PostgreSQLデータベースの削除で発生する「pq: 現在開いているデータベースをドロップすることはできません」エラー:原因と解決策を徹底解説

2024-05-21

PostgreSQL で発生する "pq: 現在開いているデータベースをドロップすることはできません" エラーの原因と解決策

原因

このエラーが発生する理由は、DROP DATABASE コマンドがデータベース接続を必要とするためです。データベースが既に開いている場合、DROP DATABASE コマンドはその接続を使用してデータベースをロックしようとします。しかし、接続しているデータベースをロックすることはできないため、エラーが発生します。

解決策

このエラーを解決するには、以下のいずれかの方法を実行する必要があります。

  1. 別のデータベースに接続してから DROP DATABASE コマンドを実行する

別のデータベースに接続するには、psql コマンドで -d DATABASE_NAME オプションを使用します。例えば、mydatabase というデータベースに接続するには、次のコマンドを実行します。

psql -d mydatabase

データベースに接続したら、DROP DATABASE コマンドを実行して目的のデータベースを削除できます。

  1. pgAdmin などのツールを使用してデータベースを削除する

pgAdmin は、PostgreSQL をグラフィカルに管理するためのツールです。pgAdmin を使用してデータベースを削除するには、以下の手順を実行します。

  1. pgAdmin を起動し、PostgreSQL サーバーに接続します。
  2. 削除したいデータベースを右クリックし、削除を選択します。
  3. 確認ダイアログで はい をクリックします。

補足事項

  • DROP DATABASE コマンドは実行取り消しができません。削除する前に、必ずデータベースのバックアップを取るようにしてください。
  • 他のユーザーが削除しようとしているデータベースに接続している場合、DROP DATABASE コマンドは失敗します。まず、すべてのユーザーがデータベースから切断していることを確認してください。



    PostgreSQL で "pq: 現在開いているデータベースをドロップすることはできません" エラーを回避する Go コード例

    package main
    
    import (
        "database/sql"
        "fmt"
        "log"
    
        _ "github.com/lib/pq" // PostgreSQL ドライバーをロード
    )
    
    const (
        dbUser     = "postgres"
        dbPassword = "password"
        dbHost     = "localhost"
        dbPort     = 5432
        dbName     = "mydatabase" // 削除するデータベース名
    )
    
    func main() {
        // データベース接続を開く
        db, err := sql.Open("postgres", fmt.Sprintf("user=%s password=%s host=%s port=%d dbname=%s", dbUser, dbPassword, dbHost, dbPort, dbName))
        if err != nil {
            log.Fatal(err)
        }
        defer db.Close()
    
        // 現在接続しているデータベースかどうかを確認
        currentDB, err := db.Query("SELECT current_database()")
        if err != nil {
            log.Fatal(err)
        }
        defer currentDB.Close()
    
        var dbname string
        err = currentDB.Scan(&dbname)
        if err != nil {
            log.Fatal(err)
        }
    
        if dbname == dbName {
            log.Println("現在接続しているデータベースを削除することはできません。別のデータベースに接続してから削除してください。")
            return
        }
    
        // 別のデータベースに接続
        otherDB, err := sql.Open("postgres", fmt.Sprintf("user=%s password=%s host=%s port=%d", dbUser, dbPassword, dbHost, dbPort))
        if err != nil {
            log.Fatal(err)
        }
        defer otherDB.Close()
    
        // DROP DATABASE コマンドを実行
        _, err = otherDB.Exec("DROP DATABASE " + dbName)
        if err != nil {
            log.Fatal(err)
        }
    
        log.Println("データベース " + dbName + " を削除しました。")
    }
    

    このコード例を実行するには、以下の手順を実行します。

    1. go.mod ファイルに以下のモジュールを追加します。
    require (
        "github.com/lib/pq" // PostgreSQL ドライバー
    )
    
    1. コードを main.go ファイルに保存します。
    2. 以下のコマンドを実行してコードをコンパイルします。
    go build main.go
    
      ./main
      

      このプログラムは、mydatabase という名前のデータベースを削除します。データベースの名前を変更する必要がある場合は、コードの dbName 変数を変更してください。

      注意事項

      • このコード例は、PostgreSQL 10 以降で使用することを想定しています。



      PostgreSQL で "pq: 現在開いているデータベースをドロップすることはできません" エラーを回避する代替方法

      この方法は、pg_terminate_backend 関数を使用して、現在開いているデータベース接続を強制的に終了し、その後 DROP DATABASE コマンドを実行する方法です。この方法は、以下の状況で役立ちます。

      • 問題のあるデータベースに接続しているユーザーを特定できない場合

      ただし、この方法は データベースの破損 を招く可能性があるため、最後の手段 として使用することをお勧めします。

      手順:

      1. PostgreSQL サーバーに postgres ユーザーとしてログインします。
      2. 以下のコマンドを実行して、問題のあるデータベースに接続しているプロセスをすべて終了します。
      SELECT pg_terminate_backend(pid);
      
        DROP DATABASE mydatabase;
        

        例:

        -- 問題のあるデータベースに接続しているプロセスをすべて終了
        SELECT pg_terminate_backend(pid)
        FROM pg_stat_activity
        WHERE datname = 'mydatabase';
        
        -- データベースを削除
        DROP DATABASE mydatabase;
        
        • 削除する前に、必ずデータベースのバックアップを取るようにしてください。

        ホットスタンバイを使用してデータベースを削除する

        この方法は、ホットスタンバイと呼ばれる PostgreSQL の機能を使用して、読み取り専用 のレプリカデータベースを作成し、そのレプリカデータベースを削除する方法です。この方法は、以下の状況で役立ちます。

        • プライマリデータベースに接続できない場合
        • プライマリデータベースを停止せずにデータベースを削除したい場合

        ただし、この方法は ホットスタンバイの設定 が必要であるため、すべての環境で利用できるわけではありません。

        1. ホットスタンバイを構成します。
        2. レプリカデータベースを削除します。
        -- ホットスタンバイを構成
        CREATE REPLICATION SLAVE 'mydatabase_replica' WITH REPLICATION SOURCE 'mydatabase' USER 'postgres' PASSWORD 'password';
        
        -- レプリカデータベースを削除
        DROP DATABASE mydatabase_replica;
        
        -- ホットスタンバイ構成を解除
        DROP REPLICATION SLAVE 'mydatabase_replica';
        
          • 複数のデータベースを一つのサーバーで管理している場合
          • ダウンタイムを最小限に抑えたい場合
          1. クラスタを構成します。
          2. 削除するデータベースをシャットダウンします。
          -- クラスタを構成
          CREATE CLUSTER mycluster WITH TEMPLATE template0 STORAGE (LOCATION '/path/to/data/mycluster');
          
          -- 削除するデータベースをシャットダウン
          SHUTDOWN DATABASE mydatabase;
          
          -- 削除するデータベースをクラスタから削除
          DROP DATABASE mydatabase;
          

            上記の方法に加えて、状況によっては pg_dump ツールを使用してデータベースをダンプし、その後復元しないという方法もあります。

            どの方法を選択するかは、個々の状況 によって異なります。データベースの破損 を避けるために、削除する前に必ずデータベースのバックアップを取る ようにしてください。


            postgresql go


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