ADOによるSQL Serverビュー定義操作のベストプラクティス
ADO で SQL Server からビュー定義を取得する方法
方法 1:sp_helptext システムプロシージャを使用する
- ADO コネクションを確立します。
sp_helptext
システムプロシージャを呼び出し、ビューの名前をパラメータとして渡します。- プロシージャの結果セットから、
Text
列の値を取得します。この値には、ビューの定義が含まれています。
' コネクションを確立
conn = CreateObject("ADODB.Connection")
conn.ConnectionString = "Provider=SQLOLEDB.1;Data Source=myServer;Initial Catalog=myDatabase;"
conn.Open
' sp_helptext を呼び出す
cmd = CreateObject("ADODB.Command")
cmd.ActiveConnection = conn
cmd.CommandText = "sp_helptext @viewname"
cmd.Parameters.Add("@viewname", ADODB.VariantType.VarChar, 50).Value = "myView"
rs = cmd.Execute()
' ビュー定義を取得
If Not rs.EOF Then
viewDefinition = rs.Fields("Text").Value
rs.Close
End If
' コネクションを閉じる
conn.Close
方法 2:INFORMATION_SCHEMA ビューを使用する
INFORMATION_SCHEMA.VIEWS
ビューから、VIEW_DEFINITION
列の値を取得します。この値には、ビューの定義が含まれています。
' コネクションを確立
conn = CreateObject("ADODB.Connection")
conn.ConnectionString = "Provider=SQLOLEDB.1;Data Source=myServer;Initial Catalog=myDatabase;"
conn.Open
' INFORMATION_SCHEMA.VIEWS からビュー定義を取得
cmd = CreateObject("ADODB.Command")
cmd.ActiveConnection = conn
cmd.CommandText = "SELECT VIEW_DEFINITION FROM INFORMATION_SCHEMA.VIEWS WHERE VIEW_NAME = 'myView'"
rs = cmd.Execute()
' ビュー定義を取得
If Not rs.EOF Then
viewDefinition = rs.Fields("VIEW_DEFINITION").Value
rs.Close
End If
' コネクションを閉じる
conn.Close
補足事項
- 上記のコード例は、VBScript で記述されていますが、他の ADO プログラミング言語でも同様の手順で実装できます。
sp_helptext
システムプロシージャを使用する方法は、SQL Server 2000 以降で使用できます。INFORMATION_SCHEMA
ビューを使用する方法は、SQL Server 7.0 以降で使用できます。- ビューの定義を取得する際には、十分な権限を持っていることを確認する必要があります。
サンプルコード(VBScript)
' コネクションを確立
conn = CreateObject("ADODB.Connection")
conn.ConnectionString = "Provider=SQLOLEDB.1;Data Source=myServer;Initial Catalog=myDatabase;"
conn.Open
' sp_helptext を呼び出す
cmd = CreateObject("ADODB.Command")
cmd.ActiveConnection = conn
cmd.CommandText = "sp_helptext @viewname"
cmd.Parameters.Add("@viewname", ADODB.VariantType.VarChar, 50).Value = "myView"
rs = cmd.Execute()
' ビュー定義を取得
If Not rs.EOF Then
viewDefinition = rs.Fields("Text").Value
rs.Close
End If
' コネクションを閉じる
conn.Close
' ビュー定義を表示
MsgBox viewDefinition
このコードを実行するには、次のような変更を行う必要があります。
myServer
を実際のサーバー名に置き換えます。myDatabase
を実際のデータベース名に置き換えます。myView
を取得したいビュー名に置き換えます。
コードを実行すると、ビュー定義がメッセージボックスに表示されます。
その他の注意事項
- 上記のコードは、単一のビュー定義を取得する例です。複数のビュー定義を取得するには、ループ処理を使用する必要があります。
- ビュー定義が非常に長い場合は、
Text
列の値を複数のレコードに分割する必要がある場合があります。 - エラーが発生した場合は、
Err.Number
とErr.Description
プロパティを使用して詳細情報を取得できます。
ADO で SQL Server からビュー定義を取得するその他の方法
SQL Server Management Studio
(SSMS) は、SQL Server を管理および操作するためのグラフィカルツールです。SSMS を使用して、ビュー定義を次のように取得できます。
- SSMS で、ビューが存在するデータベースに接続します。
- オブジェクトエクスプローラーで、ビュー フォルダを展開します。
- 取得したいビューを右クリックし、スクリプトを表示を選択します。
- 定義 タブを選択します。
この方法の利点は、ビュー定義を簡単に表示できることです。ただし、この方法は、プログラム的にビュー定義を取得する場合には適していません。
SQL Server PowerShell
は、SQL Server を管理および操作するための PowerShell モジュールです。SQL Server PowerShell
を使用して、ビュー定義を次のように取得できます。
Get-View -ServerInstance myServer -Database myDatabase -Name myView | Format-List
この方法の利点は、PowerShell スクリプトを使用してビュー定義を自動的に取得できることです。ただし、この方法を使用するには、SQL Server PowerShell
がインストールされている必要があります。
.NET Framework Data Provider for SQL Server
は、ADO.NET を使用して SQL Server にアクセスするためのマネージドコードプロバイダーです。.NET Framework Data Provider for SQL Server
を使用して、ビュー定義を次のように取得できます。
using System.Data.SqlClient;
public class GetViewDefinition
{
public static string GetViewDefinition(string serverName, string databaseName, string viewName)
{
string viewDefinition = "";
using (SqlConnection connection = new SqlConnection($"Server={serverName};Database={databaseName};Integrated Security=True"))
{
connection.Open();
using (SqlCommand command = new SqlCommand($"sp_helptext @viewname", connection))
{
command.Parameters.AddWithValue("@viewname", viewName);
using (SqlDataReader reader = command.ExecuteReader())
{
if (reader.Read())
{
viewDefinition = reader.GetString(0);
}
}
}
}
return viewDefinition;
}
}
この方法の利点は、C# などの .NET Framework 言語を使用してビュー定義を取得できることです。ただし、この方法を使用するには、.NET Framework がインストールされている必要があります。
ADO で SQL Server からビュー定義を取得するには、さまざまな方法があります。最良の方法 は、特定のニーズや要件によって異なります。
sql-server ado