム通信を可能にします。
- Service Workers: オフラインでのデータ同期やプッシュ通知などの機能を提供します。
- 大量のデータを安全に保存する必要がある場合は、サーバーサイドストレージがおすすめです。
- データをオフラインで利用できるようにする必要がある場合は、ハイブリッドアプローチがおすすめです。
- 小さなデータ量を保存する必要がある場合は、Cookieがおすすめです。
- クライアントとサーバー間のリアルタイム通信が必要な場合は、WebSocketsがおすすめです。
- オフラインでのデータ同期やプッシュ通知などの機能が必要な場合は、Service Workersがおすすめです。
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