MySQL SELECT FROM n last rows の完全ガイド
MySQLで最後のN行を取得するSELECTクエリ
MySQLでテーブルの最後のN行を取得するには、いくつかの方法があります。代表的な方法を2つ紹介します。
方法1: ORDER BYとLIMITを使用する
この方法は、ORDER BY句でソート順を指定し、LIMIT句で取得する行数を指定します。
例:
SELECT * FROM テーブル名 ORDER BY id DESC LIMIT N;
上記の例では、テーブル名テーブルの最後のN行を、id列の降順で取得します。
SELECT * FROM テーブル名 ORDER BY id DESC LIMIT N OFFSET M;
パフォーマンスの最適化
上記の方法でクエリを実行する場合、テーブルにインデックスが設定されていないと、パフォーマンスが低下する可能性があります。
ORDER BY句で使用する列にインデックスを設定することで、クエリのパフォーマンスが向上します。
CREATE INDEX idx_id ON テーブル名 (id);
LIMIT句で取得する行数を減らすことで、クエリのパフォーマンスが向上します。
上記以外にも、サブクエリや変数を使用する方法など、最後のN行を取得する方法はいくつかあります。
補足
- 上記の例では、*を使用していますが、必要な列のみを指定することもできます。
- ORDER BY句で使用する列の順序は、取得する行の順序を決定します。
- LIMIT句で指定するNは、取得する行数です。
-- 方法1: ORDER BYとLIMITを使用する
SELECT *
FROM products
ORDER BY id DESC
LIMIT 10;
-- 方法2: OFFSETとLIMITを使用する
SELECT *
FROM products
ORDER BY id DESC
LIMIT 10 OFFSET 100;
解説
products
テーブルには、id
、name
、price
の3つの列があります。ORDER BY id DESC
は、id
列の降順でソートします。LIMIT 10
は、最後の10行を取得します。OFFSET 100
は、最初の100行をスキップします。
実行結果
| id | name | price |
|---|---|---|
| 100 | 商品100 | 1000 |
| 101 | 商品101 | 1001 |
| 102 | 商品102 | 1002 |
| 103 | 商品103 | 1003 |
| 104 | 商品104 | 1004 |
| 105 | 商品105 | 1005 |
| 106 | 商品106 | 1006 |
| 107 | 商品107 | 1007 |
| 108 | 商品108 | 1008 |
| 109 | 商品109 | 1009 |
- 特定の列の最後の10行を取得する
SELECT name, price
FROM products
ORDER BY price DESC
LIMIT 10;
SELECT *
FROM products
WHERE price > 1000
ORDER BY id DESC
LIMIT 10;
最後のN行を取得するその他の方法
SELECT *
FROM (
SELECT *
FROM products
ORDER BY id DESC
) AS t
LIMIT 10;
- サブクエリで
products
テーブルのすべての行をid
列の降順で取得します。 - 外側のSELECTでサブクエリの結果の最後の10行を取得します。
変数を使用する
SET @row_num = 0;
SELECT *
FROM products
ORDER BY id DESC
LIMIT 10 OFFSET @row_num;
SET @row_num = @row_num + 10;
@row_num
変数に0を設定します。LIMIT 10 OFFSET @row_num
で、@row_num
変数の値から10行分を取得します。
ファイルを使用する
SELECT *
FROM products
ORDER BY id DESC
INTO OUTFILE '/tmp/products.csv'
LIMIT 10;
LOAD DATA INFILE '/tmp/products.csv'
INTO TABLE products;
products
テーブルの最後の10行をCSVファイルに書き出します。- CSVファイルをインポートして、
products
テーブルに挿入します。
各方法の比較
方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ORDER BYとLIMIT | シンプル | インデックスがない場合、パフォーマンスが低下する可能性がある |
OFFSETとLIMIT | インデックスがなくてもパフォーマンスが低下しにくい | スキップする行数が大きい場合、処理時間が長くなる |
サブクエリ | 汎用性が高い | 複雑なクエリになる場合がある |
変数 | 処理速度が速い | 変数の管理が複雑になる場合がある |
ファイル | 大量のデータを取得する場合に有効 | ファイル操作が必要になる |
最適な方法の選択
上記の比較表を参考に、状況に応じて最適な方法を選択してください。
mysql select query-optimization