データベース設計の落とし穴?Oracle NUMBER データ型のデフォルト値を理解しよう

2024-06-08

Oracleにおける数値データ型「NUMBER」のデフォルト精度とスケール

精度 は、数値が持つ 桁数 を決定します。一方、スケール は、小数点 以下 に許容される 桁数 を決定します。

デフォルト値

  • 精度: 10
  • スケール: 0

つまり、デフォルトでは、NUMBER 型は 10桁 の数値を格納することができ、そのうち 小数点以下は0桁 までとなります。

-- デフォルトの精度とスケールを持つ NUMBER 型カラムの作成
CREATE TABLE my_table (
  id NUMBER,
  price NUMBER
);

この場合、id カラムは 10桁 までの整数を格納し、price カラムは 10桁 までの数値を格納でき、そのうち 小数点以下は0桁 までとなります。

精度とスケールの変更

デフォルトの精度とスケールは、カラム定義時に変更することができます。

-- 精度を5桁、スケールを2桁に設定した NUMBER 型カラムの作成
CREATE TABLE my_table (
  price NUMBER(5,2)
);

注意点

  • 精度は、スケールよりも 大き くする必要があります。
  • 38桁以上の精度を持つ数値は、移植性が保証されません。
  • 特殊な用途には、BINARY_INTEGER, BINARY_FLOAT, DECIMAL などの他の数値データ型を使用することもできます。



    OracleにおけるNUMBERデータ型の精度とスケール:サンプルコード

    デフォルトの精度とスケール

    -- デフォルトの精度とスケールを持つNUMBER型カラムの作成
    CREATE TABLE my_table (
      id NUMBER,
      price NUMBER
    );
    
    -- データ挿入
    INSERT INTO my_table (id, price) VALUES (1, 123.45);
    
    -- データの確認
    SELECT * FROM my_table;
    

    出力:

    ID  PRICE
    --- --------
     1  123.45
    

    解説:

    • このコードは、my_tableという名前のテーブルを作成します。
    • このテーブルには、idという整型カラムと、priceというデフォルトの精度とスケールを持つNUMBER型カラムが含まれています。
    • INSERT ステートメントを使用して、id に 1、price に 123.45という値を挿入します。
    • SELECT ステートメントを使用して、my_table テーブルの内容を確認します。
    -- 精度を5桁、スケールを2桁に設定したNUMBER型カラムの作成
    CREATE TABLE my_table (
      price NUMBER(5,2)
    );
    
    -- データ挿入
    INSERT INTO my_table (price) VALUES (123.4567);
    
    -- データの確認
    SELECT * FROM my_table;
    
    PRICE
    ---------
    123.46
    

      出力結果 では、price 列の値が 46 に丸められていることが確認できます。これは、スケールが2桁に設定されているためです。

      -- 列の精度とスケールを取得
      SELECT data_type, data_precision, data_scale
      FROM user_tab_cols
      WHERE table_name = 'my_table' AND column_name = 'price';
      
      -- 数値の精度とスケールを取得
      SELECT TO_PRECISION(123.4567, 5, 2);
      
      DATA_TYPE   DATA_PRECISION   DATA_SCALE
      ---------   --------------   ----------
      NUMBER(5,2)     5                2
      
      123.46
      
      • 1つ目の SELECT ステートメントは、my_table テーブルの price カラムの精度とスケールを取得します。
      • 2つ目の SELECT ステートメントは、TO_PRECISION 関数を使用して、数値 123.4567 の精度を5桁、スケールを2桁に変更します。

      このサンプルコードは、OracleにおけるNUMBERデータ型の精度とスケールの基本的な操作を理解するのに役立ちます。

      補足:

      • より複雑な操作については、Oracleの公式ドキュメントを参照してください。
      • 特定の状況に適した精度とスケールを選択することが重要です。



      Oracleにおける数値データ型「NUMBER」のデフォルト精度とスケール:その他の方法

      TO_NUMBER 関数は、文字列を数値に変換するために使用できます。この関数には、精度とスケールを指定するオプション引数があります。

      -- 文字列を精度5桁、スケール2桁の数値に変換
      SELECT TO_NUMBER('123.4567', '99999', '0.00');
      
      123.46
      
      -- 文字列を精度5桁、スケール2桁の数値に変換
      SELECT CAST('123.4567' AS NUMBER(5,2));
      
      123.46
      

      制約

      精度とスケールを制限するために、カラムに制約を設定することができます。

      -- 精度を5桁、スケールを2桁に制限する制約の作成
      ALTER TABLE my_table
      ADD CONSTRAINT price_precision_constraint CHECK (price BETWEEN -999.99 AND 999.99);
      

      データ型変換

      既存のカラムの精度とスケールを変更するには、データ型変換を使用することができます。

      -- カラムの精度を5桁、スケールを2桁に変更
      ALTER TABLE my_table
      MODIFY price NUMBER(5,2);
      

        database oracle number-formatting


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