SQLでテーブルのデータを別のテーブルに挿入する代替方法
SQLでテーブルのデータを別のテーブルに挿入する
理解するべき基本概念
- INSERT INTO: SQLの文法で、新しいデータをテーブルに挿入する命令です。
- SELECT: SQLの文法で、既存のデータから新しい結果セットを作成する命令です。
基本的な構文
INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table;
- target_table: データを挿入する先のテーブルの名前です。
- column1, column2, ...: 挿入する列の名前です。
例
-- customers テーブルのすべてのデータを orders テーブルに挿入します。
INSERT INTO orders (customer_id, order_date)
SELECT customer_id, GETDATE()
FROM customers;
重要なポイント
- 列名の対応: 挿入する列の名前と元のテーブルの列の名前が一致している必要があります。
- NULL値: 挿入する列にNULL値を許容する場合、元のテーブルの対応する列もNULL値を許容する必要があります。
- 制約条件: 挿入するデータがターゲットテーブルの制約条件(例えば、主キー、ユニーク制約、チェック制約)を満たしている必要があります。
SQL Server 2005の注意点
- SQL Server 2005は、基本的には上記の構文に従います。
- 特定の機能や構文が異なる場合がありますが、一般的には上記の構文が適用できます。
例1: 全データを挿入
INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table;
- 説明:
source_table
のすべてのデータをtarget_table
に挿入します。 - 例:
-- customers テーブルのすべてのデータを orders テーブルに挿入します。 INSERT INTO orders (customer_id, order_date) SELECT customer_id, GETDATE() FROM customers;
例2: 特定の条件に基づいて挿入
INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
SELECT column1, column2, ...
FROM source_table
WHERE condition;
例3: デフォルト値を設定して挿入
INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);
- 説明:
target_table
に直接値を挿入します。 - 例:
-- orders テーブルに新しい注文を挿入します。 INSERT INTO orders (customer_id, order_date, total_amount) VALUES (1, GETDATE(), 1000);
例4: IDENTITY列の値を自動生成
INSERT INTO target_table (column1, column2, ...)
VALUES (value1, value2, ...);
- 説明:
target_table
にIDENTITY列(自動増分列)がある場合、値を指定する必要はありません。
例5: SELECT文の結果を一時テーブルに挿入
SELECT column1, column2, ...
INTO #temp_table
FROM source_table;
- 説明:
source_table
から抽出したデータを一時テーブル#temp_table
に挿入します。 - 例:
-- customers テーブルから東京在住の顧客データを一時テーブルに挿入します。 SELECT customer_id, city INTO #temp_customers FROM customers WHERE city = '東京';
BULK INSERT
- 方法:
- ファイルにデータを保存します。
BULK INSERT
文を使用して、ファイルをテーブルに挿入します。
- 例:
BULK INSERT MyTable FROM 'C:\MyData.txt' WITH ( FIELDTERMINATOR = ',', ROWTERMINATOR = '\n' );
MERGE
- 方法:
MERGE
文を使用して、2つのテーブルを比較します。WHEN MATCHED
句を使用して、一致する行を更新します。
- 例:
MERGE INTO TargetTable AS T USING SourceTable AS S ON T.ID = S.ID WHEN MATCHED THEN UPDATE SET T.Column1 = S.Column1, T.Column2 = S.Column2 WHEN NOT MATCHED THEN INSERT (ID, Column1, Column2) VALUES (S.ID, S.Column1, S.Column2);
INSERT INTO ... SELECT ... UNION ALL
- 方法:
UNION ALL
を使用して、複数のクエリを結合します。- 結果をターゲットテーブルに挿入します。
- 例:
INSERT INTO TargetTable (Column1, Column2) SELECT Column1, Column2 FROM Table1 UNION ALL SELECT Column1, Column2 FROM Table2;
Stored Procedure
- 方法:
- ストアドプロシージャを作成します。
- ストアドプロシージャ内で挿入処理を実装します。
- 例:
CREATE PROCEDURE InsertData AS BEGIN INSERT INTO TargetTable (Column1, Column2) SELECT Column1, Column2 FROM SourceTable; END;
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