サンプルコードで理解を深める!配列/コレクション型変数の使い方

2024-04-17

主な配列/コレクション型変数

  • JSON: JSON形式のデータを格納できます。
  • ARRAY: 複数の値を格納できます。値の型は均一である必要はありません。
  • GEOMETRY: 空間データを格納できます。
  • ENUM: 定義された一連の値から選択できる値を格納できます。
  • SET: 重複なしの値を格納できます。

メリット

  • 複数の関連データをまとめて処理できるため、コードが簡潔で読みやすくなります。
  • ループ処理を効率化できます。
  • データ構造を柔軟に定義できます。

-- JSON型変数を使用して、顧客情報を格納する
SET customer_data = JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'email', '[email protected]', 'address', JSON_OBJECT('street', '123 Main St', 'city', 'Anytown', 'state', 'CA', 'zip', '90210'));

-- ARRAY型変数を使用して、数値のリストを格納する
SET scores = ARRAY[95, 87, 78, 92, 100];

-- GEOMETRY型変数を使用して、ポイントを格納する
SET location = GEOMETRY('POINT(37.783333, -122.416667)');

-- ENUM型変数を使用して、ステータスを格納する
SET status = 'active';

-- SET型変数を使用して、一意な値のリストを格納する
SET unique_values = {'apple', 'orange', 'banana'};
  • 配列/コレクション型変数は、さまざまな関数で使用できます。

MariaDB 10.1以降の配列/コレクション型変数は、データの格納と処理をより効率的で柔軟に行うための強力なツールです。これらの型について理解し、コードに組み込むことで、より良いパフォーマンスと保守性の高いアプリケーションを作成することができます。




MariaDB 10.1以降の配列/コレクション型変数を使用したサンプルコード

JSON型変数を使用して顧客情報を取得する

この例では、JSON_OBJECT 関数を使用して顧客情報をJSON形式で格納し、customer_data 変数に格納します。その後、JSON_QUERY 関数を使用して、顧客の名前、メールアドレス、住所を取得します。

-- JSON型変数に顧客情報を格納
SET customer_data = JSON_OBJECT('name', 'John Doe', 'email', '[email protected]', 'address', JSON_OBJECT('street', '123 Main St', 'city', 'Anytown', 'state', 'CA', 'zip', '90210'));

-- JSON_QUERYを使用して顧客の名前を取得
SELECT JSON_QUERY(customer_data, '$.name') AS customer_name;

-- JSON_QUERYを使用して顧客のメールアドレスを取得
SELECT JSON_QUERY(customer_data, '$.email') AS customer_email;

-- JSON_QUERYを使用して顧客の住所を取得
SELECT JSON_QUERY(customer_data, '$.address.street') AS street,
       JSON_QUERY(customer_data, '$.address.city') AS city,
       JSON_QUERY(customer_data, '$.address.state') AS state,
       JSON_QUERY(customer_data, '$.address.zip') AS zip
FROM customer_data;

ARRAY型変数を使用して注文明細を取得する

この例では、ARRAY 型変数を使用して注文明細を格納し、order_details 変数に格納します。その後、ARRAY_LENGTH 関数を使用して注文明細の数、ARRAY_CONCAT 関数を使用して新しい注文明細を追加し、ARRAY_VALUE 関数を使用して特定の注文明細を取得します。

-- ARRAY型変数に注文明細を格納
SET order_details = ARRAY[
    JSON_OBJECT('product_id', 123, 'quantity', 2),
    JSON_OBJECT('product_id', 456, 'quantity', 1)
];

-- ARRAY_LENGTHを使用して注文明細の数を取得
SELECT ARRAY_LENGTH(order_details) AS order_details_count;

-- ARRAY_CONCATを使用して新しい注文明細を追加
SET order_details = ARRAY_CONCAT(order_details, JSON_OBJECT('product_id', 789, 'quantity', 3));

-- ARRAY_VALUEを使用して特定の注文明細を取得
SELECT JSON_QUERY(order_details[1], '$.product_id') AS product_id,
       JSON_QUERY(order_details[1], '$.quantity') AS quantity;

GEOMETRY型変数を使用して空間データを操作する

この例では、GEOMETRY 型変数を使用してポイントを格納し、location 変数に格納します。その後、ST_Distance 関数を使用して、2つのポイント間の距離を計算します。

-- GEOMETRY型変数にポイントを格納
SET location = GEOMETRY('POINT(37.783333, -122.416667)');

-- ST_Distanceを使用して2つのポイント間の距離を計算
SELECT ST_Distance(location, GEOMETRY('POINT(37.819722, -122.419419)')) AS distance_in_meters;

ENUM型変数を使用して注文ステータスを格納する

この例では、ENUM 型変数を使用して注文ステータスを格納し、order_status 変数に格納します。その後、FIND_IN_SET 関数を使用して、注文ステータスが特定の値であるかどうかを確認します。

-- ENUM型変数に注文ステータスを格納
SET order_status = 'pending';

-- FIND_IN_SETを使用して注文ステータスが「pending」かどうかを確認
SELECT FIND_IN_SET('pending', order_status);

SET型変数を使用して一意な値を格納する

この例では、SET 型変数を使用して一意な値を格納し、unique_values 変数に格納します。その後、MEMBER_OF 関数を使用して、値が変数に含まれているかどうかを確認します。

-- SET型変数に



MariaDB 10.1以降で配列/コレクション型変数を使用するその他の方法

サブクエリを使用して、配列/コレクション型変数に格納するデータを動的に取得することができます。これにより、コードを簡潔に保ち、重複を避けることができます。

-- JSON型変数に顧客情報を格納
SET customer_data = (
    SELECT JSON_OBJECT('name', c.name, 'email', c.email, 'address', JSON_OBJECT('street', c.street, 'city', c.city, 'state', c.state, 'zip', c.zip))
    FROM customers c
    WHERE c.id = 123
);

-- ARRAY型変数に注文明細を格納
SET order_details = (
    SELECT JSON_OBJECT('product_id', od.product_id, 'quantity', od.quantity)
    FROM order_details od
    WHERE od.order_id = 456
);
CREATE FUNCTION get_customer_data(customer_id INT)
RETURNS JSON
BEGIN
    DECLARE customer_data JSON;

    SELECT JSON_OBJECT('name', c.name, 'email', c.email, 'address', JSON_OBJECT('street', c.street, 'city', c.city, 'state', c.state, 'zip', c.zip'))
    INTO customer_data
    FROM customers c
    WHERE c.id = customer_id;

    RETURN customer_data;
END;

-- JSON型変数に顧客情報を格納
SET customer_data = get_customer_data(123);
CREATE PROCEDURE get_order_details(order_id INT)
BEGIN
    DECLARE order_details ARRAY;

    SELECT JSON_OBJECT('product_id', od.product_id, 'quantity', od.quantity)
    INTO order_details
    FROM order_details od
    WHERE od.order_id = order_id;

    -- order_details変数を使用して処理を実行
END;

-- ARRAY型変数に注文明細を格納
CALL get_order_details(456);

仮想テーブルを使用して、配列/コレクション型変数に基づいて一時的なテーブルを作成することができます。これにより、複雑なクエリを実行しやすくなります。

-- JSON型変数を仮想テーブルとして定義
CREATE TEMPORARY TABLE customer_data (
    name VARCHAR(255),
    email VARCHAR(255),
    address JSON
)
SELECT JSON_QUERY(customer_data, '$.name') AS name,
       JSON_QUERY(customer_data, '$.email') AS email,
       JSON_QUERY(customer_data, '$.address') AS address
FROM customer_data;

-- 仮想テーブルに対してクエリを実行
SELECT * FROM customer_data WHERE name = 'John Doe';

XML型を使用して、XMLデータを格納することができます。XML型は、階層化されたデータ構造を表現するのに適しています。

-- XML型変数にXMLデータを格納
SET xml_data = '<customers><customer id="123"><name>John Doe</name><email>[email protected]</email><address><street>123 Main St</street><city>Anytown</city><state>CA</state><zip>90210</address></customer></customers>';

-- XML_QUERYを使用してXMLデータから情報を抽出
SELECT XML_QUERY(xml_data, '//customer/name') AS customer_name;

MariaDB 10.1以降では、配列/コレクション型変数、サブクエリ、ユーザー定義関数、ストアドプロシージャ、仮想テーブル、XML型など、データを効率的に処理するための様々な方法が提供されています。これらの機能を理解し、適切に利用することで、より良いパフォーマンスと保守性の高いアプリケーションを作成することができます


mariadb


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