SQLite: データ型と引用符を駆使してデータベース操作をレベルアップ

2024-06-16

SQLite におけるデータ型と引用符

データ型の種類

SQLite では、以下の主要なデータ型が用意されています。

  • NUMERIC: 整数と小数を含む数値データを格納します。
    • INTEGER: 整数のみを格納します。
    • REAL: 小数を含む数値を格納します。
  • TEXT: 文字列データを格納します。
  • BLOB: バイナリデータを格納します。
  • NULL: 値が存在しないことを示します。

引用符の種類とデータ型の決定

SQLite では、文字列リテラルを囲むために 3 種類の引用符を使用できます。

  • 単一引用符 (')
  • バッククォート ())

それぞれの引用符によって、データ型の決定方法が異なります。

1) 単一引用符と二重引用符

  • 単一引用符と二重引用符で囲まれた文字列リテラルは、常に TEXT 型として扱われます。
  • 数値を含む文字列であっても、TEXT 型として格納されます。

例:

INSERT INTO users (name, email)
VALUES ('John Doe', '[email protected]');

この例では、'John Doe'TEXT 型として格納され、数値として扱われません。

2) バッククォート

  • バッククォートで囲まれた文字列リテラルは、リテラル内の値 によってデータ型が決定されます。
INSERT INTO products (price)
VALUES (`19.99`);

この例では、19.99 は数値として解釈され、REAL 型として格納されます。

3) 注意事項

  • バッククォートを使用する場合は、エスケープシーケンス を使用する必要があります。
    • 例えば、バッククォート自体をリテラルとして含める場合は、`` とエスケープする必要があります。
  • バッククォートは、データベースシステムによって解釈方法が異なる 場合があるため、注意が必要です。

まとめ

  • SQLite では、テーブル定義時にデータ型を指定するのが基本です。
  • ただし、挿入や更新時に使用する引用符の種類によっては、データ型が決定される場合があります。
  • バッククォートを使用する場合は、エスケープシーケンスに注意する必要があります。



    Creating a table with different data types

    CREATE TABLE products (
      product_id INTEGER PRIMARY KEY AUTOINCREMENT,
      name TEXT NOT NULL,
      price REAL NOT NULL,
      stock INTEGER NOT NULL
    );
    

    In this example, we create a table called products with four columns:

    • product_id: An integer that automatically increments for each new product.
    • name: A text string that represents the product name.
    • stock: An integer that represents the product stock quantity.

    Inserting data using single quotes

    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES ('T-shirt', 19.99, 100);
    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES ('Jeans', 59.99, 50);
    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES ('Hat', 14.99, 25);
    

    In this example, we insert three rows of data into the products table using single quotes. Since single quotes always indicate text values, the price and stock values will be converted to strings before being stored in the database.

    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES ("Cap", 12.99, 30);
    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES ("Sunglasses", 29.99, 15);
    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES ("Belt", 24.99, 40);
    

    Similar to single quotes, double quotes also indicate text values. Therefore, the price and stock values will be converted to strings when using double quotes.

    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES (`Mouse`, 19.99, 20);
    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES (`Keyboard`, 39.99, 35);
    INSERT INTO products (name, price, stock)
    VALUES (`Monitor`, 149.99, 10);
    

    In this example, we insert data using backquotes. Since backquotes allow for interpreting values as their actual data types, the price and stock values will be stored as numeric values in the database.

    Retrieving data and checking data types

    SELECT product_id, name, price, stock
    FROM products;
    

    This query selects all data from the products table. When retrieving data, SQLite automatically converts the stored values to their corresponding data types. For instance, the price and stock columns will be returned as numeric values, not strings.

    These examples illustrate how data types and quotes interact in SQLite. By understanding the behavior of different quote types, you can ensure that data is stored and retrieved accurately in your SQLite database.




    SQLite におけるデータ型と引用符のその他の使用方法

    文字列リテラルを含む数値データの扱い

    SQLite では、数値を含む文字列リテラルを挿入する場合、状況に応じて データ型を明示的に指定することができます。

    1) CAST 関数を使用する

    CAST 関数を使用して、文字列リテラルを目的のデータ型に変換してから挿入できます。

    INSERT INTO products (price)
    VALUES (CAST('19.99' AS REAL));
    

    この例では、CAST 関数を使用して '19.99'REAL 型に変換してから挿入しています。

    2) 列の型に合わせる

    列の型が既に定義されている場合、挿入する文字列リテラルがその型と互換性がある限り、暗黙的に型変換 が行われます。

    CREATE TABLE products (
      price REAL NOT NULL
    );
    
    INSERT INTO products (price)
    VALUES ('19.99');
    

    この例では、products テーブルの price 列は REAL 型として定義されています。そのため、'19.99' という文字列リテラルは、暗黙的に REAL 型に変換されて挿入されます。

    • 文字列リテラルが目的のデータ型に変換できない場合は、エラーが発生します。
    • 暗黙的な型変換は、予期せぬ結果 を招く可能性があるため、注意が必要です。

    特殊文字を含むデータの扱い

    • バッククォートを使用すると、エスケープシーケンス を用いて特殊文字を表現できます。
      • 例えば、\ をエスケープするには、```` を使用する必要があります。
    • 単一引用符と二重引用符では、エスケープシーケンスの処理方法が異なります。
      • 単一引用符では、エスケープシーケンスとして認識されない特殊文字は、リテラルとして扱われます。
      • 例えば、'John O'Brien' は、文字列 John O'Brien として格納されます。

    応用例

    • ユーザー入力フォームからのデータ挿入: ユーザー入力フォームから取得した文字列データを、適切なデータ型に変換してから挿入する。
    • 数値を含む文字列データの検索: LIKE 句と CAST 関数を組み合わせて、数値を含む文字列データの検索を行う。
    • 特殊文字を含むデータの更新: UPDATE ステートメントとエスケープシーケンスを使用して、特殊文字を含むデータの更新を行う。

    これらの応用例は、データ型と引用符の使用方法を理解することで、より柔軟なデータ操作が可能になることを示しています。


      sqlite


      データ分析の幅が広がる!WHERE句で集計関数とGROUP BY句を組み合わせる

      以下は、WHERE句内でCOUNT関数を使用して、特定の条件を満たす行の数を取得する例です。このクエリは、customersテーブルから、country列がJapanである行の数を取得します。SQLiteでは、以下の集計関数をWHERE句内で使用することができます。...


      【保存版】SQLiteのVARCHARデータ型:最大サイズと実用的な制限に関するQ&A

      SQLite における VARCHAR データ型の最大サイズは、2GB - 1 バイト です。これは、約 2,147, 483, 647 文字 に相当します。しかし、技術的な制限 と 実用的な制限 の2つの側面から考える必要があります。技術的な制限...


      SQLiteプログラミング:エスケープ処理がデータベースを救う!

      SQLiteでは、以下の文字が特殊文字として扱われます。シングルクォート (')バックラッシュ (\)パーセント記号 (%)アンダーバー (_)これらの文字をクエリ内でそのまま使用すると、SQLiteエンジンが誤って解釈してしまう可能性があります。...


      Android Room で効率的なデータ操作を実現する方法

      この例外は、データベース制約に違反しようとしたときに発生します。例えば、次のいずれかに該当する場合が発生します。主キーが重複しているレコードを挿入しようとする外部キー制約を満たさないレコードを挿入しようとする必須列に値を設定せずにレコードを挿入しようとする...


      SQL SQL SQL SQL Amazon で見る



      【保存版】TEXTとSTRINGデータ型を使いこなしてSQLiteをマスターしよう

      TEXT: バリアント長文字列型。最大4294967295バイト(4GB)までのテキストデータを格納できます。STRING: 固定長文字列型。事前に指定した長さのテキストデータを格納します。例:顧客の名前を格納するカラム:TEXT型が適切パスワードを格納するカラム:STRING型が適切


      SQLインジェクション対策の必須スキル!SQLiteにおけるダブルクォートのエスケープ

      エスケープ とは、特殊な意味を持つ文字を、本来の意味を持たないただの文字として扱うように変換することを指します。SQLite における二重引用符のエスケープには、以下の 2 つの方法があります。SQLite では、シングルクォート (') ではなく、バッククォート (') を使用して文字列リテラルを囲むことができます。バッククォートを使用すると、二重引用符を含む文字列を安全に処理することができます。