【もう迷わない】SQL Server 2005 ストアドプロシージャ エラー行番号取得の3つの方法とサンプルコード
そこで、ここでは、SQL Server 2005 でエラーメッセージから実際のストアド プロシージャ行番号を確実に取得する方法をいくつかご紹介します。
方法 1: ERROR_LINE() 関数を使用する
SQL Server 2005 には、ERROR_LINE() 関数という便利な機能が用意されています。この関数は、現在のエラーが発生した行番号を返します。ストアド プロシージャ内で RAISEERROR ステートメントを使用してエラーを発生させる場合、この関数を使用して実際の行番号を取得できます。
RAISEERROR(12345, 16, 1, 'エラーが発生しました。', ERROR_LINE());
この例では、ERROR_LINE() 関数は、RAISEERROR ステートメントが実行された行番号を返します。
方法 2: システム トランザクション ビューを使用する
システム トランザクション ビューには、現在のトランザクションに関する詳細情報が含まれています。この情報には、エラーが発生した行番号も含まれます。
SELECT
*
FROM
sys.dm_exec_query_stats
WHERE
SPID = @@SPID
AND
TEXT LIKE '%エラーメッセージ%'
このクエリは、現在の SPID で実行されているすべてのクエリを返し、そのクエリに "エラーメッセージ" が含まれているものを抽出します。ERROR_LINE 列には、エラーが発生した行番号が表示されます。
方法 3: XEvent を使用する
SQL Server 2005 には、XEventと呼ばれる拡張イベント機能が導入されました。XEvent を使用すると、サーバーアクティビティに関する詳細な情報を記録できます。この情報には、エラーが発生した行番号も含まれます。
<TraceEvent xmlns="http://schemas.microsoft.com/sql/sqlserver/xevent/2004">
<EventData>
<Error>
<LineNumber>123</LineNumber>
<Message>エラーが発生しました。</Message>
<ProcedureName>MyStoredProcedure</ProcedureName>
</Error>
</EventData>
</TraceEvent>
この XML スニペットは、Error イベントを示しており、LineNumber 要素にはエラーが発生した行番号が含まれています。
補足:
- 上記の方法はいずれも、SQL Server 2005 でのみ機能します。
- エラーメッセージから実際の行番号を確実に取得するには、ERROR_LINE() 関数を使用するのが最も確実な方法です。
- システム トランザクション ビューと XEvent は、より詳細な情報が必要な場合に役立ちます。
これらの方法を組み合わせることで、SQL Server 2005 で発生したエラーの根本原因を突き止め、迅速かつ効率的に解決することができます。
SQL Server 2005 でのストアド プロシージャのエラー行番号取得 - サンプルコード
ERROR_LINE() 関数を使用する
CREATE PROCEDURE dbo.MyStoredProcedure
AS
BEGIN
-- 意図的にエラーを発生させる
RAISEERROR(12345, 16, 1, 'エラーが発生しました。', ERROR_LINE());
END;
GO
-- ストアド プロシージャを実行
EXEC dbo.MyStoredProcedure;
この例では、MyStoredProcedure というストアド プロシージャが作成されます。このプロシージャ内では、RAISEERROR ステートメントを使用して意図的にエラーが発生させます。ERROR_LINE() 関数は、エラーが発生した行番号 (行 4) を返します。
システム トランザクション ビューを使用する
-- ストアド プロシージャを実行
EXEC dbo.MyStoredProcedure;
-- エラーが発生した行番号を取得
SELECT
*
FROM
sys.dm_exec_query_stats
WHERE
SPID = @@SPID
AND
TEXT LIKE '%エラーメッセージ%'
この例では、まず MyStoredProcedure ストアド プロシージャを実行します。次に、sys.dm_exec_query_stats システム トランザクション ビューを使用して、現在の SPID で実行されているすべてのクエリを調べます。ERROR_LINE 列には、エラーが発生した行番号 (行 4) が表示されます。
XEvent を使用する
<TraceEvent xmlns="http://schemas.microsoft.com/sql/sqlserver/xevent/2004">
<EventData>
<Error>
<LineNumber>123</LineNumber>
<Message>エラーが発生しました。</Message>
<ProcedureName>MyStoredProcedure</ProcedureName>
</Error>
</EventData>
</TraceEvent>
この XML スニペットは、Error イベントを示しており、LineNumber 要素にはエラーが発生した行番号 (行 4) が含まれています。このイベントをキャプチャするには、XEvent を構成する必要があります。
注:
- 上記のサンプルコードは、あくまでも例であり、状況に応じて変更する必要があります。
SQL Server 2005 でストアド プロシージャのエラー行番号を取得するその他の方法
クラスタ化された行セットを使用する
クラスタ化された行セットは、ストアド プロシージャの実行中に発生するエラーに関する詳細情報を提供します。ERROR_LINE 列には、エラーが発生した行番号が含まれています。
DECLARE @crsysn int;
EXEC sp_addmessage @msgnum = 12345,
@severity = 16,
@msgtext = 'エラーが発生しました。',
@lineno = ERROR_LINE(),
@procname = 'MyStoredProcedure';
SELECT @crsysn = @@msgnum;
EXEC sp_trace_results @tsysn = @crsysn;
この例では、まず sp_addmessage システム プロシージャを使用して、エラー メッセージを作成します。ERROR_LINE() 関数は、エラーが発生した行番号 (行 4) を返します。次に、sp_trace_results システム プロシージャを使用して、クラスタ化された行セットのクエリ結果を取得します。ERROR_LINE 列には、エラーが発生した行番号が表示されます。
SQL Server Profiler は、SQL Server で発生するアクティビティを監視するためのグラフィカル ツールです。エラーが発生した行番号を含む、ストアド プロシージャの実行に関する詳細情報をキャプチャできます。
- SQL Server Profiler を起動し、新しいトレースを作成します。
- ストアド プロシージャ イベントを選択し、詳細 タブで 行番号 チェックボックスをオンにします。
- トレースを実行し、ストアド プロシージャを実行します。
- トレース結果で、エラーが発生したイベントを見つけ、行番号 列の値を確認します。
独自のエラー処理ロジックを実装することで、エラーが発生した行番号を含む、より詳細な情報を取得できます。
CREATE PROCEDURE dbo.MyStoredProcedure
AS
BEGIN
BEGIN TRY
-- ストアド プロシージャのコード
END TRY
BEGIN CATCH
-- エラーが発生した場合の処理
SELECT ERROR_LINE() AS ErrorLineNumber;
RAISERROR('エラーが発生しました。詳細についてはエラー ログを確認してください。', 16, 1);
END CATCH;
END;
この例では、MyStoredProcedure ストアド プロシージャが TRY-CATCH ブロックを使用して囲まれています。エラーが発生すると、CATCH ブロックが実行され、ERROR_LINE() 関数を使用してエラーが発生した行番号を取得します。
- 上記の方法は、より複雑で、開発とメンテナンスの手間がかかります。
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