ISGUID() 関数で簡単チェック! SQL Server で文字列の Uniqueidentifier 型判定
SQL Server で文字列が Uniqueidentifier 型かどうかを確認する方法
SQL Server で文字列が Uniqueidentifier 型かどうかを確認するには、ISGUID() 関数を使用します。この関数は、引数として渡された文字列が GUID (Globally Unique Identifier) 形式かどうかを評価し、1 (真) または 0 (偽) を返します。
例
SELECT ISGUID('8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0'); -- 結果: 1 (真)
SELECT ISGUID('not a valid GUID'); -- 結果: 0 (偽)
詳細
ISGUID() 関数は、文字列の長さが 36 文字であるかどうか、および文字列内にハイフン (-) が 4 つ含まれているかどうかを確認します。これらの条件が満たされている場合、文字列は GUID 形式であると判断されます。
GUID は、128 ビットのランダムな値を表す形式です。これらは、分散システムでエンティティを一意に識別するために使用されます。
代替方法
ISGUID() 関数の代わりに、TRY_CONVERT() 関数を使用することもできます。この関数は、引数として渡された文字列を指定されたデータ型に変換しようとします。変換が成功した場合、関数は変換された値を返します。変換が失敗した場合、関数は NULL を返します。
SELECT TRY_CONVERT(UNIQUEIDENTIFIER, '8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0'); -- 結果: 8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0
SELECT TRY_CONVERT(UNIQUEIDENTIFIER, 'not a valid GUID'); -- 結果: NULL
注意事項
ISGUID() 関数は、文字列が GUID 形式かどうかを厳密には確認しません。文字列の長さが 36 文字で、ハイフン (-) が 4 つ含まれている場合、たとえそれが有効な GUID でなくても、関数は 1 (真) を返します。
より厳密なチェックを行うには、TRY_CONVERT() 関数を使用し、変換が成功したかどうかを確認する必要があります。
サンプルコード:SQL Server で文字列が Uniqueidentifier 型かどうかを確認する方法
-- サンプルデータ
DECLARE @str1 NVARCHAR(50) = '8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0';
DECLARE @str2 NVARCHAR(50) = 'not a valid GUID';
-- ISGUID() 関数を使用する
SELECT @str1 AS 'String', ISGUID(@str1) AS 'Is GUID';
SELECT @str2 AS 'String', ISGUID(@str2) AS 'Is GUID';
-- TRY_CONVERT() 関数を使用する
SELECT @str1 AS 'String', TRY_CONVERT(UNIQUEIDENTIFIER, @str1) AS 'GUID Value';
SELECT @str2 AS 'String', TRY_CONVERT(UNIQUEIDENTIFIER, @str2) AS 'GUID Value';
このコードの説明:
- 最初に、2 つの変数
@str1
と@str2
を宣言します。これらの変数は、それぞれ "8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0" と "not a valid GUID" という文字列を保持します。 - 次に、
ISGUID()
関数を使用して、各変数の内容が GUID 形式かどうかを確認します。結果は、Is GUID
列に1
(真) または0
(偽) として表示されます。 - 最後に、
TRY_CONVERT()
関数を使用して、各変数の内容を Uniqueidentifier 型に変換しようとします。変換が成功した場合、結果はGUID Value
列に GUID 値として表示されます。変換が失敗した場合、結果は NULL として表示されます。
出力:
String Is GUID GUID Value
---------- ---------- ----------
8FDB6AA7... 1 8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0
not a valid 0 NULL
このサンプルコードは、ISGUID() 関数と TRY_CONVERT() 関数の使用方法を示す基本的な例です。実際の状況では、より複雑なクエリやロジックで使用することができます。
SQL Server で文字列が Uniqueidentifier 型かどうかを確認するその他の方法
正規表現を使用して、文字列が GUID 形式かどうかを検証できます。次の正規表現は、有効な GUID 形式を照合します。
^[0-9a-f]{8}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{12}$
この正規表現を SQL Server で使用するには、PATINDEX() 関数と SUBSTRING() 関数を使用できます。
SELECT
'String' = @str,
'Is GUID' = CASE WHEN PATINDEX(@regex, @str) > 0 THEN 1 ELSE 0 END
FROM (
SELECT @str = '8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0',
@regex = N'[0-9a-f]{8}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{12}'
) AS s;
UDF (ユーザー定義関数) を使用する
GUID 形式の文字列かどうかを検証する独自の UDFを作成することもできます。この UDF は、正規表現、ISGUID()
関数、またはその他のロジックを使用して実装できます。
例:
CREATE FUNCTION IsGuid(@str NVARCHAR(50))
RETURNS BIT
AS
BEGIN
DECLARE @result BIT;
SET @result = 0;
IF LEN(@str) = 36
AND PATINDEX('%[0-9a-f]{8}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{4}-[0-9a-f]{12}%', @str) > 0
AND SUBSTRING(@str, 9, 1) = '-'
AND SUBSTRING(@str, 14, 1) = '-'
AND SUBSTRING(@str, 20, 1) = '-'
AND SUBSTRING(@str, 25, 1) = '-'
THEN
SET @result = 1;
RETURN @result;
END;
SELECT
'String' = @str,
'Is GUID' = IsGuid(@str)
FROM (
SELECT @str = '8FDB6AA7-1969-4B75-8D17-8036685404B0'
) AS s;
これらの方法の利点と欠点:
正規表現を使用する
- 利点: シンプルでわかりやすい
- 欠点: 正規表現エンジンが複雑な場合、パフォーマンスが低下する可能性がある
UDF を使用する
- 利点: より複雑なロジックを実装できる
- 欠点: 開発とメンテナンスの手間がかかる
SQL Server で文字列が Uniqueidentifier 型かどうかを確認するには、さまざまな方法があります。最良の方法 は、特定のニーズと要件によって異なります。
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